コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
道に迷っていたらなんか勘違いされちゃいました。
………ふぅ、なんとか間に合った〜。
ガーベラさんの言った通りに進んだはずなんだけど、トイレらしきものがなかったので、少し道に迷ったが、やっと見つけることができた。
えーっと、ガーベラさんとサーティアさんはどこに…………
あ、あれ、こっちの道通ったっけ?あれ、あれ、こっちだっけ?
もしかしなくてもこれ、迷ってる?
まぁここはダンジョンじゃないし、この紋章があれば怪しいヤツだと捕まえられることもないからね。
ここは冷静にまずは探知魔法で2人を探すことにしよう。
待ってるならそこまで離れてないはずだし。
「おい、そこで何をしている!」
びっ………くりしたぁ
いきなり後ろから声をかけられる。
「え、えっと、み、道に迷ってしまって」
声をかけてきたのは兵士の人ではなく小さな男の子だった。
私もそれなりに小さいから身長は同じくらいだけど、男の子にしては小さいってことね?
「ん?あなたは……ユーリお姉ちゃん!?僕だよ!キッド・セパレティア、覚えてない?」
もしかしなくてもストリーフ王国の王女ユーリちゃんと間違われてる?
そうだよね、似てるもんね。
服もいつもの冒険者スタイルじゃなくてちょっとオシャレにしてるし……
どうやらユーリちゃんの知り合い?ってことは王族と関係があるってことは………もしかしてこの子は皇族?
「え、あ、えっと」
どうしようかと悩んでいるとキッドくんが私の手を引く。
「どうしてこちらに来ていると言ってくれなかったの?僕の部屋に行こう?久しぶりに一緒に遊びたいなぁ!」
うぅ、純粋な心を打ち砕いてしまうのか、それとも………いや、いくら似てるからって自分を偽るのはよくないよね。
ちゃんと話さないと。
「あ、あのですね、私はユーリちゃんじゃないんです」
「そんな、とぼけなくても、もし秘密で来ていたとしても僕は誰にも言わないよ」
ダメだこれ、信じてもらえてない。
「本当に、違うの。確かに、似てるんだけど、ほら、よく私を見て」
私はキッドくんの手を引っ張ってこちらに向かせる。
「ほら、ね?違いますよね?」
みるみるキッドくんの顔が赤くなる。
どうしたんだろう?
「う、うん、わかった」
よかった、わかってくれたみたい。
「分かればいいんです。あ、でも、私もユーリちゃん………ユーリ・ストリーフ王女のことは知っていますよ」
「そうなのか?ということはユーリお姉ちゃんの姉妹?親戚………あなたの名前を聞いてもいいですか?」
皇族っぽいのに礼儀正しい子だね。
平民の私なんかにも敬語だし、あ〜でも、ユーリちゃんも敬語っぽかったよね。
「私はリィアっていいます。あの、ユーリちゃんとは………」
知り合いだけど家族とかではない
と言おうとしたけどかぶさってしまった。
「リィア……リィアお姉ちゃん!こっちが僕の部屋だよ!」
「え?いや、私は道に迷っていてですね」
私がユーリちゃんじゃないってわかってもらえたはずなのに引き続き連れていかれる。
うぅ、こうなったらこの子が満足するまで付き合ってあげてから帰してもらおう。
なんならメイドさんとかもいると思うしその人に助けてもらうのもいいかもしれない。
「あの、キッドくん?」
「久しぶり、じゃなくて……改めて、僕はキッド。一応皇太子ってことになってる。今はまだダメダメだけど、いつか立派になって父さんのあとを継ぐんだ」
「そ、そうなんだ」
やっぱり偉い人だったー!皇太子ってことは紛れもなくネフィス様の弟ってことだよね。
「リィアお姉ちゃんはどうしてここに?」
「私は………」
私はネフィス様と知り合いでっていうことを言おうとしたら部屋の扉が開く。
「あ、キッド様!こちらにいらしたんですね?ほら、算術の続きを……って、あなたは……」
部屋に入ってきたのは召使いの人のようだ。
よかった、事情を話して連れてってもらおう。
「僕はリィアお姉ちゃんと遊んでたんだ!じゃましないでくれ」
