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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

神様復活

セパレティアですることがなくなってきたので、隣にあるドワーフの国に少しの間行くことにした。

「ネフィスへの連絡は手紙を出しておくわね」

「久々に遠出なのだ」

「ドワーフといえば………アネラやガーベラがドワーフだったよね」

「そうですね。ドワーフといっても見た目とかはそこまで変わらないですよね」

「そうね、エルフみたいにものすごく耳が長いとかの特徴はないわね。強いて言うなら身長が少し低いくらいかしら?」

一般的に人族と呼ばれる中に、人間、エルフ、ドワーフという種類がある。
獣人は人族ではなく魔族よりらしい。
明確にこれだから魔族、これだから人族というのは曖昧で、特にクロエさんみたいなハーフになるとどっちともいえてしまうのだという。

「寿命はエルフが一番長いんだっけ?」

「そうよ、その代わり繁殖力はないから圧倒的に数が少ないわね」

寿命が長ければ長いほどその個体数は少なくなるという。

「ドワーフは人間とエルフの中間あたりなのだな」

「なるほどなるほど」

「あと、ドワーフの特徴といえばあの口調よね」

「変な訛りというか、独特な喋り方なのだ」

「戻ってくる頃には口調がうつってそう」

わかる!なんか方言の人が周りにいると口調がうつったりするよね。


「よし、準備もできたから出発するわよ」

「馬車で行くの?」

「ん〜、戻る時間も考えると馬車になりそうね」

戻る時間かぁ……あ、そうだ、どうせここに戻ってくるなら転移の魔法を使うのがいいんじゃない!?

(転移の魔法の魔法陣は帝都の外に書いておいたからね)

うわぁ!?びっくりした!?
ロミス様、復活されたんですね。

ロミス様は龍斗くんとのいざこざがあった時に友情の契約を結んでくれて、そのせいでしばらく寝てたんだよね。

(あ、リィアちゃん、みたよ!あの天使の姿。ほんっとにかわいかった。それと、喜んでくれると思って変身の呪文も設定しておいたから!)

あの恥ずかしいセリフはやっぱりロミス様のせいだったんだね。

(恥ずかしすぎるのとあとあの状態から元に戻るまでが大変なんですけどどうにかなりませんか)

(え〜あれかわいいのになぁ。それと、天使状態は疲れるかそれとも一定の幸福値に達すれば戻れるよ)

一定の幸福値?何その曖昧な数値。
幸せになればいいのかな?
幸せになるってなんだ?

「リィア〜、また一人の世界にいっちゃってるよ」

「あ、すみません、神様が復活したみたいなので話してました」

「なんだその頭の中お花畑みたいな理由は」

「この前言ったじゃないですか、私には神様がついてるって」

いや、まぁ確かに普通はやばい人だと思うよね。

「そういえばリィアは天使だったわね。未だに信じられないわ」

むー、こうなったら見せた方が早いかもしれない!

(ロミス様、ロミス様、私の中からでてきてもらえませんか?)

(あれ、いいの?)

(はい、実はロミス様が寝てる時にみんなに打ち明けたんです)

(そうだったんだ、それじゃあ遠慮なく)

「やっほー!神様のロミスだよ。リィアちゃんの仲間になってくれてありがとう!」

「!?!?ほ、ほんとにリィアの中から出てきたのだ!」

「わっ!?もしかして妖精?」

「どうですか?これで信じる気になりましたか?私には神様が宿っているんです。と言ってもあまりこの世界に干渉はできないみたいなので妖精程度の力しか使えませんが」

「騒ぎになるから我ら以外にはそういう話はしない方がいいのだ。特に神云々の話は敏感だから気をつけるのだぞ」

あ、うん、某宗教でも私が神だ〜って言って色々あって処刑されちゃうみたいなことあるもんね。

「みんなも良かったら信仰してね!」

「この神様ノリが軽いわね」

「一応、これでもあたしとリィアのお母さんってことになるからね」

「あ、そういえばリィアとルーナは神に生み出された天使だったのだ」

「そうですよ、私とルーナちゃんは似ていませんが、姉妹なのです。あと、ロミス様はルーナちゃんにすごい似てますよ、ほら」

妖精状態のロミス様を手に乗っけてみんなに見せる。

「ほんとね、ルーナが成長したらこんな感じになるのかしら?」

「身体は小さいのに………不思議な感覚なのだ」

「あたしも最初に知った時はびっくりしたよ。だって、あたしは孤児として育ったんだよ?まさか人間じゃないなんて思わないよ」

私も最初は人間に転生して偶然にルーナちゃんと出会ったのかと思ったけど、神様がまさか用意してただなんて思わなかった。

それを考えると少し気持ちが複雑になるけど、これはこれで嘘な気持ちではないからね。
私はルーナちゃんが好きでルーナちゃんは私が好き。この気持ちに偽りはない。

「そうですそうです、忘れるところでした。ドワーフの国に行ったあとの帰り道のことなんですけど、転移の魔法を使いましょう!」

「「転移の魔法?」」

サーティアさんとクロエさんの声が重なる。

「そうです。魔法陣と魔法陣の間を一瞬で移動する魔法です」

「魔力は平気なの?」

「ふふふ、今の私はには問題ありません!多分」

「ということは今まで行ったアドレントやストリーフ王国にも一瞬にして?」

「そういうこと。ふふん、この私にかかれば世界各地の移動なんて容易いことなんだよ。妖精達の協力でリィアちゃん達の行ったことのある主要な場所に魔法陣を置いてあるから、魔力があれば移動できるよ」

「とんでもない力を手にしてしまったわね」

「なら我はもう一度アドレントに………」

「まぁまぁ落ち着いてください。今まで行ったことのある場所に行くのはこの旅を達成してからでもいいんじゃないですか?」

「それに、行ったとしても色々怪しまれちゃうんじゃない?」

「うぅ、確かにそうなのだ」

「ま、まぁともかく、転移の魔法があるなら帰りの時間は気にしなくてよくなったわね。ドワーフの国には徒歩で行くわよ」


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