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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

やっとのことで観光ができます1

今日のところは一旦休んで次の日に観光することにした。

「それで?相変わらず4人部屋だけどどうするのよ。3人部屋を2つとる?」

「でも、テナちゃんもレーズンも小さいからもったいなくないですか?」

せっかくだから一緒に寝たいなぁ。

「せっかくだから一緒に寝たいとか思ってるでしょ、リィア」

「え、え!?なんでわかったんですか?」

「いや、さすがに分かるって」

「だが、どうするのだ?」

よっつのベッド、そして6人。

「無難に私とルーナちゃん、レーズンとテナちゃんが2人ずつに寝ればいいと思います」

「じゃああたしはリィアと寝るから」

そう言ってもう決まったというように私の手を引いてベッドに連れていかれる。

「えっ?」

(リィアとあたしはその、ずっと一緒って言ったでしょ?)

「〜〜っ!!」

かわいすぎて思わず抱きついてしまった。

「…………ん!」

「レーズンちゃんは私と一緒に寝ましょう?」

「……ん」


そして次の日、私達は当初の目的である観光をする。

「まずはレーズンとテナちゃんの服を買いに行きましょう!」

「はいはい、分かってるよ。全く、その後はご飯だからね?」

お店については昨日ギルマスにおすすめを教えてもらったのでそこに行くことになっている。

「ん」

「ありがとうございます。私の分まで」

「いいのいいの、テナのおかげで助かったんだから。なんなら武器も買ってあげるわよ」

「そんなそんな!悪いですよ!」

「気にすることないのだ!我らは稼いでるからなこれくらいでお金がなくなるほど困っていないのだ」

私の貯金も含めると土地とお家が買えるくらいには余裕だ。
まぁユーリちゃんとかミルフィさんとかのコネを使えばもっと余裕がある。

「ここの服屋さんはグイグイきそうですね。離れないように手を繋ぎましょうそうしましょう!」

「まぁ確かにそうかもしれないけど、絶対手を繋ぎたいだけでしょ」

「はい!」

「開き直っちゃった、もう、わざわざ言わなくてもいいのに」

「えへへ」

ルーナちゃんと手を繋いで、反対の手でレーズンの手を掴む。

「レーズンも離れちゃダメですよ?」

「ん!」


服屋さんに入ると案の定店員さんに囲まれる。

「めっちゃかわいい、お客さん、ぜひうちの店で買っていき!うちが選んだげる!」

ドワーフだからなのか店員さんも小さい女の子に見えて、微笑ましいね。

「わ、我は付き添いなのだ、向こうに行ってるのだ」

「私も遠くで見てるわ」

クロエさんとサーティアさんは乗り気じゃなさそう。

「そ、それじゃあ、私達の服をお願いします」

「ちょっ、リィア」

今更逃げられない。コミュ障はこういう時断れないの!それに、たまには私じゃなくてプロの人に選んでもらいたい。

どうせならクロエさんやサーティアさんも巻き込みたかったけど今回は上手く逃げられた。
まぁいつも付き合ってくれるだけで相当優しいと思うから無理は言わない。

ルーナちゃんにはたまたま近くにいた事だし諦めてもらおう。

「見たところお客さんドワーフちゃうんやね。あっちのお客さん達のサイズはあんま置いてないねんな。やけどお客さん達ならめっちゃかわいいのあるから!」

「あ、あはは」

今まで色んな服屋さんに行ってきたけどこのテンションの高さは過去一かもしれない。

私達はそれぞれ分断されてそれぞれ店員さんに着せ替え人形にされる。

一回目のコーデ

「わぁ!めっちゃかわいい!お人気さんみたいや」

私は貴族のお嬢様が着るような服を着せられる。
あ〜、わかる。私もこういうの好きだけど、自分が着てみるとめちゃくちゃ動きづらいし汚れないか心配になる。
その代わりお嬢様気分を味わえて謎の優越感に浸れたり「美少女やってるなぁ」って思う。
店員さんなかなかいいセンスしてるね。

「なんであたしまで………」

とか言いつつバッチリ着替えてるルーナちゃんかわいい。
ルーナちゃんは今回ちょっとセクシーな服になっている。
肩が出ていてスカートも短め。
なるほど、胸が大きいとこういうの似合うんだなぁ。

「じ、ジロジロみないで、へんたい」

「ありがとうございます」

久しぶりにツンツンしてるルーナちゃんかわいい。え、ジト目でへんたいって言うのはご褒美でしょ!
って、私変なこと言ってる?言ってるかもしれない。

「ん!」

続いてレーズンは元気いっぱいの幼女という感じ。シンプルにかわいいシャツにスカート。動きやすそう。あ〜、しっぽにも配慮されてるね。

「わ、私に似合わないって言ったんですけど………」

最後にテナちゃん。いつもは元気いっぱいで活発なイメージなんだけど、これは清楚。私とはちょっと違ったシンプルなデザインのワンピース。

「みんなかわいいです!」

「あ、あたしこの格好落ち着かないんだけど」

「ん!」

「レーズンもかわいい」

「わ、私にはこんなにかわいいのは……」

「テナちゃんもバッチリかわいいです!」

「あ、あたしは?」

「いやもうほんとに、かわいいです!」

「お客さん達みんなかわいい!うちもこんな服着れるくらいかわいかったらなぁ……羨ましいくらいよ」

「お客さんに嫉妬してどうするん?せっかくお店に来てくれたんやし!めいっぱい着飾ってあげる!」

店員さんもやる気をだす。

それから私たちは色々なコーデを着させられる羽目になった。
まぁそのおかげで新たな発見もあったし、いっか。

結局テナちゃんとレーズンの分を数着買って出ることにした。


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