コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
餌付け作戦は……失敗?
私はまだ調理されていない大きなお肉を取り出す。
時間が止まってるから昔に狩った魔物の肉とか割と残っちゃってるんだよね………
しっかり浄化魔法で綺麗にしたら下ごしらえをする。
まんべんなく調味料をふりかけ、クロエさんに肉をザクザク刺してもらって、柔らかくする。
最後に串刺しにして魔法で用意した2つの支え棒にのせる。
そして魔法で豪快に加熱。
「美味そうなのだぁ〜」
「おいしそぉですぅ」
クロエさんとテナちゃんが焼けていくお肉を見てヨダレを垂らす。
「こんな場所で料理してるの!?」
「リィア、大丈夫なの?」
「何してるんや!!」
いつの間にか戻ってきていたサーティアさんとルーナちゃん、ナヤさんに驚かれる。
「ふふふ、どうですかこの豪快なお肉焼き。1回やってみたかったんですよね〜」
少しずつお肉を回しながらまんべんなく焼いていく。
もちろんナナちゃんも視線がお肉に釘付けになっている。
少し生焼けくらいになったところで加熱をやめる。
ドラゴンにはこれくらいがちょうどいいだろう。
「テナちゃん一口食べて美味しさを教えてあげてください」
「いいんですか!?それじゃあ……はぐっ……ん〜〜お肉から沢山の汁が……そして血生臭くない。味もしっかりしてる。何より柔らかい〜」
その表情はとろけきっていた。
「この子も食べたいそうです。よろしいですか?」
「もちろん!いいですよ」
私はナナちゃんの口元にお肉を持ってきてあげる。
すると大きな口を開けて一口で食べてしまった。
「んーーー!!おいしーーー!!あぁ〜、口の中でとろけて、いっきにしあわせがひろがる………はぁって言ってます」
びっくりした、急にナナちゃんが喋ったのかと思った。
「そうでしょうそうでしょう!というわけで作戦実行です!テナちゃん!」
テナちゃんに、外に出ればもっともっと美味しいものが食べれると伝えてもらえればでてもらえるはず。
「わかりました!」
そして、テナちゃんがナナちゃんになにか伝えると、ナナちゃんの目が見開かれる。
「………っ!………っ!」
興奮したのかすごい勢いでテナちゃんになにか伝える。
どうしたんだろ?美味しすぎて食い気味に了承してくれたとか?
直接の反応がわからないと少し不安になるけど、テナちゃんの様子を見る限り失敗したという訳ではなさそうだ。
「どうしたのだ?」
「あ、クロエさん。あのですね。この子、みんなと同じ姿になりたいって、変化のコツを教えてたんですけど……さすがに初めてじゃ出来ないと思うんですけど、すごい頼まれてしまいまして」
変化の魔法?
外に出たくなったとかじゃなくて!?
「外に出る気になったわけじゃないのだ?」
「変化ができるようになったら出るとまで言ってます」
えぇ〜、失敗ではないんだろうけど、もしかしたらしばらくは外に出れないってことでもあるよね!?
(ロミス様、ロミス様!助けてください!)
こうなったら神様を頼るしかない!!
文字通りの神頼みだ。
(どうしたの?)
(あのあの、変化の魔法って簡単ですか?)
(変化の魔法?ん〜、簡単ではないけど、リィアちゃんならできなくはないと思うよ。まぁ何に変化するかにもよるけど……あ、もしかして変化させたい子でもいるの?)
(あの、はい。人間の姿になりたいドラゴンの子がいまして………)
(ふむふむなるほど、そういうことね、あ、ちょっとだけリィアちゃんの記憶見ちゃった)
え、そんなこともできるの?全くもってプライバシーのプの字もないことだけど、こういう時事情を一々説明しなくていいのは楽だね。
(それならリィアちゃんがあの子に呪いをかければいいんじゃないかな?)
なんか不穏な言葉が聞こえたんだけど……呪い?
(えっと、大丈夫なやつなんですか?)
(平気平気、 リィアちゃんだって王子様がかえるになる話とか、魔王の呪いで姿が変わる〜なんて話聞いたことあるでしょ?)
あ〜、確かに、そういう話は聞いたことがある。
(変化の魔法はステータスの変更する魔法なの)
なんかすごいことでもするのかと思ったら急にゲームっぽくなってきた。
(す、ステータス?)
(実際ゲームみたいにあるわけじゃないけど、概念を変えるっていうのかな?そういう魔法なの。だから難しいんだけど、コツというか慣れればできるようになるよ)
(教えてください!)
