コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
優勝賞品
優勝賞品は誓いの指輪。ネフィス様は確かにそう言った。
「なんなのだ?誓いの指輪というのは」
会場内も指輪のことを知らないのか、反応が薄い。
もちろん優勝賞品になるくらいなんだからものすごいものなんだろうけど……
「この指輪は伝説のアルケミストによって作られたものだ。世界に2つしか存在しない」
遠くからではよく見えないけど光に照らされて輝きを放っているのがよくわかる。
伝説のアルケミスト。
つまり錬金術師、地属性魔法を極めた人物のことを指す。
この国じゃ有名なのかな?
「この指輪は付けたものの力を大幅に引き出す」
「付けるだけで………しかも指輪、すごいね」
私達の付けてる指輪は魔石があって魔力を互いに感じれるだけ、特に強化などは出来ない。
具体的にどうなるのかはわからないけど、あの指輪がすごいものだってことはよくわかる。
(リィアちゃん、リィアちゃん)
(えっ!?ど、どうしたんですか?)
ロミス様が急に語りかけてくる。少し焦ってる様子から普通じゃないことがわかった。
(絶対優勝して、お願い)
(え、あの、どうしてですか?)
(あの指輪……もしかしたら神器かもしれないの)
ロミス様は今、神器と言った。
この焦りよう、そしてあの指輪は誓いの指輪と呼ばれていた。
(ロミス様のですか?)
(そうかも、しれない。でも、どうして人間の元に………)
ん〜、でもあの指輪って伝説のアルケミストっていう人が作ったんじゃなかったんだっけ?
(でもロミス様、あれは人が作ったものって言ってましたよ)
(だから可能性は低いかもしれないけど、もしかしたらそうかもしれないの。ただ模倣されてるだけかもしれない。だけど、放ってはおけないの。だからお願い、優勝して!)
それはロミス様からの切実なお願いだった。
もちろん私としても断るつもりはない。自分を救ってくれた神様だし、ここまでされておいてお願いを聞かないわけがない。
そもそも私、天使だからね。
「ルーナちゃん」
「ど、どうしたの?急に」
「絶対優勝しましょうね!」
「う、うん」
ルーナちゃんは顔を赤らめる。
「あ、あれ?私なにか変なこと言いました?」
「だって、どうしても、その、指輪が欲しいんでしょ?ってことは……その……あたしともっともっと仲良くしたいって、ことじゃない?」
指輪と聞いてからこの発言。たしかに、そう聞こえる。
「あ〜、まぁ、そんな感じなんですけど、事情は後で話します」
ここで正直に言うのもあれなので後で話そう。
開会式が終わってまた自分達の部屋に戻る。
具体的な日程や対戦相手については後日との事。
そして、戻る途中でネフィス様とであった。
「あらネフィス、こんなところに来ていいの?」
「まぁ私は主催だが実際やることはほとんどない。開会式さえ終われば普通の選手と変わらないよ」
「我は負けないのだ」
「私も負けるつもりはない」
クロエさんとネフィス様はバチバチなようだ。
「この人がさっき喋ってた人、ですよね。はぁ〜、強そうですね」
テナちゃんは相手が皇族だろうと緊張はしないみたいだね。まぁドラゴンには身分とかないだろうし、特に気にしないのかな?
