コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
久々の野営
馬車移動だと、色々隠さなきゃいけなくなるので、徒歩でドワーフの国、ドルケストに行くことにした。
「久しぶりにみんな一緒ですね!」
「そうかしら?まぁそうね。ここ最近は依頼を受けることもなかったし少し間が空いていたかもしれないわね」
「ルーナやサーティアとこの辺りで魔物を倒していたが、全然歯ごたえのあるやつはいなかったのだ」
「日帰りだからそんな遠くには行けないし、仕方ないと思うけど。クロエが満足できるって言ったらこの前の大きなサソリくらいかな?」
帝都の周りの地域は乾燥しているのか、緑が少ない。
砂漠とまではいかないけど、結構過酷な環境だ。
これから向かうドルケストは荒地地帯を抜けた先の山岳地帯にある。
そこに有名な鉱山があるという。
いかにもドワーフがいそうな場所だね。
道中
「今日はここで休憩するわよ」
「はーい」「わかったのだ」「わかりました」
道中は魔物とも特に戦闘がなく、無事に進んだ。
久しぶりでちょっとワクワクしてたんだけど平和すぎて退屈だ。
「ねぇねぇ!今日のごはんは?」
「ふふふ、帝都名物のものを数多く揃えています!デザートもあります!」
「お、それは楽しみね」
「これぞ旅の醍醐味なのだ〜!」
「いや、普通はこんないいもの食べられないわよ。リィアのおかげだから忘れちゃダメよ?」
「1パーティに1人リィアが欲しいのだ」
「私は便利な道具なんかじゃないですよ」
「ならばリィアがいることに感謝せねばな」
クロエさんがやけに素直に私に感謝してくれる。
「クロエさんが素直にデレてくれるなんて………なんてかわいいことに」
「か、かわいい!?」
「大事なのはリィアだけじゃないわ。クロエもルーナもいてくれなきゃ困ってたもの」
「今度はサーティアさんまで!?」
「あ、あたしだって………」
「ルーナちゃん……私もみなさんじゃなきゃいやですよ〜!」
な、なんかとても和やかな雰囲気になってしまった。
言い出したクロエさんは恥ずかしくなったのかそっぽを向いてしまった。
「あ、そうよ、もうひとつ気になってたことがあったわ」
「ん?どうしたんですか?」
「リィアとルーナって恋人同士なの?」
「!?っごほっごほっ」
ルーナちゃんが食べ途中に驚いてむせてしまった。
「ルーナちゃん、お水、お水」
「んっんっんっ、あぁ、きゅ、急に驚かさないでよ!」
「サーティアの言うことは我も気になっていたのだ」
サーティアさんとクロエさんには薄々勘づかれていたみたいだね。
「ふふふ、実は前からそういう関係だったのです!とはいえ仲良しの範囲をあんまり超えられはしてないんですけど」
「ちょっと!リィア!」
「やっぱりそうだったのね」
「………あの、その、いいの?」
「いいも何も我らに許可のいることではないのだ。そのせいでパーティがバラバラになったりするなら別だがそうでないなら我らに止める権利などない」
少し驚いたけど、2人ともあっさり認めてくれた。
「もちろん、接し方は今まで通りでいいですよ」
「女の子同士でも………そうね。子供ができないのなら姉妹でも恋愛はありなのかしら?」
「サーティアのように家を背負っている貴族や家族がいる者にとっては少し難しい話になるがリィアやルーナはそうじゃない。何も問題はないのではないか?」
あ〜、そうだよね。普通ならお互い家族がいて、世間や社会がある。
そういうのが邪魔して思うようにいかない。
「まぁ別に誰彼構わず言いふらすことでもないですし、周りからは仲良しな2人に見えるくらいでいいんですよ。私はたとえサーティアさんやクロエさんに認められなくても諦めませんでしたよ」
「譲れないのね。いいと思うわ」
「リィア………」
ご飯を食べ終わり、いつものように野営の準備をする。
夜は2人づつ交代交代だ。
今回は私とルーナちゃん、サーティアさんとクロエさんにしてくれた。
別に気を使わなくてもいいのに。
「我らは先に寝ているのだ」
「優しく起こしなさいよ?浄化魔法で起こしたりするんじゃないわよ!わかった?」
「保証はできませんね〜」
「わ・か・っ・た??」
「………はい、わかりました」
先にいわれてしまった。せっかくみんなのかわいい反応を楽しもうと思ったのに。
「リィアって人のこといじめるの好きだよね」
「え、え?そうですか?」
過去にいじめられていたことのある私がいじめるのが好き?