(言っておくけど、危険な魔法でもあるから気をつけてね。それじゃあやり方を説明するよ…………)
ロミス様から変化の呪いを教わる。
変化の魔法は万能というわけではなく、色々必要なものが多いらしい。
魔法と言うより儀式に近いとの事。
ただ、自分が変化するぶんにはそういう手間がいらなかったりするらしい。
吸血鬼がコウモリになったり、スライムが形を変えたり、ドラゴンなどの魔力の多い種族が変化したりするのは珍しくない。
「みなさん!ちょっといいですか?」
餌付け作戦が失敗したことで次の作戦を考えていたみんなに声をかける。
「なにかいい案思いついたの?」
「ウチがいてもこんなにおとなしいし平気なんちゃう?って思うんやけど……そうもいかんのよな?」
「まぁそうね。とりあえずリィアの話を聞きましょう?」
「はい!変化すれば外に出てくれるということで、私がこの子を変化させてあげようかと」
「そんなことできるん!?」
ナヤさんにはロミス様のことは言えないから、小声でルーナちゃんに教える。
(実はさっきからロミス様に相談して魔法を教わっていたんです)
(そういうことだったんだね。それで?できそう?)
(正直わかりません。ですけど、失敗してもすぐに元に戻せるっていうので、多分平気です)
王子様が愛する人のキスで変化が解けるように、変化の呪いは簡単な行動で解ける。
ちなみにその方法は魔法をかけた人によって解除方法も変わるらしい。
「変化の魔法が使えるのか?」
「初めてするので自信はそこまでないのですが………」
大丈夫、ロミス様の手順通りなら上手くいくはず。
「えっと、まずは魔法陣を書きます」
魔法陣はなくてもいいのだけど、あると安定するので魔法陣は書く。
ロミス様の指示をうけながら魔法で大きめの魔法陣を書く。
「次に、この子の一部、血が一番いいんですけど……それとなりたい種族の血、これは私のでいいですね」
テナちゃんがナナちゃんに説明する。
「血を取っていいって言ってます」
「そ、そんな簡単に信じてもらっちゃっていいの?」
儀式をする私が言うのもなんだけど、逆に心配になるよ。
「………少し痛いけど、ごめんなさい」
私は剣で鱗の薄いところを切りつける。すぐに回復してあげて、その後ちょっとご飯をあげる。
私自身にも同じようなことをする。
注射器がないから切りつけるしかないけど、自分でするとなるとちょっと怖い。
量はいらないから少し切って血をとる。
痛いというより痛々しくて変な気分になるよ。
魔物は容赦なく切り捨てるのになんでこういうのはダメなんだろう?
「それじゃあ魔法陣の上に乗ってくれますか?」
血を混ぜ合わせて魔法陣の上に乗ったナナちゃんに塗る。
「よし、これで」
(あっちょっ!!)
「血の元に姿を変えよ!エクスチェンジ!!」
魔法陣が強い光を放つ。
時間が止まってるから昔に狩った魔物の肉とか割と残っちゃってるんだよね………
しっかり浄化魔法で綺麗にしたら下ごしらえをする。
まんべんなく調味料をふりかけ、クロエさんに肉をザクザク刺してもらって、柔らかくする。
最後に串刺しにして魔法で用意した2つの支え棒にのせる。
そして魔法で豪快に加熱。
「美味そうなのだぁ〜」
「おいしそぉですぅ」
クロエさんとテナちゃんが焼けていくお肉を見てヨダレを垂らす。
「こんな場所で料理してるの!?」
「リィア、大丈夫なの?」
「何してるんや!!」
いつの間にか戻ってきていたサーティアさんとルーナちゃん、ナヤさんに驚かれる。
「ふふふ、どうですかこの豪快なお肉焼き。1回やってみたかったんですよね〜」
少しずつお肉を回しながらまんべんなく焼いていく。
もちろんナナちゃんも視線がお肉に釘付けになっている。
少し生焼けくらいになったところで加熱をやめる。
ドラゴンにはこれくらいがちょうどいいだろう。
「テナちゃん一口食べて美味しさを教えてあげてください」
「いいんですか!?それじゃあ……はぐっ……ん〜〜お肉から沢山の汁が……そして血生臭くない。味もしっかりしてる。何より柔らかい〜」
その表情はとろけきっていた。
「この子も食べたいそうです。よろしいですか?」
「もちろん!いいですよ」
私はナナちゃんの口元にお肉を持ってきてあげる。
すると大きな口を開けて一口で食べてしまった。
「んーーー!!おいしーーー!!あぁ〜、口の中でとろけて、いっきにしあわせがひろがる………はぁって言ってます」
びっくりした、急にナナちゃんが喋ったのかと思った。
「そうでしょうそうでしょう!というわけで作戦実行です!テナちゃん!」
テナちゃんに、外に出ればもっともっと美味しいものが食べれると伝えてもらえればでてもらえるはず。
「わかりました!」
そして、テナちゃんがナナちゃんになにか伝えると、ナナちゃんの目が見開かれる。
「………っ!………っ!」
興奮したのかすごい勢いでテナちゃんになにか伝える。
どうしたんだろ?美味しすぎて食い気味に了承してくれたとか?
