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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

帝都に到着


「ばいばいおねーちゃん!」

「本当にありがとうございました」

帝都に入ると商人さん親子とは別れる。
もちろん依頼の評価は最高だった。
それと、帝都に着いたので、みんなの口調も戻っている。

「宿を探して、それから冒険者ギルドに行って依頼の完了報告ね」

「それにしても文明が発展しているというか、なんというか、すごいのだ」

「帝都にはどんなご飯があるのかな!」

「結構入り組んでるので迷っちゃいそうですね」

帝都には色々気になるものが見えたけど、なにはともあれ宿屋を探すことにした。

「商人さんに聞いておいてよかったわね」

しっかり商人さんにおすすめの宿は聞いているのでそこは問題ない。

ということで私たちはおすすめされた宿のひとつに行く。

「おぉ、冒険者ギルドに近いね!」

「部屋が空いてないのではないか?」

「入って聞いてみましょう」

「そうね」

宿に入って空いてるかを聞いてみると、意外にも空いていた。

「なるほど、その分値段が………」

「他の宿に行く?」

「ぼったくりとはいえないほどだが宿にしては少し高いのだ、長く滞在するならほかのも見てから判断してもいいと思うのだ」

いくつか紹介してもらってるから他のも見てみることにした。


少し歩いて、もうひとつの宿に着く。

「ここならいいかもしれないわね」

真っ先に値段を見たサーティアさんがつぶやく。

「少し立地が悪いくらいだから、いいんじゃない?」

「我もここがいいと思うのだ」

少し分かりづらいところにある以外は比較的いい宿だ。
値段も安すぎず高すぎない。

「部屋も空いてるわよ」

そして、ちょうど4人部屋が空いていた。

宿に荷物を置いて、今度は冒険者ギルドに行く。

さっきもギルドの前を通ったけど、すごい賑わってるみたいだ。
セパレティアには大きな軍があるけど、冒険者も盛んらしい。

「高ランク冒険者も多いらしいからみんな気をつけるのよ?特にクロエは急に勝負をしかけたりしちゃダメよ?」

「わ、わかってるのだ。この前みんなと戦ったから大丈夫なのだ」

賑わってるせいか、私達が入っても変に注目されることもなかった。
列に並んで順番を待つ。

「それにしてもすごい人かいっぱいだね」

冒険者だからなのか、人だけじゃなくてエルフや獣人がいたりもする。多分ドワーフ?っぽいのもいるね。
魔族は目立った人はいないけど、少しいるみたい。

「こうして見ると冒険者には色々な職業があるんですね。剣士、魔法使い、拳士、盗賊、弓士、あとあれは………なんでしょう?」

踊り子とか遊び人とか賢者とかそういうのはさすがにゲームの中だけなのかな?
見た目だけで判断しやすいのはわかるんだけど、魔法使いらしい魔法使いじゃなくても魔法は使えたりするからね。
実際はもっと色んな職業の人がいるのかもしれない。

「後で依頼も見てみたいのだ、周辺の街や村にはなかった高ランクの依頼があったりしそうなのだ」

「目的は聖皇国に行くことなんだから大変そうなのは受けないわよ?」

「どうせ急いでないんだからいいんじゃない?」

「はい、私も帝都を一通り楽しんだあとはドワーフの国にも行ってみたいですから依頼くらいはいいと思います」

「まぁ、みんながいいって言うなら私は何も言わないわ。それに私もドワーフの国が気になるし」

「うむ!ということで我はいい依頼がないか探してくるのだ」

クロエさんだけじゃちょっと心配だなぁ。

「私も一緒に見てきていいですか?」

私はサーティアさんというよりルーナちゃんに対して聞く。

「うん、あたしとサーティアで並んでるからいいよ」

反対されるかルーナちゃんも一緒に来るかと思ってたけど、案外すんなり許してくれる。

「そうしてくれると助かるわ、クロエひとりじゃすぐ面倒なことが起きそうだから」

私はクロエさんの後を追う。
人の数はすごいけど、その分ギルドの建物自体も広いからぎゅうぎゅうというわけではない。
人の間を縫って移動して、クロエさんに追いつく。

「ん?リィアか、リィアも依頼が気になったのか?」

クロエさんが心配で来たって言ったら怒られそうなのでそういうことにしておこう。

「えっと、はい。私もどんな依頼があるか気になってたんです」

私達は依頼ボードの前に来る。

「これだけ人がいれば依頼も残ってないんじゃないかと思ったが、意外に残っているのだな」

「ですね。あ、でも高ランクはやっぱり少ないみたいです。ほとんどがCランク以下ですね」

新人冒険者も多いのか雑用の仕事が目立つ。

「ふーむ、無難に素材採取か討伐依頼か?我も別に絶対Bランク以上が受けたい訳では無いのだ」

クロエさんの意見を聞いて、適当に目に入った依頼を見てみる。

「デザートスコーピオン大量発生。上位種がいる可能性あり……調査だけならD、討伐ならBランクパーティ4人以上。クロエさん、この依頼なんでどうですか?」

もっと詳しく見てみるとこの前の魔物の大量発生みたいに魔族が関わってる感じではなさそうだ。

「いいと思うのだ!それに噂に聞くとスコーピオンは美味しいらしいのだ」

え、そうなんだ!?
スコーピオンってことはサソリだよね?あれって昆虫なの?それともエビとかの仲間?あ、クモの仲間とか?
前世の世界じゃ虫もエビもクモも食べてる人がいたからなぁ。
食べれないこともないと思うけど、いかんせん見た目がね………

受ける依頼が決まったので、紙を剥がす。

だけど、後ろから来ていた人に剥がした紙を取られてしまった。

「ちょっと!それは我らが受けようとした依頼なのだ!」

「お嬢さん2人じゃとても無理な依頼なんじゃないかな?」

なんか変なやつに絡まれたーー!

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