いやいや、どう考えても授業中だったのに抜け出してきたんじゃん。
「キッドくん?勉強中に抜け出しちゃダメでしょ?」
「も、もしかしてどこかの王女様だったりしますか?」
「そうだ。リィアお姉ちゃんはユーリお姉ちゃんのところの子なんだ」
「ということはストリーフ王国の……大変御無礼を致しました!!」
キッドくんの勘違いと私がキッドくんに馴れ馴れしすぎたせいであらぬ誤解を産んでしまった。
「いや、違くてですね。その〜私はただの冒険者でですね」
「もしかしてお忍びでこちらにいらしたのですね?」
ダメだったー!どうしたらこの誤解が解けるんだろう
いや、発想の転換をしてこの誤解を利用すればいいんじゃない?目的は正体を明かすことじゃなくてこの城からの脱出もしくはサーティアさん達との合流だ。
荒業で窓から飛び降りるのもありかもしれない。
「バレてしまっては仕方ないですね。私はストリーフ王国から来ました。といっても社会勉強なのであまり大っぴらにはしたくないのです。どうかご内密にお願いします」
あ〜、もし王国の名を語ったことが王様とかに伝わったら………私って捕まっちゃうのかな。
なんとかユーリちゃんに庇ってもらうことにしよう。
そうそう、私は王女の身代わりになってたんだ。今更でしょ。
「わかった」
「あ、あの、リィア様、もしよかったらキッド様と遊んでいただけないでしょうか?」
勉強はいいの?
「え、でも、せっかく勉強をしていたのですから………」
「いえ、お勉強はいつでもできますが、リィア様とこうしてお話できる機会はなかなかないと思いまして」
「いいのか!?ありがとう!」
私の味方となってくれるはずの召使いさんがまさかの裏切り!?
「…………わかりました。それじゃあ何して遊ぼっか」
こうなったら一通り遊んでさよならする流れを作るしかない!
もしかしたら遊んでる途中でサーティアさん達に出会えるかもしれないし!
ガーベラさんの言った通りに進んだはずなんだけど、トイレらしきものがなかったので、少し道に迷ったが、やっと見つけることができた。
えーっと、ガーベラさんとサーティアさんはどこに…………
あ、あれ、こっちの道通ったっけ?あれ、あれ、こっちだっけ?
もしかしなくてもこれ、迷ってる?
まぁここはダンジョンじゃないし、この紋章があれば怪しいヤツだと捕まえられることもないからね。
ここは冷静にまずは探知魔法で2人を探すことにしよう。
待ってるならそこまで離れてないはずだし。
「おい、そこで何をしている!」
びっ………くりしたぁ
いきなり後ろから声をかけられる。
「え、えっと、み、道に迷ってしまって」
声をかけてきたのは兵士の人ではなく小さな男の子だった。
私もそれなりに小さいから身長は同じくらいだけど、男の子にしては小さいってことね?
「ん?あなたは……ユーリお姉ちゃん!?僕だよ!キッド・セパレティア、覚えてない?」
もしかしなくてもストリーフ王国の王女ユーリちゃんと間違われてる?
そうだよね、似てるもんね。
服もいつもの冒険者スタイルじゃなくてちょっとオシャレにしてるし……
どうやらユーリちゃんの知り合い?ってことは王族と関係があるってことは………もしかしてこの子は皇族?
「え、あ、えっと」
どうしようかと悩んでいるとキッドくんが私の手を引く。
「どうしてこちらに来ていると言ってくれなかったの?僕の部屋に行こう?久しぶりに一緒に遊びたいなぁ!」
うぅ、純粋な心を打ち砕いてしまうのか、それとも………いや、いくら似てるからって自分を偽るのはよくないよね。
ちゃんと話さないと。
「あ、あのですね、私はユーリちゃんじゃないんです」
「そんな、とぼけなくても、もし秘密で来ていたとしても僕は誰にも言わないよ」
ダメだこれ、信じてもらえてない。
「本当に、違うの。確かに、似てるんだけど、ほら、よく私を見て」
私はキッドくんの手を引っ張ってこちらに向かせる。
「ほら、ね?違いますよね?」
みるみるキッドくんの顔が赤くなる。
どうしたんだろう?
