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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

ドラゴン娘達の歓迎会2

クロエさんとテナちゃんが戻ってくる。

「おかえりなさい!もう準備はできてますよ」

「ど、どうしたのだ!?みんなしてその格好は」

「びっくりしました」

2人とも驚く。成功したみたいだね。

「ということで2人にも仮装してもらいますからね!」

目をキラキラさせて2人ににじり寄る。

「天使なのに怖いのだ」

「でも、本当に神々しいですね本物みたい」

そういえばテナちゃんに話してなかったっけ?まぁ知らない人に説明するのはちょっと面倒だからいいか。

「ルーナはうさぎ、なのだ?」

「なんで疑問形!?どう考えてもうさぎでしょ」

「あざといのだ」

「な、なんでよ!」

「それは鏡を見ればわかると思うのだが」

「え?ほんとにあたしおかしい?」

「お、おかしくないですよ!全然かわいいです」

テナちゃんがすかさずフォローする。

「そして、サーティア、その格好はどうしたのだ?」

「似合ってるだろ?クロエ」

「無駄に似合ってるからムカつくのだ」

「かっこいいです!よく似合ってます」

「ありがとう、そんなに褒められると思わなかったわ」

男装しても照れた顔はかわいいんだよねぇ。

「それで、レーズンは………か、かわいいのだぁ」

猫耳をつけただけなのにクロエさんはレーズンのかわいさに思わず抱きしめる。

「ん〜」

「か、かわいいです」


「それで、クロエ達はどうするの?」

「そうですね、まずクロエさんはこれ一択ですよ」

そういいながらメイド服を取り出す。
やっぱクロエさんと言ったらメイドでしょ!

「ふ、ふん、今日は特別なのだ」

満更でもなさそうなのがまたかわいい

「あの、私はどうすれば」

テナちゃんにはとっておきの案がある。あえてドラゴン部分を強くして獣人見たく角とかしっぽ、翼を目立つようにしていい感じの服に身を包めばそれだけで仮装になると思うんだよね。

「テナちゃん、出来たらでいいんですけどもっとドラゴンっぽくなれますか?」

「どういうことですか?」

「今のテナちゃんはどっからどう見ても人間にしか見えないんですけど、もっと角とか翼とかしっぽとかが見えるくらいの中途半端な感じになって欲しいんですよ」

「ん〜、やってみます。んっしょっと、できてますか?」

テナちゃんは私の理想通りのドラゴン娘になってくれる。

「完璧です!そしてこれを着てください」

私は今日買ったテナちゃんの服の中で真っ黒なのを取り出す

「これを着てください」

「わかりました」

黒い服を身にまとったテナちゃんはクロエさんのようにも見える。

「どうですかクロエさん。クロエさんっぽくなりましたよ」

「本当なのだ!?すごいのだ」

顔とか髪の色は違うけど、雰囲気は似せることができた。

「でも、いいんですか?外でこんな格好してたら怪しまれちゃいますよ」

「あ〜まぁ、街の外れですし一応魔物が近寄ってもなんとかなるために壁を作ってありますから、平気です。バレてもそういう遊びをしていたで頑張ります」

ここまで非現実的な格好をしていたらさすがに正体がバレたりはしないだろう。

もしドラゴンがいるってなったら大騒ぎだもんね。天使に関してはあんまり知名度ないっぽいから平気だと思うんだけど。


「んんっ!ということで改めて、テナとレーズンを歓迎するわ。乾杯!」

サーティアさんの音頭で乾杯する。

「「「「かんぱーい」」」」

「ん!」

レーズンも飲み物を持って乾杯してくれた。
体が慣れてないだけで、私達の言葉は何となくわかるみたいだし、本当に精神まで幼女ってわけでもないみたい。

「ん〜、美味しいー!」

「沢山ありますから、沢山食べてください」

ドラゴン2匹ということでお肉の料理を大量に作った。
他にも色々作ったから多分足りるはず。

「これも、これも!お肉……おいしいです!」

「ん〜♡」

「ん〜、私の料理もなかなか美味しくできてるわね」

「依頼後の減ったおなかにしみるのだ〜」

私も少しずつとって食べる。
うん!よくできてる。美味しい。

「ってリィア、羽が料理に入りそうだよ」

「あぁ、すみません」

ちょこんとかわいい位のサイズの翼ではなく私の体を包み込める位の大きさの翼なのでまだその存在になれない。
取り外しとかできないのかなぁ?
って、それじゃ意味なくなっちゃうか。

「それにしても、ドワーフ達は意外と臆病だったのだ。強い冒険者もいなかったということだろう?」

クロエさんは今回のレーズンに関してのことを言ってるのだろう。

「まぁ事情が事情ですし、なかなかできないんじゃないんですか?」

調査とはいえドラゴンがいるかもしれない穴に自ら入る人なんていないだろう。

「でも街のためなのよ?」

「ん〜、どうせセパレティアからの応援があるからそんなに危機感なかったんじゃない?」

帝国は武力に関してはとても頼れる。
確かに、時間が経っていればレーズンは倒したり追い払ったりすることはできただろうなぁ

「人間の都合で住んでる場所をおわれるってちょっと残酷ですね」

テナちゃんが寂しそうに言う。

「そのために私たちがレーズンを助けたんですから。もちろんテナちゃんのおかげでもありますよ」

「そう、ですね」

「ん!」

レーズンもありがとうというように笑顔を向ける。

「まぁこういうのは人間に限った話ではないのだ、魔族も、魔物も、そして神も、自分の都合の悪いことは排除する。お互い正義があって、どちらが悪でどちらが正義というのは主観の決めつけでしかないのだ」

それもそうだね。そういうのに関しては種族なんて関係ない。


「は〜、美味しかった〜、うさみみ邪魔だったんだけど」

「えー?かわいかったですよ?ぴょこぴょこ動いてて」

「リィアもその翼ちょっと邪魔そうにしてたじゃん。それと同じ」

「うっ、それは確かに、そうですけど」

「私もちょっと苦しかったわ、まぁでもたまには悪くないわね。クロエを沢山からかえたし。クロエったら私が口説いたら照れて顔を赤くしてたのよ?」

「な、な、そ、そんなことない!別に、かわいいって言われたくらいで照れるわけないし、というかサーティアだって言いながら照れてたでしょ?もぅ、ほんとに」

素のクロエさんが出ているということは照れているということは本当なのだろう。

「すごく楽しかったです!私のため、とレーズンのためでしたね。私達のためにありがとうございました」

「ん!」

2人とも満足したなら大成功、だね!

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