コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
帝都へ
商人さんと楽しく口調変更ゲームをしながら帝都への道を進む。
「魔物です!」
「ふ、我らにかかれば余裕なのだにゃん!」
「わたくしとクロエが行きますわ、リィアとルーナは馬車の防衛をしてくれるかしら」
「わかった。こっちは任せて」
「おねーちゃんたちがんばってわん!」
帝都の周りは荒野が続くようで、魔物もこれまでには出てこなかったものが多い。
蛇とか大きな鳥とか、他にもかえるやトカゲみたいなのもいた。
「さすがはBランク冒険者ですね!魔物があっという間に……すごいです。あ、わん」
「ついでに倒した魔物を捌けばお肉にもなるのですわ!」
この世界の人は割となんでも食べるようで、私にとってはゲテモノだと思うものも平気で食べたりする。
ま、まぁお肉になれば元がなにかわからないからそんなに気にしたことはないんだけどね。
さすがに虫系統は遠慮している。
「調理の方は任せてください!」
やっぱりルーナちゃんは敬語になってもルーナちゃんって感じだなぁ………
もう少し清楚になると思ってたんだけど。
「リィア、なんか失礼なこと考えてませんか?」
「う、ううん?ナニモカンガエテナイヨー」
そして、狩ってきた魔物を調理して休憩の時にみんなで食べる。
「わざわざすみません一応食料は用意していたんですけど……わん」
商人さんは全く慣れないのか、とってつけたように語尾を付ける。
ぎこちないお母さんがおかしいのかノノちゃんは嬉しそうに笑っている。
「気にしなくていいですのよ」
「食事はみんなでした方が美味しいにゃん」
「そうですよ」
「気にしないで」
「ありがとうわん!」
というかノノちゃんの笑顔さえ見れればなんでもいいよね〜。
と、みんなも思ってるのか、美味しそうに料理を頬張ってるノノちゃんを見てにやけている。
「そういえばどれくらいで帝都につくのにゃん?」
「1週間もあれば着くと思いますわん。途中で宿場町もありますわん」
結構長いんだね。
「割と長いですわね」
「はい、なのでノノが退屈しそうで心配だったんですわん。みなさんのおかげでそうはならないので本当に感謝しますわん」
「ふふふ、その口調でお礼を言われると笑っちゃいますわね」
私達もサーティアさんにつられて笑ってしまう。
「もう、こっちは恥ずかしいんですから………わん」
「ていとについたらおとーさんともいっしょにやろーね」
「え!?いや、さすがにもっと恥ずかしいよ。ほら、ノノはかわいいと思うけど」
「?おかーさんもかわいいよ」
子供って恥じらいとかほとんどないからね〜、子供の相手するのも一苦労しそう。
「商人、要は勢いが大事なのにゃん!我も恥ずかしかったが、慣れればどうってことはないにゃん!」
私はクロエさんが恥ずかしがってる姿をもっと見たかったけど。これはこれでかわいい。
「こ、今度ね、ノノ」
「やくそく、だからね」
帝国、ゲームとかファンタジー系の話だと悪いイメージというかストイックなイメージがあるんだけど、どうなんだろう?
こんなに荒野が続いてるし、あんまり資源とかはないのかな?
よくある話だと緑が少ない土地なのに人口が多くて、軍とかに特化してるよね。
他のみんなは知ってるのかな?
「さ、サーティア」
改まって呼び捨てにしようとすると緊張する。
だって、今までの人生で人のこと呼び捨てとかなかったし。
この口調になってからみんなの名前呼ぶ時は毎回ドキドキしてる。
「ん?どうかされましたの?」
「セパレティア帝国ってどういうところなの?その、有名な話とかないかなって思って」
「そうですわね。まずセパレティアには王ではなく皇帝がいますわ。その方をトップに国を収めてますの。それと、土地ごとの領主というのはおらず、代わりに軍が統治していますわ。まぁその隊の隊長が領主みたいなものですわね。貴族もいませんわ。ただ似たような形で軍で国が成り立ってる感じですわね」
一応軍の偉い人とかそういうのは王国で言うところの貴族扱いらしい。
家柄で決められたり、実力で示した場合平民でも成れるらしい。
完全な実力至上主義という訳ではないものの他の国と比べるとそういう部分が多いみたいだ。
「アドレントと少し似た制度なのにゃん。昔はアドレントや他の国とも争ってたらしいにゃん」
「今は落ち着いてるらしいですわ。諸国連合ひいてはエルフの国、ヴァレンを侵略する話もあったらしいですの」
「ま、それは我らがアドレントが牽制しているから問題ないのにゃん。今の魔王に人間は勝てないと悟ったらしいにゃん」
昔は好戦的だったセパレティアも今は落ち着いてるみたい。
まぁそれでもいつ時代が動くかわからないから戦争になっても不思議はないみたい。
「たしか、昔の勇者パーティにも帝国の人がいたんでしたっけ?」
「帝国の魔女、光属性以外全ての属性を操れたという最強の魔法使いにゃん」
え!?てことは火、水、風、地、闇の5属性も使えたってこと!?
