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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

決闘の後は

結局私は気絶させられるまでルーナちゃんにメロメロにされてしまった………

もちろん結果は私の負けになった。

「いやぁ、まさかリィアが負けるなんて思わなかったわ」

「気がついたらリィアが負けていたのだ。一体何があったのだ?」

「それは秘密」

ルーナちゃんは満足そうにしている。
私はもうルーナちゃんに逆らえないのかもしれない。

「み、みなさん………その、あの、すみませんでした」

私は自分の欲望のままにしてしまったことを謝る。

「いいのよ、それは別に」

「我も気にしてないのだ」

「そうそう、それにあたしの場合はむしろよかったし」

どうやら許してくれるみたい。
良かったぁ

「それで?結果はどうなったのかしら?」

「リィアが2勝1敗、我とルーナが1勝1敗1分サーティアが1勝2敗なのだ」

「結局一番強いのはリィアみたいね」

「一番強いリィアに勝ってるルーナに勝ってるサーティアに勝ってる我が一番強いのだ!」

「なによその理論」

「きれいにさんすくみというかよんすくみというかまぁ全員勝ちということでいいんじゃないんですか?」

「そうだね〜あたし達はみんな強いってことで」

あんまり誰が最強とか決めない方がいいのかもしれないね。特にクロエさんとサーティアさんはそういうの気にしそうだし。


「これからどうする?依頼………はないのよね」

「先に帝都に行ってもいいんじゃない?元々の目的は聖皇国なんだし」

「それがいいと思うのだ。帝都には強いやつが沢山いるらしいからな!」

ということで私達は帝都を目指すことになった。

「せっかくだから馬車使う?」

「そうね、面倒だから馬車で行った方がいいかもしれないわ」

「馬車は退屈だが………まぁいいだろう。みんなとの戦いで我も満足したのだ」

帝都行きの馬車は結構あった。
ついでなので商人の護衛依頼を受けることにした。

「出発は明日ね」

受けた依頼表を見てサーティアさんが言う。

「わかったのだ」

「結構急ですね。今のうち買い出ししておかないと」

「あたしも付き合うよ」

あんなことがあったあとだとどうしてもルーナちゃんの顔を見るとドキドキしてしまう。

ルーナちゃんの方は平気なのかな?
ちらっとルーナちゃんの横顔を覗く。
そしたら私の視線に気づいてニコって笑ってくれた。
ぐぅ〜かわいい
というか全然平気みたいだね。

「我は宿で休んでるのだ」

「私は剣の手入れをしてるわね」



ルーナちゃんと2人っきりになってしまった。
ま、まぁ普通に買い物するだけだし

「ねぇリィア」

「ひゃい!?」

急に話しかけられて変な声がでてしまった。

「な、なんですか?」

「いや、お店通り過ぎようとしてたから。これ美味しそうじゃない?」

「そ、そうですね」

なんだかぎこちなくなってしまう。意識しすぎるからダメなんだ。もっと自然でいれば大丈夫!

「これとこれ、あとこれもください。リィア、お金は………リィア?」

「え?あ、はい!これでたりますか?」

「今日はどうしたの?なんか変だよ?調子悪い?」

「逆になんでルーナちゃんがそんなに普通なのか聞きたいくらいですよ」

つい思ったことが口に出てしまった。

「もしかして、昨日のこと思い出して照れてるの?」

ニヤつきながらルーナちゃんが言う。
図星をつかれて黙ってしまった。

「……………」

「リィアがあんなに必死になっちゃうことってないもんね〜、かわいかったよリィア」

「もー!からかわないでくださいよ!」

「ごめんごめん、いつもはあたしが振り回されてるからこんなになったリィアからかいたくて」

「酷いですよ」

いつもからかってる方だから気づかなかったけど、からかわれてる方はこんな感じなんだね…………

「あーもーリィアかわいい!」

「次は負けませんからね!!」

「それって次を期待してるってこと?」

「ち、ちが、そういうことじゃないでしょ!?」

「リィアって余裕がなくなると敬語じゃなくなるんだ〜」

完全にからかってる。

「もう!ルーナちゃん!」

そんなこんなでルーナちゃんにからかわれながら買い物をした。


「リィアってばおかしいんだよ〜」

帰ってからはサーティアさんとクロエさんにも話されてしまった。

「ふーん、リィアも普通に喋ったらいいのに」

「気にする事はないのだ、我も気持ちはわかるのだ」

確かに心の声と誰かと喋る時とじゃ口調が変わるけど!
クロエさんに共感されるのは少し釈然としない。

「試しに呼び捨てで呼んでみなさいよ」

「この機会に知りたいのだ」

「そうそう」

完全にみんなに遊ばれてる。これが報復…………まぁ私もみんなに酷いことしたからおあいこということにしよう。うん

「サーティア」

「クロエ」

「る、ルーナ」

それぞれ呼び捨てでよんでみる

「「「………………」」」

「な、なんか言ってくださいよ!」

「あ〜、ごめんごめんなんか新鮮で驚いたのよ」

「なんかむず痒いのだ」

「あたしの時だけちょっとどもるのがかわいい」

自分達でお願いしておいてこの仕打ちはあんまりだぁー

「提案があります」

「どうしたの?」

「次の、というか帝都まで暇ですよね」

「まぁ比較的魔物は弱いし、護衛依頼だからそれなりに時間かかるから暇ね」

「なにかいいのが思いついたのだ?」

「なーんか嫌な予感が………」

「帝都に着くまでそれぞれ口調を変えるのはどうでしょうか」

こうすればみんな平等、なれない喋り方に苦戦しつつ、普段とはまた違った雰囲気を楽しめる。

「なるほど、面白そうね」

「ふむ」

「………まぁあたしもやりすぎたからそれくらいならいいよ」

「では決まりですね」

「それで?それぞれどうするのよ」

「私はさっきみたいに砕けた感じに、サーティアさんは貴族らしい口調、ルーナちゃんは一番年下なので敬語、クロエさんは………語尾ににゃんとかどうですか?」

「我だけなにかおかしくないか!?」

正直クロエさんはいいのが思いつかなかったんだよね。
クロエさんのお母さんのエミリーさんの口調とかでもよかったかもしれない。

「わかったわ、要するにミルフィみたいな口調でいいのよね」

「あ、あたしじゃなくて私?敬語って難しくない?」

「我は抗議するのだ!絶対変なやつだと思われるのだ!」

「絶対かわいいですって!平気ですよ!あ、ついでにこれも着ますか?」

私はメイド服を取り出す。

「着ないのだ!!」

「絶対かわいいのになぁ」

「あたしもそう思う」

「私聞きたいです」

「……………うぅあぁもう!わかったのだ!でも嫌になったらすぐにほかのにするから」

ということで私たちの口調変更ゲームが始まった。

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