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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

皇女主催記念大会開催です!

数日が過ぎ、本格的にイベントが始まろうとしていた。
当然私達も応募して、出場する。
大会はトーナメント形式で、何日間にも渡って行う。

大会の目玉である賞品に関しては、なんと、準決勝までの人に用意されている。
つまり1位、2位、3位2名(同立)にあるということだ。

参加者は各国から集まってきた冒険者や騎士、傭兵など、様々だ。
2人1組ということもあり、人数自体が多く、今の帝都ではいつもよりも賑わっている。

そして今はみんなで集まって、イベントのことを話している。

「リィアとあたし、クロエとテナ、そしてサーティアはネフィス様と組むんだよね?」

「あはは……まさか私がネフィスと組むことになるとは思わなかったわ」

「サーティアさん達はシード権とかですか?」

主催権限でそういうところはどうとでもやれそうだけど。

「いや、私達も1番初めから戦うわ。シードをもらったって意味無いもの」

「主催が出て大丈夫なのだ?運営が大変なのではないか?」

「そのことについても問題ないわ。主催とは名ばかりで実際運営してるのはイベント慣れしてる帝国軍の担当なのよ。まぁ帝国としても帰ってきた皇女の挨拶も兼ねてるのでしょうね」

帰ってきた挨拶がわりの大会ってどうなの?とは思うけど、そこは帝国らしいね。

「あの、私達が出てる間、レーズンはどうしましょうか」

テナちゃんが心配事を言う。私もどうしようかと考えていたけど、あんまりいい案が思いつかない。

「レーズンに関してはネフィスに相談してみるわ」

まぁそれが一番無難だね。

「これからどんな相手と戦えるのか楽しみなのだ。ここセパレティア帝国には高ランクの冒険者、そしてこの国の軍の強さは魔族の脅威となりえるほど強いのだ。つまり、まだまだ我らより強い者が沢山いるということなのだ」

まだ龍斗くんがいるなら出てきそうだし、この大会は油断ならなさそうだね。

「そういえば優勝賞品ってなんなの?賞金?とは別なのかな?」

「それは開会式になったらわかるわ。すごいわよ?」

その口ぶりからして、サーティアさんはもう知っているみたいだ。

「うぬぬ、気になるのだ」

「ん〜、まぁ賞金は確実ね。今回は準決勝まで進めば賞品、賞金はあるわ」

「ほぇ〜、すごいですね。さすが大きな国です」

「ちなみに今回の大会で手に入れたお金とかはパーティで分けるの?」

「さすがにそんなことはしないわ。2人で話し合って分ければいいわよ」

賞金に関してはあんまり興味はないけど、賞品は気になる。
ここセパレティアでは色々な技術発展が見れる場所だ。それに皇女が持っていた神器、ドワーフとの共同関係も考えて、すごい期待できる。
武器や防具、魔法道具、あるいは私の予想もつかないもの……
開会式が楽しみだね。


そして、開会式の日。
私達は闘技場へとやってきた。

「すごい人の数ね」

「全員が参加者、という訳ではなさそうなのだが、それにしてもすごい賑わいなのだ」

「アドレントで見た時とちょっと雰囲気が違うね」

アドレントの方はガチの戦いを楽しむものだったり、賭けをしたりしてたけど、こっちはエンターテインメント性が高く、賭けよりお祭り?みたいだ。
スポーツ観戦ってこんな感じなのかな?見たことないからわかんないけど……

「ん!」

「この熱気はドラゴンでも圧倒されちゃいますね」

テナちゃんやレーズンもこの盛り上がりのっているようだ。

しばらくして、闘技場の1番見晴らしのいい場所である貴族席、その真ん中にある皇族の席に、ネフィス様が出てくる。

魔法によって声が響いた。

「セパレティア帝国第一皇女ネフィス・フォン・セパレティアが只今より皇女帰国記念大会開催を宣言する!!」

わぁあああああああああああぁぁぁ!!!!!!

一気に歓声が沸きあがる。

「今大会は2人1組の戦いだ。どちらかが降参もしくは2人とも脱落した場合負けとなる。それ以外のルールはいつもの闘技場ルールと同じだ」

闘技場ルールというのは、殺し合いをしないこと、倫理に反する卑怯なことはしない(人質や脅し、八百長など)正々堂々戦うこと、観客側に攻撃、逆に観客が手出ししないことなどなど、闘技場内で戦う時のルールだ。

「そして、主催である私も参加させてもらう。遠慮せず、全力で戦おう!」

わああああああああああああぁぁぁ!!!

またも歓声が沸きあがる。

ネフィス様は帝国での人望が厚く、とても人気のようだ。

「最後に、賞品についてだ。今回は準決勝進出までに賞品が用意されている。つまり上位4名3位までだ」

普通は3位決定戦みたいなのがあって3位まで〜とかあったりするんだけど、そういうのはないみたいだ。

「3位、つまり準決勝進出した者には賞金、そして武器防具交換券が授与される。交換券は国営の武器防具屋で特注品を作ることができるものだ」

えっ!普通に豪華じゃん!冒険者はもちろん、戦うことを生業としてる人にとってはとても嬉しいものだ。

「特定の武器じゃないところがまたいいわね」

「防具でもいいのだ。なるほど……なかなかよくできた賞品なのだ」

賞金に関しても依頼何十個分もの金額になっている。

「続いて2位の賞品は、大容量のアイテム袋。帝国誇るダンジョンで発見されたとても珍しい物だ」

アイテム袋というのは見た目、そして重さが変わらないのに、いっぱい物が入れられるいわゆるゲームであるような袋だ。
私がこっちの世界に来た時にもらったバックと似てるけど、私のは神器だけあって、完全上位互換になっている。

だけど、大容量のアイテム袋は使い道が沢山ある。冒険者にはもちろん、商人や貴族、どんな仕事においても重宝するものだ。

「欲しいわね〜」

「リィアがいるからこそのありがたみがあるよね」

一応みんなの分のアイテム袋もある。けど、高い割に容量はそこまで沢山はない。
ちなみにマトリョーシカみたいなことは出来ない。

「2位でこれほどとは……1位は一体なんなのだ!?」

「最後に、優勝賞品を発表する」

会場全体が息を飲む。
全員でネフィス様の言葉の続きを待った。

「優勝賞品は………誓いの指輪だ」

………えっ?

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