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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

閑話 神話

これは、まだ争いが耐えない時代の話。
人も魔族、魔物も、尊厳や土地、神など様々な理由でことある事に争いが起きていた。

人間と魔族の争いだけでなく、人同士や種族間もあった。
魔族の間でも誰もまとめる者がいなかったために人間よりも過激に争いごとが起きていた。

そんな時、みんな神を頼ろうとした、より強く願い、多くの者が信仰をささげた。
それによって多くの神がその力を強くした。
幸福の神、戦いの神、契約の神、邪神が特に人々から崇拝されるようになった。

人は幸福と戦いの勝利を願って。
魔族は悪い心を沈め、正当に約束事を決め国をまとめられることを願って。

そして神は人々に力を与えた。
幸福の神はみんなの幸せを願う気持ちに答え、加護を与えた。
神の御加護を受けたある女性は聖女と呼ばれるようになった。
その力で人々怪我を直し、多くの奇跡を起こした。

戦いの神は加護と共に神器を与えた。
加護と神器をもらい受けた者は勇者と呼ばれた。
勇者は魔物を一網打尽にし、戦いを全て勝利へと導いた。

勇者と聖女を手に入れた人間達は、国がまとまり、人同士の争いが収まってきた。


邪神は魔族達の悪い心、邪な心を吸い取った。
それにより、魔族達は冷静になり争い事の落ちどころを話し合いで決めるようになった。
契約の神はそれに合わせるように、契約魔法の力を与えた。
それにより、魔族達はぎこちないながらも少しづつ国や種族がまとまってこようとしていた。

そんな時、人間達が魔族に攻め入って来た。
神からの加護を持った聖女、そして神器と共にその力を示した勇者を中心に魔族の領地も取り入ろうとしたのだ。

魔族達はそんな人間達に太刀打ちすることが出来なかった。
もちろん力の差はあったが圧倒的に数や統率力が足りていなかった。
魔物達は駆逐され、魔族も同じように滅ぼされそうになっていた。
その人間達の行動に魔族から信仰されている神は怒った。
そして邪神は天使を創った。不老不死、死を司る力を持つ。邪悪なる龍。邪龍。
契約の神は妖精、精霊を創り人間側と魔族側の境界線である森林の守護をさせた。

邪龍は神に従い、攻め入る人間達を滅ぼした。
人間も魔族も誰も邪龍を止めることは出来なかった。
ただ2人、聖女と勇者は邪龍に挑んだ。
加護を受けた人間と神から産み出された存在では圧倒的に差がある
当然邪龍を倒すことも殺すことも出来なかった。
だが、死力を尽くして、邪龍を封印した。

結局人間も魔族も疲弊しそれと同時に神の力も弱まった。
世界の均衡を司る神(創造神)や自然を司る神(豊穣神)はこのことを境に各地で精霊や眷属を置くことにした。
またこんなことが起きないよう、大規模な争いは世界の生命や神にとってもよくないことだから。

お互いに数が減った人間や魔族は改めて、不可侵の約束をした。

長い年月が経ち、人間の国はいくつかにまとまった。
魔族はぎこちないながらも魔王という魔族の頂点に立つものがまとめあげていた。
そんな時、邪龍は卵を産んだ。
封印はされていても死んだり時間によって弱ることもない、最強の存在。
そんな邪龍は自らを創った邪神を心から崇拝していた。愛に満ち溢れ、神の言葉である攻め入る人間を滅ぼすということを封印がなければ今すぐにでも実行したいと思っていた。

長い年月の中邪龍は魔族から信仰されるようになった。
魔族を救った救世主。長い時が流れようとも決して忘れることの出来ない人間達の虐殺。そのこと強く思う魔族ほど、その信仰心は強かった。

それのせいか、邪龍は自らの眷属を産み出すことができた。

邪龍の子は当然ながら邪龍の力を持っていた。
どんな種族より強く、神から産み出された精霊や半端な神よりも力を持っていた。当然その気になれば人間全員を滅ぼすことのできる力。

だが、邪龍の子は聖女や勇者の影響を受けた。
人間達への憎しみや邪神への信仰心も強くはなかった。ただただ強い魔族となった。
だからこそ、邪龍信仰をしていた魔族達は邪龍の子をよく思わなかった。人間を滅ぼす力があるにも関わらずそうしなかったことに怒りすら覚えていた。

そして長い間邪龍の子は魔族を統治した。その圧倒的な力に他の魔族は逆らうことがなく、より一層魔族はひとつにまとまっていった。
だが、最強だった魔王には唯一の弱点があった。
それは呪いへの耐性がないということ、つまり、どんなに強くても呪い殺すことはできるというのだ。

だが強すぎるので正面から呪うことも儀式を使って呪うことでは魔王をどうすることも出来ない。
そして、魔王をよく思わない魔族達はある作戦を思いついた。
魔王の弱点のもうひとつ、それは心の弱さにつけ込むということだった。

その準備として魔族はある少女を呪った。
不死の呪い、それともうひとつ、愛の呪いをかけた。
呪いは少女を強くし、少女は魔族の中でも有名になるほど力のあるものとなった。
そうして、彼女はリッチークイーン。死霊を統べる女王となった。

最強の魔王と、不死の女王。出会うまでそう時間はかからなかった。
愛の呪いによって、彼女は魔王に恋をした。魔王も美しく儚い彼女のことを好きになった。
そう、それこそが反魔王の魔族達の狙いだった。
愛の呪いとは、最後までお互いを愛するという呪い。
相手が死ねばもう片方も死ぬ。そんな呪いだった。
そして不死な彼女を消滅させる方法、つまり、不死の呪いを解く方法は、生命を産み出すということだった。

子供ができるのは時間がかからなかった。
森の精霊により、それをさらに加速させた。

そして、無事に子供は生まれた。それと同時に呪いが解け、呪いの少女は消滅した。
そのあとを追うようにして、魔王も病死した。

圧倒的な力を持つ魔王が亡くなったことにより魔族達は大混乱した。

混乱に乗じて反魔王の魔族達はこれでやっと人間達に復讐ができると思っていた。
そして魔族達は魔物を使い、人間を襲った。最初は小さな村から、少しづつ少しづつ生贄とした。
邪龍の封印を解く。いや、もうその魔族達にとっては邪龍こそが彼らの神だった。


だが、それから最悪な自体が起きてしまった。
またも人間が攻めてきた。今度は大人数ではなく少数。だが強すぎて太刀打ちできるものではなかった。
あっという間に魔王城は制圧され、残されるのはまだ幼い魔王の子供だけだった。

だが、攻めてきた人間は何故か殺すことはせず、これから本格的な攻めてくると思っていた人間達を来ないように、ひいてはこれ以上争いは辞めるといいだした。
混乱していた魔族達は魔王の子供と人間によってまとめられ、魔王の子供は新たな魔王となった。

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