「だって、人の反応を見て楽しんでるんでしょ?それってそういうことなんじゃない?別に責めてるわけじゃないんだけど、たまにやりすぎなところがあるから、ちょっと心配だなって」
言われてみればそうだ。
反応がかわいいからってみんなをからかったり、はずかしめたり………私は……最低なのかもしれない。
「そう……ですね」
「そ、そんなに落ち込まないで。リィアはあたし達意外にはそんなことしないでしょ?多分リィアは好きな人をいじめちゃうのかもね。あたしも気持ちはわかるし」
「うぅ、ごめんなさい」
「もぅ、そんな気にしなくていいわよ」
「我はやられたらやり返しているからお互い様だと思っているのだ」
「そうそう、そんなことで嫌いになってたらここまでみんなついてきてないから。でもやりすぎたらちゃんと怒るからね」
「みなさん………ありがとうございます」
「ほら、行くよ」
ルーナちゃんに連れられて、テントの外に出る。
火を起こしてあったまりながら見張りをする。
「リィア、リィアの産まれる前、つまり元の世界のこと、知りたいな」
「元の世界?ですか?」
「だってリィアは元々別の世界の人だったんでしょ?どんなところだったのかなぁって思って」
どう説明しようか。まず魔法はなくて、魔物もいなくて、その代わり科学技術が発達してて………
「ん〜、説明が難しいんですよね。まず、魔物やエルフ、ドワーフ、魔族、魔法とかもない世界でした」
「え!?魔法ないの?」
「そうなんです。それに私の住んでいたところは争いが全くと言っていいほどありませんでした」
「そうなんだ」
「まぁ私もその世界で10数年しか生きられなかったのでまだまだ知らないことがあったんですけど………とにかくここの生活とは全く違いました」
「この前の男の人もその世界の人だったの?」
「そうですね。私とは昔馴染みって感じです。あ、ほんとに恋人でも好きとかでもなかったんですからね?向こうから告白されて、断ったら当時の友達に嫌われちゃいました」
「なかなか酷い話だね」
「もう昔の話ですけどね………それが原因で周りから嫌われて、いじめられて」
「あの人は助けてくれなかったの?」
「何度か助けてくれました。でも無駄でした」
今も思い出すだけで心が痛くなる。
でも、今はこんなに幸せだから。
「ごめんね?嫌なこと聞いちゃったかも」
「勝手に喋ったのは私ですから、気にしないでください。それに、もう過ぎたことなので。今はルーナちゃんや仲間がいますし、これまでにも沢山友達が出来ましたから私は幸せです」
「リィア………」
自然とお互いの距離が縮まる。
手が触れ合って、指が絡み合う。
「ルーナちゃんがいてくれたから、この世界でも希望が持てたと思うんです。本当に、大好きです」
「あ、あたしだって、リィアがいてくれなきゃこんな冒険者にはなれなかったし、たとえリィアと出会うことが使命だったとしてもあたしはリィアに感謝してるんだから!」
…………………
久しぶりに恋人らしいことをして、見張りの交代をしてもらう。
「もぅもぅリィアのばか、あんなにしなくて良かったのに」
「ルーナちゃんがかわいすぎるのが悪いんですよ」
「久しぶりにみんな一緒ですね!」
「そうかしら?まぁそうね。ここ最近は依頼を受けることもなかったし少し間が空いていたかもしれないわね」
「ルーナやサーティアとこの辺りで魔物を倒していたが、全然歯ごたえのあるやつはいなかったのだ」
「日帰りだからそんな遠くには行けないし、仕方ないと思うけど。クロエが満足できるって言ったらこの前の大きなサソリくらいかな?」
帝都の周りの地域は乾燥しているのか、緑が少ない。
砂漠とまではいかないけど、結構過酷な環境だ。
これから向かうドルケストは荒地地帯を抜けた先の山岳地帯にある。
そこに有名な鉱山があるという。
いかにもドワーフがいそうな場所だね。
道中
「今日はここで休憩するわよ」
「はーい」「わかったのだ」「わかりました」
道中は魔物とも特に戦闘がなく、無事に進んだ。
久しぶりでちょっとワクワクしてたんだけど平和すぎて退屈だ。
「ねぇねぇ!今日のごはんは?」
「ふふふ、帝都名物のものを数多く揃えています!デザートもあります!」
「お、それは楽しみね」
「これぞ旅の醍醐味なのだ〜!」
「いや、普通はこんないいもの食べられないわよ。リィアのおかげだから忘れちゃダメよ?」
「1パーティに1人リィアが欲しいのだ」
「私は便利な道具なんかじゃないですよ」
「ならばリィアがいることに感謝せねばな」
クロエさんがやけに素直に私に感謝してくれる。
「クロエさんが素直にデレてくれるなんて………なんてかわいいことに」
「か、かわいい!?」
「大事なのはリィアだけじゃないわ。クロエもルーナもいてくれなきゃ困ってたもの」
「今度はサーティアさんまで!?」
「あ、あたしだって………」
「ルーナちゃん……私もみなさんじゃなきゃいやですよ〜!」
な、なんかとても和やかな雰囲気になってしまった。
言い出したクロエさんは恥ずかしくなったのかそっぽを向いてしまった。
「あ、そうよ、もうひとつ気になってたことがあったわ」
「ん?どうしたんですか?」
「リィアとルーナって恋人同士なの?」
「!?っごほっごほっ」
