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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

みんな仲良し………だよね?

ギルドに戻るとルーナちゃんと最初襲いかかってきた女の子、確かアイリスだっけ?が待っていた。

「リュート!大丈夫だった?平気?」

そしてアイリスがいち早く駆け寄ってくる。
改めて見ると、アイリスも相当かわいい。綺麗な白髪で、眉毛やまつ毛までちゃんと白く肌も真っ白だった。 でも、今は顔が見るからに赤くなっている。

「平気だよ。心配してくれてありがとう、アイリス」

全くイチャイチャしちゃって、本当にバカなんだから、どうしてあれだけ私に囚われてたのか理解できないよ。

「あ〜はいはい、どうぞお幸せにね〜!」

「なっ!?愛理……」

龍斗くんが名前を呼ぶ時に睨みつける。
今の私は違うって言ったでしょ?

「リィア、からかうのはやめてくれ」

「ふふっ」

なんだか面白くて笑っちゃった。前世の私を知ってる人が私のハンドルネームを言うのは違和感しかないね。

「むー、わたしはお前を許したつもりはないから」

「別に〜、許して許さなくてもいいよ。だから、あなたは自分で頑張ってね。もう彼の呪いは解いてあげたから」

「!?」


「リィア、リィア?」

ルーナちゃんも私の元に来る。

「ルーナちゃん!待っててくれてたんですね!」

そしてぎゅっと抱きしめる。すぅ〜はぁ〜
いい匂い。やっぱこれだよこれ。私はルーナちゃん無しじゃ生きられないね。

「ちょっ!?リィア?もしかしてあの男になにかされたり………」

「あぁ、それについては後で話します。みんなはどうしたんですか?」

「近くのお店にいるよ。そうそう、前に闘技場で見たフェノアって子もいたよ」

ふーん、私のこと探してた割にハーレムパーティ作ってたんだ〜。

私達はルーナちゃんが言っていたお店に行った。

「やっと戻ってきたのだ」

「遅かったわね」

「さて、ちゃんと説明してくれるんですよね?」

「リィアは大丈夫?なにか変なことされなかった?」

「僕は何もしてない!」

「はい、大丈夫でした。あ、えと、色々話し合って問題は解決しました」

「それならいいんだけど、結局リィアとその人はどういう関係なの?」

どういう関係なんだろう?同郷の人?それとも友達って答えればいいのかな?

「同じ出身で昔に龍斗くんから告白されて振ったんだけどしつこく迫ってきたから逃げてたの」

「え!?そんな!」

だいぶ言い方を悪くしてみると驚くほど龍斗くんが動揺してる。

「ふふっ冗談冗談。でもないのかな?私は逃げたつもりはないけど君は私のこと探し回ってたみたいだし」

「誤解されそうだから僕からも説明させてもらうと、僕達の故郷から突然いなくなったから心配して探して回ってたんだよ。その、好きな気持ちはあったけど、、今はもう大丈夫」

「何が、大丈夫なの?」

「ちょっ、アイリス、痛い、痛い、もう好きじゃないってわけじゃないけど、執着はしてないってことだよ。僕は振られたからね。すっぱり諦めたよ」

「ほんと?」

「ほんとほんと」

振ったとはいえすぐに他の女の子のところに行くのはちょっとムカつく。

「私を求めていたのにハーレムパーティ作ってるとかどういうこと?変態」

「この女、やっぱり切る!」

「できるものならやってみれば?」

「2人ともやめなさい!」

おっと、みんなの前だった。少しは自重しないといけないけど、どうにも止まらなくなっちゃうんだよね。

「こんなリィア初めて見た。というかこの人相手だと素になるんだね」

「い、いやぁそういうつもりはないんですけど、どうしてでしょうね?」


色々ごちゃごちゃしたけど、改めて自己紹介することになった。

「………私はリィア、龍斗くんが探してた愛理ってのは私のことです。まぁ今はもうその名前は捨てているので普通にリィアって呼んでください」

龍斗くんがいることもあって緊張することなく自己紹介ができた。
うーん、どう思われようとどうでもいい人がいると緊張しないんだね。

「僕は龍斗、愛理……リィアさんを追いかけて故郷から来た。結果はこの有様だけどね……もちろんこれから迷惑かけるつもりはないから安心して欲しい」

続いて私に向かって、ジェシカさん、フェノアさん、アイリスが自己紹介する。
龍斗くんに向かって、ルーナちゃん、クロエさん、サーティアさんが自己紹介する。

「リィア、ジェシカさんって聖女やってるんだよ!すごくない?」

ルーナちゃんが少し興奮気味に教えてくれる。
確かに、聖女ともなれば光属性のエキスパートだ。
それに、私達の目的である勇者も聖皇国にいるみたいだし、その辺の関わりもあるかもしれないね。

「すごいです!でも、どうして帝国に?普通は聖皇国にいるんじゃ」

「私はじっとしてられない性格だから、それにあそこにいたらずっとパパやママと比べられるからやなのよ」

「ジェシカの両親はそんなにすごいのだな」

「だって元勇者に元聖女よ?そんなのめっちゃ期待されすぎて逆にプレッシャーになるって。うまいこと言い訳してリュウトの旅に連れて行けてよかったわ」

ジェシカさんの思いもよらない発言に私達の空気がこおる。
勇者と聖女の子供?ってことは…………

「ええ!?それじゃあクロエと姉妹ってことおおお!!!???」

思考停止していたルーナちゃんの考えがまとまり、驚いて叫んでしまう。

「え?姉妹?誰と誰が?」

今度はジェシカさんの思考が停止してしまった。
そして、当の本人であるクロエさんは状況が飲み込めていないのか、かたまってしまっていた。

「クロエの親は勇者と魔王なのよ」

静かに聞いていたサーティアさんがことの真相を話す。

「え!?ほんとに?私に魔族の姉妹がいたの!?しかも魔王の娘って………そんなことパパやママから一言も聞いたことないんだけどぉ!」

「わたしもこんなところで会えるなんて思わなかったよ!」

クロエさんは驚きすぎて素の口調になっている。

「感動の再会?なんですかね?まさかの腹違いの姉妹が巡り会うなんて」

「あはは、僕達は愛理さんとだけじゃなく因縁があるみたいだね」


ここに勇者と聖女の子供がいるならクロエさんのお父さん、つまり元勇者のことについて詳しく聞けるんじゃない?

「実は私達、元勇者に会いに聖皇国に行く途中なのよね」

「え!?パパに会いに?」

「わたし、その、会ったことなくて、魔王………お母さんから背中を押されて、会いに行こうって」

「そう、なんだ、えと、私と突然のことでどう反応したらいいのかわからないんだけど………お姉ちゃんってことなのかな?」

「よかったわねクロエ、義理とはいえ家族に会えたんだから」

髪色や魔族要素が強いクロエさんだけど、全体の雰囲気を見るとジェシカさんとも少し似ている。

「うん、お、お姉ちゃん……」

「か、かわいい!!」

やったねクロエさん、家族が増えるよ!って言ったら色々な人から怒られそうなのでやめておこう。なんでかは知らないけど私の直感がそう言っている。

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