「む、この子は……」
「この子はテナ、今は私達と一緒にいるのよ」
「テナです。今回はクロエさんとチームで出させてもらいます」
「強そうには見えないが………強さは見た目だけでは測れないからな。当たった時は全力でいかせてもらう。もしかしてその小さい子も……?」
「この子は出ないわ。あ、そうそう、私達が戦ってる時この子の世話が出来ないのよ。どうにかしてくれるかしら?」
「もちろん。メイドを付かせよう。とっておきの席も用意しておく」
レーズンのことはどうにかなりそうだね。
「ありがとう。でも、できるだけこっちで面倒を見るわね」
「レーズンもそれでいいですか?」
「ん……」
レーズンは少し寂しそうだ。
「大丈夫、あたし達の誰かが負けるまでだから」
例えば一回戦で私とルーナちゃん、クロエさんかサーティアと当たったらどっちかが負けることになるので、その後はレーズンの面倒を見れる。
しばらく話してから、それぞれの部屋に戻った。
「あの、ルーナちゃん」
「どうしたの?」
「さっき開会式で言ってた事なんですけど………」
私はロミス様に言われたことをルーナちゃんにも伝える。
「神器?もしそれが本物だと何がダメなの?」
あ、確かに、そこを聞いてなかった。
そう疑問を感じた時、私の中から妖精が飛び出す。
ロミス様だ。
「リィアちゃん、ルーナ、あれが本物ならまた世界のバランスが崩れてしまうの。どうして人間の国にあるのかわからないけど、あれは元々魔族の物なの。私が昔、魔族に渡した神器」
「一体、どういうものなんですか?」
ネフィス様は強化されるって言ってたけど
「あの指輪には強力な契約魔法が施されているの。それこそリィアちゃんとルーナの間のような契約魔法みたいなものが」
「でも、それがなんで普通の人に渡っちゃいけないの?」
契約魔法くらいは簡単ではないものの、できないものじゃない。
「………あれは神との契約の証。私の力の一部。付けた者の力を強化するのはもちろん、魔力の共有、一方的な契約他にも色々な力が使えるの」
本来の持ち主ではない誰かがあの指輪を手にしてしまったら。
悪用される可能性があるということだ。
神器だと気づいてなく、本当の力も理解されてないからこそ、今回の優勝賞品にされたのだろう。
「でも、あの指輪って2つしかないって言ってましたよね。もうひとつはどこにあるんですか?」
遠くてよく見えなかったけど、ネフィス様が持ってたのはひとつだけに見えた。
「おそらくは魔族の王様が持ってるんじゃないかな?」
ということは魔王が持ってる物が今ここにあるって事なんだね。
「ま、神様からのお願いならなんでもしなくちゃ……だよね」
「ですね」
「ありがとう、ルーナ、リィアちゃん」
「なんなのだ?誓いの指輪というのは」
会場内も指輪のことを知らないのか、反応が薄い。
もちろん優勝賞品になるくらいなんだからものすごいものなんだろうけど……
「この指輪は伝説のアルケミストによって作られたものだ。世界に2つしか存在しない」
遠くからではよく見えないけど光に照らされて輝きを放っているのがよくわかる。
伝説のアルケミスト。
つまり錬金術師、地属性魔法を極めた人物のことを指す。
この国じゃ有名なのかな?
「この指輪は付けたものの力を大幅に引き出す」
「付けるだけで………しかも指輪、すごいね」
私達の付けてる指輪は魔石があって魔力を互いに感じれるだけ、特に強化などは出来ない。
具体的にどうなるのかはわからないけど、あの指輪がすごいものだってことはよくわかる。
(リィアちゃん、リィアちゃん)
(えっ!?ど、どうしたんですか?)
ロミス様が急に語りかけてくる。少し焦ってる様子から普通じゃないことがわかった。
(絶対優勝して、お願い)
(え、あの、どうしてですか?)
(あの指輪……もしかしたら神器かもしれないの)
ロミス様は今、神器と言った。
この焦りよう、そしてあの指輪は誓いの指輪と呼ばれていた。
(ロミス様のですか?)
(そうかも、しれない。でも、どうして人間の元に………)
ん〜、でもあの指輪って伝説のアルケミストっていう人が作ったんじゃなかったんだっけ?
(でもロミス様、あれは人が作ったものって言ってましたよ)
(だから可能性は低いかもしれないけど、もしかしたらそうかもしれないの。ただ模倣されてるだけかもしれない。だけど、放ってはおけないの。だからお願い、優勝して!)