「それは、すごい!」
「今もセパレティアにいるはずにゃん。もしかしたら会えるかもにゃん」
今はセパレティア辺境の地で暮らしているらしい。
「ていこくのまじょさま!わたしもしってるわん!」
帝国の魔女というのはノノちゃんみたいな小さい子でも知ってるほど有名らしい。
「子供に聞かせる童話みたいな話があるんですわん」
「さいごわねーまじょさまあぶないときにきしさまがたすけてくれるのーわん!」
それから、ノノちゃんと商人さんに簡単な話を聞かせてもらった。
主人公は魔女で、仲間の騎士と共に困難を乗り越えていき、最終的には邪悪な龍を討伐するという話だ。
「実際の話なのにゃん?」
「おそらくわかりやすいように一部分を変えてると思いますわん」
「わたし、きしさまみたいな人とけっこんしたいわん」
セパレティア帝国では魔女と騎士が憧れの存在らしい。
そういえば勇者パーティといえばクロエさんのお父さんである勇者と、聖女がいるはずだけど、さっきの話の中では2人は出てこなかったね。
「勇者のことは特に触れられないのですわね」
「少し残念なのにゃん」
そんなこんなで、一週間が過ぎた。
「そろそろ帝都に着きますわん」
みんな無事に帝都に着くことが出来た。
「途中の宿場町の時は恥ずかしかったにゃん」
「絶対変な集団だと思われましたわ」
「あはは………あたしとリィアはそんなに変な口調じゃなかったからよかったですけど」
「そうだね〜」
「魔物です!」
「ふ、我らにかかれば余裕なのだにゃん!」
「わたくしとクロエが行きますわ、リィアとルーナは馬車の防衛をしてくれるかしら」
「わかった。こっちは任せて」
「おねーちゃんたちがんばってわん!」
帝都の周りは荒野が続くようで、魔物もこれまでには出てこなかったものが多い。
蛇とか大きな鳥とか、他にもかえるやトカゲみたいなのもいた。
「さすがはBランク冒険者ですね!魔物があっという間に……すごいです。あ、わん」
「ついでに倒した魔物を捌けばお肉にもなるのですわ!」
この世界の人は割となんでも食べるようで、私にとってはゲテモノだと思うものも平気で食べたりする。
ま、まぁお肉になれば元がなにかわからないからそんなに気にしたことはないんだけどね。
さすがに虫系統は遠慮している。
「調理の方は任せてください!」
やっぱりルーナちゃんは敬語になってもルーナちゃんって感じだなぁ………
もう少し清楚になると思ってたんだけど。
「リィア、なんか失礼なこと考えてませんか?」
「う、ううん?ナニモカンガエテナイヨー」
そして、狩ってきた魔物を調理して休憩の時にみんなで食べる。
「わざわざすみません一応食料は用意していたんですけど……わん」
商人さんは全く慣れないのか、とってつけたように語尾を付ける。
ぎこちないお母さんがおかしいのかノノちゃんは嬉しそうに笑っている。
「気にしなくていいですのよ」
「食事はみんなでした方が美味しいにゃん」
「そうですよ」
「気にしないで」
「ありがとうわん!」
というかノノちゃんの笑顔さえ見れればなんでもいいよね〜。
と、みんなも思ってるのか、美味しそうに料理を頬張ってるノノちゃんを見てにやけている。
「そういえばどれくらいで帝都につくのにゃん?」
「1週間もあれば着くと思いますわん。途中で宿場町もありますわん」
結構長いんだね。
「割と長いですわね」
「はい、なのでノノが退屈しそうで心配だったんですわん。みなさんのおかげでそうはならないので本当に感謝しますわん」
「ふふふ、その口調でお礼を言われると笑っちゃいますわね」
私達もサーティアさんにつられて笑ってしまう。
「もう、こっちは恥ずかしいんですから………わん」
「ていとについたらおとーさんともいっしょにやろーね」
「え!?いや、さすがにもっと恥ずかしいよ。ほら、ノノはかわいいと思うけど」
「?おかーさんもかわいいよ」
子供って恥じらいとかほとんどないからね〜、子供の相手するのも一苦労しそう。
「商人、要は勢いが大事なのにゃん!我も恥ずかしかったが、慣れればどうってことはないにゃん!」
私はクロエさんが恥ずかしがってる姿をもっと見たかったけど。これはこれでかわいい。
「こ、今度ね、ノノ」
「やくそく、だからね」
帝国、ゲームとかファンタジー系の話だと悪いイメージというかストイックなイメージがあるんだけど、どうなんだろう?
