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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

帝都案内(準備編)

帝都に帰ってきた私達はネフィス様と別れることになった。

「サーティア、いつでも遊びに来てくれ」

「わかったわネフィス」

「もちろん仲間のみんなも歓迎するよ」

すっかりネフィス様とサーティアさんは仲良くなり、今度お城に行く約束もしてしまっていた。

「帝国にも貴族みたいな人がいるんでしょ?いいの?あたし達一応外国人なんだけど」

「よいよい、あなた方が私達を助けたことに出身なんて関係ない。もちろん種族も関係ない」

ほんとに私達のこと信用してくれてるみたい。
とはいえお城に行くとなると緊張するね。

「なにか困ったことがあったらなんでも言ってくれ」

「それじゃあ、この帝都を案内して欲しいわ。元々は観光目的なのよ」

「そうだったの?さすがに私が案内することは出来ないけど、使いの者に任せることにすればいいか?」

「ありがとう。助かるわ」

ということでネフィス様の使いが私達のことを案内してくれることになった。
一旦今日は休んで明日来てくれるみたい。


「今日はもう遅いから明日案内ついでに依頼の報告しに行くのだ」

「そうね」

「あたしまだまだ食べてみたいものがあるから楽しみ!」

「明日は詳しく見てまわりましょうか」

この前と同じ宿をとって、今日はもう休むことにした。


次の日

今日は帝都をまわるだけだからめいっぱいオシャレしていこうかなぁ〜。

できる時にオシャレしないとね。せっかく美少女に産まれたんだから。
う〜ん、さすがにメイク用品とかは売ってないというか私自体メイクについてよくわかってないからどうすればいいかわかんないんだよね。
生まれ変わる前は中学生だったし、外に出るわけでもなかったから機会がなかったんだよね。

(リィアちゃんはメイクしなくてもかわいいと思うよ!)

心の声を聞いたのか、ロミス様が褒めてくれる。
そうなんだけど、女の子として気にはなるんだよね〜
でもサーティアさんやクロエさん、ルーナちゃんはメイクのこと知らないだろうしなぁ。
あ、同じ転生者であるセーハさんならもしかして知ってるかも!

次会った時聞いてみよう。
今は考えてもわかんないからいつも通り髪型とアクセサリーだけでいいかな。

残念ながらというかなんというか私天使だからなのか全く成長してないっぽくて、服のサイズがずっと同じなんだよね、、うぅ、ずっとロリっ子というのは少し残念。

変身式だったらよかったのになぁ。

「リィア、今日は気合い入ってるね」

「はい!どこからどう見ても普通のかわいい女の子です!」

「あたしからしたら普通ではないと思うんだけど………」

今日の私はツインテールにしてかわいいリボンと髪飾りを付けて、服はフリルの多いふわふわしたワンピース。
どこからどう見ても幼女だ。精神年齢はもう17歳?くらいだけど、言わなきゃ誰も気づかないでしょ。

「ルーナちゃんもオシャレしますか?」

自分で自分を着せ替え人形にするのはいいけど勝手に人のことを着せ替え人形にすることはしない。
もちろんかわいくして欲しいというのなら話は別だけど。

「………うん、お願い」

照れながらもお願いしてくるルーナちゃんかわいい。
天使と言っても中身は普通の女の子なんだよね。ルーナちゃんも私も。

私はルーナちゃんに買ってる服を選んで着せる。
そっか、私もサイズ変わらないけどルーナちゃんもそうなのか。

…………と思っていた時期が私にもあったよ。
そうだよね、ルーナちゃんは人間みたいに赤ちゃんから成長していってるんだから成長してますよね!

「あ、あれ、これちょっとサイズが………」

「もう!どうしてルーナちゃんだけ成長してるんですか!」

「どうしてって言われても、それが普通だからとしか………」

(ロミス様!どーゆーことですか!)

納得できなくてロミス様にも抗議する。

(どういうことって言われても………ルーナが天使って思われにくくするためかな。あ、でも安心して、ルーナが大人になれば成長は止まるから)

(私は、私はずっとこのままなんですか!)

(……………)

(ロミス様!?まさかほんとに)

(冗談だよ冗談、今度世界樹に来た時にちゃんとルーナと同じようにしてあげるから許してね?)

世界樹に行けばルーナちゃんと同じになれるんだ。よかった。ずっと子供のままだと寂しいし、それにロリババアにはなりたくないからね。

「リィア?リィア!また神様になにか聞いてたの?」

ルーナちゃんに揺さぶられて現実に引き戻される。

「え!?あ、えと、はい、私もルーナちゃんと同じく成長できるようになるみたいです。今はまだできませんけど」

私はそれからルーナちゃんのサイズがまだ平気な服で選ぶ。

「はいどうぞ、髪もかわいくしました」

「ありがとうリィア」

「はぁ、小さくなっちゃったのは捨てるか売るかしないとですね………割と頻繁に買ってるので全部が全部着れなくなってるわけではないみたいですけど」

「そうだね〜、リィアが着ることも………難しそうだし」

ルーナちゃんが私の一部分を見て言う。

「はいはいどうせ私の胸は平坦ですよ〜だ。別にこれっぽっちも気にしてませんけどね!」

全く、人の身体の1部を見て失礼なんだから。

「ちょっ、リィア、あたしのを触りながら言っても説得力ないってばぁ」

「もう朝から何イチャイチャしてるのよ、ほら、準備出来たなら朝ごはん食べに行くわよ?」

「む、2人とも今日は全然雰囲気違うのだ」

私達とは違ってサーティアさんとクロエさんはいつも通りの服を着ていた。

「なんで2人はいつも通りなんですか?せっかくなのでオシャレしましょうよ」

「………私は遠慮するわ、冒険者ギルドにも行かなきゃなんだし、それになにかあったら怖いじゃないの」

「我も同意見なのだ」

「せっかく買った服が可哀想ですよ。こういう時にしか着れないんですから」

私がそういうと、サーティアさんとクロエさんは、「ん〜」と考えこんでしまった。

「………あぁもうわかったわよ!ギルドにも完了依頼するだけだしね」

「我はやっぱり………」

「クロエも着替えるのよ!!」

「うわぁ!脱がすなぁ!」


「えへへ、みんなでかわいくなりましょう!」

「だ、誰か助けるのだぁ〜〜!」

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