直接の反応がわからないと少し不安になるけど、テナちゃんの様子を見る限り失敗したという訳ではなさそうだ。
「どうしたのだ?」
「あ、クロエさん。あのですね。この子、みんなと同じ姿になりたいって、変化のコツを教えてたんですけど……さすがに初めてじゃ出来ないと思うんですけど、すごい頼まれてしまいまして」
変化の魔法?
外に出たくなったとかじゃなくて!?
「外に出る気になったわけじゃないのだ?」
「変化ができるようになったら出るとまで言ってます」
えぇ〜、失敗ではないんだろうけど、もしかしたらしばらくは外に出れないってことでもあるよね!?
(ロミス様、ロミス様!助けてください!)
こうなったら神様を頼るしかない!!
文字通りの神頼みだ。
(どうしたの?)
(あのあの、変化の魔法って簡単ですか?)
(変化の魔法?ん〜、簡単ではないけど、リィアちゃんならできなくはないと思うよ。まぁ何に変化するかにもよるけど……あ、もしかして変化させたい子でもいるの?)
(あの、はい。人間の姿になりたいドラゴンの子がいまして………)
(ふむふむなるほど、そういうことね、あ、ちょっとだけリィアちゃんの記憶見ちゃった)
え、そんなこともできるの?全くもってプライバシーのプの字もないことだけど、こういう時事情を一々説明しなくていいのは楽だね。
(それならリィアちゃんがあの子に呪いをかければいいんじゃないかな?)
なんか不穏な言葉が聞こえたんだけど……呪い?
(えっと、大丈夫なやつなんですか?)
(平気平気、 リィアちゃんだって王子様がかえるになる話とか、魔王の呪いで姿が変わる〜なんて話聞いたことあるでしょ?)
あ〜、確かに、そういう話は聞いたことがある。
(変化の魔法はステータスの変更する魔法なの)
なんかすごいことでもするのかと思ったら急にゲームっぽくなってきた。
(す、ステータス?)
(実際ゲームみたいにあるわけじゃないけど、概念を変えるっていうのかな?そういう魔法なの。だから難しいんだけど、コツというか慣れればできるようになるよ)
(教えてください!)
(言っておくけど、危険な魔法でもあるから気をつけてね。それじゃあやり方を説明するよ…………)
ロミス様から変化の呪いを教わる。
変化の魔法は万能というわけではなく、色々必要なものが多いらしい。
魔法と言うより儀式に近いとの事。
ただ、自分が変化するぶんにはそういう手間がいらなかったりするらしい。
吸血鬼がコウモリになったり、スライムが形を変えたり、ドラゴンなどの魔力の多い種族が変化したりするのは珍しくない。
「みなさん!ちょっといいですか?」
餌付け作戦が失敗したことで次の作戦を考えていたみんなに声をかける。
「なにかいい案思いついたの?」
「ウチがいてもこんなにおとなしいし平気なんちゃう?って思うんやけど……そうもいかんのよな?」
「まぁそうね。とりあえずリィアの話を聞きましょう?」
「はい!変化すれば外に出てくれるということで、私がこの子を変化させてあげようかと」
「そんなことできるん!?」
ナヤさんにはロミス様のことは言えないから、小声でルーナちゃんに教える。
(実はさっきからロミス様に相談して魔法を教わっていたんです)
(そういうことだったんだね。それで?できそう?)
(正直わかりません。ですけど、失敗してもすぐに元に戻せるっていうので、多分平気です)
王子様が愛する人のキスで変化が解けるように、変化の呪いは簡単な行動で解ける。
ちなみにその方法は魔法をかけた人によって解除方法も変わるらしい。
「変化の魔法が使えるのか?」
「初めてするので自信はそこまでないのですが………」
大丈夫、ロミス様の手順通りなら上手くいくはず。
「えっと、まずは魔法陣を書きます」
魔法陣はなくてもいいのだけど、あると安定するので魔法陣は書く。
ロミス様の指示をうけながら魔法で大きめの魔法陣を書く。
「次に、この子の一部、血が一番いいんですけど……それとなりたい種族の血、これは私のでいいですね」
テナちゃんがナナちゃんに説明する。
「血を取っていいって言ってます」
「そ、そんな簡単に信じてもらっちゃっていいの?」
儀式をする私が言うのもなんだけど、逆に心配になるよ。
「………少し痛いけど、ごめんなさい」
私は剣で鱗の薄いところを切りつける。すぐに回復してあげて、その後ちょっとご飯をあげる。
私自身にも同じようなことをする。
注射器がないから切りつけるしかないけど、自分でするとなるとちょっと怖い。
量はいらないから少し切って血をとる。
痛いというより痛々しくて変な気分になるよ。
魔物は容赦なく切り捨てるのになんでこういうのはダメなんだろう?
「それじゃあ魔法陣の上に乗ってくれますか?」
血を混ぜ合わせて魔法陣の上に乗ったナナちゃんに塗る。
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