こんなに荒野が続いてるし、あんまり資源とかはないのかな?
よくある話だと緑が少ない土地なのに人口が多くて、軍とかに特化してるよね。
他のみんなは知ってるのかな?
「さ、サーティア」
改まって呼び捨てにしようとすると緊張する。
だって、今までの人生で人のこと呼び捨てとかなかったし。
この口調になってからみんなの名前呼ぶ時は毎回ドキドキしてる。
「ん?どうかされましたの?」
「セパレティア帝国ってどういうところなの?その、有名な話とかないかなって思って」
「そうですわね。まずセパレティアには王ではなく皇帝がいますわ。その方をトップに国を収めてますの。それと、土地ごとの領主というのはおらず、代わりに軍が統治していますわ。まぁその隊の隊長が領主みたいなものですわね。貴族もいませんわ。ただ似たような形で軍で国が成り立ってる感じですわね」
一応軍の偉い人とかそういうのは王国で言うところの貴族扱いらしい。
家柄で決められたり、実力で示した場合平民でも成れるらしい。
完全な実力至上主義という訳ではないものの他の国と比べるとそういう部分が多いみたいだ。
「アドレントと少し似た制度なのにゃん。昔はアドレントや他の国とも争ってたらしいにゃん」
「今は落ち着いてるらしいですわ。諸国連合ひいてはエルフの国、ヴァレンを侵略する話もあったらしいですの」
「ま、それは我らがアドレントが牽制しているから問題ないのにゃん。今の魔王に人間は勝てないと悟ったらしいにゃん」
昔は好戦的だったセパレティアも今は落ち着いてるみたい。
まぁそれでもいつ時代が動くかわからないから戦争になっても不思議はないみたい。
「たしか、昔の勇者パーティにも帝国の人がいたんでしたっけ?」
「帝国の魔女、光属性以外全ての属性を操れたという最強の魔法使いにゃん」
え!?てことは火、水、風、地、闇の5属性も使えたってこと!?
「それは、すごい!」
「今もセパレティアにいるはずにゃん。もしかしたら会えるかもにゃん」
今はセパレティア辺境の地で暮らしているらしい。
「ていこくのまじょさま!わたしもしってるわん!」
帝国の魔女というのはノノちゃんみたいな小さい子でも知ってるほど有名らしい。
「子供に聞かせる童話みたいな話があるんですわん」
「さいごわねーまじょさまあぶないときにきしさまがたすけてくれるのーわん!」
それから、ノノちゃんと商人さんに簡単な話を聞かせてもらった。
主人公は魔女で、仲間の騎士と共に困難を乗り越えていき、最終的には邪悪な龍を討伐するという話だ。
「実際の話なのにゃん?」
「おそらくわかりやすいように一部分を変えてると思いますわん」
「わたし、きしさまみたいな人とけっこんしたいわん」
セパレティア帝国では魔女と騎士が憧れの存在らしい。
そういえば勇者パーティといえばクロエさんのお父さんである勇者と、聖女がいるはずだけど、さっきの話の中では2人は出てこなかったね。
「勇者のことは特に触れられないのですわね」
「少し残念なのにゃん」
そんなこんなで、一週間が過ぎた。
「そろそろ帝都に着きますわん」
みんな無事に帝都に着くことが出来た。
「途中の宿場町の時は恥ずかしかったにゃん」
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