それはロミス様からの切実なお願いだった。
もちろん私としても断るつもりはない。自分を救ってくれた神様だし、ここまでされておいてお願いを聞かないわけがない。
そもそも私、天使だからね。
「ルーナちゃん」
「ど、どうしたの?急に」
「絶対優勝しましょうね!」
「う、うん」
ルーナちゃんは顔を赤らめる。
「あ、あれ?私なにか変なこと言いました?」
「だって、どうしても、その、指輪が欲しいんでしょ?ってことは……その……あたしともっともっと仲良くしたいって、ことじゃない?」
指輪と聞いてからこの発言。たしかに、そう聞こえる。
「あ〜、まぁ、そんな感じなんですけど、事情は後で話します」
ここで正直に言うのもあれなので後で話そう。
開会式が終わってまた自分達の部屋に戻る。
具体的な日程や対戦相手については後日との事。
そして、戻る途中でネフィス様とであった。
「あらネフィス、こんなところに来ていいの?」
「まぁ私は主催だが実際やることはほとんどない。開会式さえ終われば普通の選手と変わらないよ」
「我は負けないのだ」
「私も負けるつもりはない」
クロエさんとネフィス様はバチバチなようだ。
「この人がさっき喋ってた人、ですよね。はぁ〜、強そうですね」
テナちゃんは相手が皇族だろうと緊張はしないみたいだね。まぁドラゴンには身分とかないだろうし、特に気にしないのかな?
「む、この子は……」
「この子はテナ、今は私達と一緒にいるのよ」
「テナです。今回はクロエさんとチームで出させてもらいます」
「強そうには見えないが………強さは見た目だけでは測れないからな。当たった時は全力でいかせてもらう。もしかしてその小さい子も……?」
「この子は出ないわ。あ、そうそう、私達が戦ってる時この子の世話が出来ないのよ。どうにかしてくれるかしら?」
「もちろん。メイドを付かせよう。とっておきの席も用意しておく」
レーズンのことはどうにかなりそうだね。
「ありがとう。でも、できるだけこっちで面倒を見るわね」
「レーズンもそれでいいですか?」
「ん……」
レーズンは少し寂しそうだ。
「大丈夫、あたし達の誰かが負けるまでだから」
例えば一回戦で私とルーナちゃん、クロエさんかサーティアと当たったらどっちかが負けることになるので、その後はレーズンの面倒を見れる。
しばらく話してから、それぞれの部屋に戻った。
「あの、ルーナちゃん」
「どうしたの?」
「さっき開会式で言ってた事なんですけど………」
私はロミス様に言われたことをルーナちゃんにも伝える。
「神器?もしそれが本物だと何がダメなの?」
あ、確かに、そこを聞いてなかった。
そう疑問を感じた時、私の中から妖精が飛び出す。
ロミス様だ。
「リィアちゃん、ルーナ、あれが本物ならまた世界のバランスが崩れてしまうの。どうして人間の国にあるのかわからないけど、あれは元々魔族の物なの。私が昔、魔族に渡した神器」
「一体、どういうものなんですか?」
ネフィス様は強化されるって言ってたけど
「あの指輪には強力な契約魔法が施されているの。それこそリィアちゃんとルーナの間のような契約魔法みたいなものが」
「でも、それがなんで普通の人に渡っちゃいけないの?」
契約魔法くらいは簡単ではないものの、できないものじゃない。
「………あれは神との契約の証。私の力の一部。付けた者の力を強化するのはもちろん、魔力の共有、一方的な契約他にも色々な力が使えるの」
本来の持ち主ではない誰かがあの指輪を手にしてしまったら。
悪用される可能性があるということだ。
神器だと気づいてなく、本当の力も理解されてないからこそ、今回の優勝賞品にされたのだろう。
「でも、あの指輪って2つしかないって言ってましたよね。もうひとつはどこにあるんですか?」
遠くてよく見えなかったけど、ネフィス様が持ってたのはひとつだけに見えた。
「おそらくは魔族の王様が持ってるんじゃないかな?」
ということは魔王が持ってる物が今ここにあるって事なんだね。
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