ルーナちゃんが食べ途中に驚いてむせてしまった。
「ルーナちゃん、お水、お水」
「んっんっんっ、あぁ、きゅ、急に驚かさないでよ!」
「サーティアの言うことは我も気になっていたのだ」
サーティアさんとクロエさんには薄々勘づかれていたみたいだね。
「ふふふ、実は前からそういう関係だったのです!とはいえ仲良しの範囲をあんまり超えられはしてないんですけど」
「ちょっと!リィア!」
「やっぱりそうだったのね」
「………あの、その、いいの?」
「いいも何も我らに許可のいることではないのだ。そのせいでパーティがバラバラになったりするなら別だがそうでないなら我らに止める権利などない」
少し驚いたけど、2人ともあっさり認めてくれた。
「もちろん、接し方は今まで通りでいいですよ」
「女の子同士でも………そうね。子供ができないのなら姉妹でも恋愛はありなのかしら?」
「サーティアのように家を背負っている貴族や家族がいる者にとっては少し難しい話になるがリィアやルーナはそうじゃない。何も問題はないのではないか?」
あ〜、そうだよね。普通ならお互い家族がいて、世間や社会がある。
そういうのが邪魔して思うようにいかない。
「まぁ別に誰彼構わず言いふらすことでもないですし、周りからは仲良しな2人に見えるくらいでいいんですよ。私はたとえサーティアさんやクロエさんに認められなくても諦めませんでしたよ」
「譲れないのね。いいと思うわ」
「リィア………」
ご飯を食べ終わり、いつものように野営の準備をする。
夜は2人づつ交代交代だ。
今回は私とルーナちゃん、サーティアさんとクロエさんにしてくれた。
別に気を使わなくてもいいのに。
「我らは先に寝ているのだ」
「優しく起こしなさいよ?浄化魔法で起こしたりするんじゃないわよ!わかった?」
「保証はできませんね〜」
「わ・か・っ・た??」
「………はい、わかりました」
先にいわれてしまった。せっかくみんなのかわいい反応を楽しもうと思ったのに。
「リィアって人のこといじめるの好きだよね」
「え、え?そうですか?」
過去にいじめられていたことのある私がいじめるのが好き?
「だって、人の反応を見て楽しんでるんでしょ?それってそういうことなんじゃない?別に責めてるわけじゃないんだけど、たまにやりすぎなところがあるから、ちょっと心配だなって」
言われてみればそうだ。
反応がかわいいからってみんなをからかったり、はずかしめたり………私は……最低なのかもしれない。
「そう……ですね」
「そ、そんなに落ち込まないで。リィアはあたし達意外にはそんなことしないでしょ?多分リィアは好きな人をいじめちゃうのかもね。あたしも気持ちはわかるし」
「うぅ、ごめんなさい」
「もぅ、そんな気にしなくていいわよ」
「我はやられたらやり返しているからお互い様だと思っているのだ」
「そうそう、そんなことで嫌いになってたらここまでみんなついてきてないから。でもやりすぎたらちゃんと怒るからね」
「みなさん………ありがとうございます」
「ほら、行くよ」
ルーナちゃんに連れられて、テントの外に出る。
火を起こしてあったまりながら見張りをする。
「リィア、リィアの産まれる前、つまり元の世界のこと、知りたいな」
「元の世界?ですか?」
「だってリィアは元々別の世界の人だったんでしょ?どんなところだったのかなぁって思って」
どう説明しようか。まず魔法はなくて、魔物もいなくて、その代わり科学技術が発達してて………
「ん〜、説明が難しいんですよね。まず、魔物やエルフ、ドワーフ、魔族、魔法とかもない世界でした」
「え!?魔法ないの?」
「そうなんです。それに私の住んでいたところは争いが全くと言っていいほどありませんでした」
「そうなんだ」
「まぁ私もその世界で10数年しか生きられなかったのでまだまだ知らないことがあったんですけど………とにかくここの生活とは全く違いました」
「この前の男の人もその世界の人だったの?」
「そうですね。私とは昔馴染みって感じです。あ、ほんとに恋人でも好きとかでもなかったんですからね?向こうから告白されて、断ったら当時の友達に嫌われちゃいました」
「なかなか酷い話だね」
「もう昔の話ですけどね………それが原因で周りから嫌われて、いじめられて」
「あの人は助けてくれなかったの?」
「何度か助けてくれました。でも無駄でした」
今も思い出すだけで心が痛くなる。
でも、今はこんなに幸せだから。
「ごめんね?嫌なこと聞いちゃったかも」
「勝手に喋ったのは私ですから、気にしないでください。それに、もう過ぎたことなので。今はルーナちゃんや仲間がいますし、これまでにも沢山友達が出来ましたから私は幸せです」
「リィア………」
自然とお互いの距離が縮まる。
手が触れ合って、指が絡み合う。
「ルーナちゃんがいてくれたから、この世界でも希望が持てたと思うんです。本当に、大好きです」
「あ、あたしだって、リィアがいてくれなきゃこんな冒険者にはなれなかったし、たとえリィアと出会うことが使命だったとしてもあたしはリィアに感謝してるんだから!」
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