「う、うん、わかった」
よかった、わかってくれたみたい。
「分かればいいんです。あ、でも、私もユーリちゃん………ユーリ・ストリーフ王女のことは知っていますよ」
「そうなのか?ということはユーリお姉ちゃんの姉妹?親戚………あなたの名前を聞いてもいいですか?」
皇族っぽいのに礼儀正しい子だね。
平民の私なんかにも敬語だし、あ〜でも、ユーリちゃんも敬語っぽかったよね。
「私はリィアっていいます。あの、ユーリちゃんとは………」
知り合いだけど家族とかではない
と言おうとしたけどかぶさってしまった。
「リィア……リィアお姉ちゃん!こっちが僕の部屋だよ!」
「え?いや、私は道に迷っていてですね」
私がユーリちゃんじゃないってわかってもらえたはずなのに引き続き連れていかれる。
うぅ、こうなったらこの子が満足するまで付き合ってあげてから帰してもらおう。
なんならメイドさんとかもいると思うしその人に助けてもらうのもいいかもしれない。
「あの、キッドくん?」
「久しぶり、じゃなくて……改めて、僕はキッド。一応皇太子ってことになってる。今はまだダメダメだけど、いつか立派になって父さんのあとを継ぐんだ」
「そ、そうなんだ」
やっぱり偉い人だったー!皇太子ってことは紛れもなくネフィス様の弟ってことだよね。
「リィアお姉ちゃんはどうしてここに?」
「私は………」
私はネフィス様と知り合いでっていうことを言おうとしたら部屋の扉が開く。
「あ、キッド様!こちらにいらしたんですね?ほら、算術の続きを……って、あなたは……」
部屋に入ってきたのは召使いの人のようだ。
よかった、事情を話して連れてってもらおう。
「僕はリィアお姉ちゃんと遊んでたんだ!じゃましないでくれ」
いやいや、どう考えても授業中だったのに抜け出してきたんじゃん。
「キッドくん?勉強中に抜け出しちゃダメでしょ?」
「も、もしかしてどこかの王女様だったりしますか?」
「そうだ。リィアお姉ちゃんはユーリお姉ちゃんのところの子なんだ」
「ということはストリーフ王国の……大変御無礼を致しました!!」
キッドくんの勘違いと私がキッドくんに馴れ馴れしすぎたせいであらぬ誤解を産んでしまった。
「いや、違くてですね。その〜私はただの冒険者でですね」
「もしかしてお忍びでこちらにいらしたのですね?」
ダメだったー!どうしたらこの誤解が解けるんだろう
いや、発想の転換をしてこの誤解を利用すればいいんじゃない?目的は正体を明かすことじゃなくてこの城からの脱出もしくはサーティアさん達との合流だ。
荒業で窓から飛び降りるのもありかもしれない。
「バレてしまっては仕方ないですね。私はストリーフ王国から来ました。といっても社会勉強なのであまり大っぴらにはしたくないのです。どうかご内密にお願いします」
あ〜、もし王国の名を語ったことが王様とかに伝わったら………私って捕まっちゃうのかな。
なんとかユーリちゃんに庇ってもらうことにしよう。
そうそう、私は王女の身代わりになってたんだ。今更でしょ。
「わかった」
「あ、あの、リィア様、もしよかったらキッド様と遊んでいただけないでしょうか?」
勉強はいいの?
「え、でも、せっかく勉強をしていたのですから………」
「いえ、お勉強はいつでもできますが、リィア様とこうしてお話できる機会はなかなかないと思いまして」
「いいのか!?ありがとう!」
私の味方となってくれるはずの召使いさんがまさかの裏切り!?
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