コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
閑話 契約の証
私とルーナちゃんは永遠に結ばれる契約をした。
もはや結婚と言っても過言ではないんだけど、改めて考えると実感がわかない。
毎日毎日イチャイチャしてる訳でもないし、いつも通り仲良しだけど、なにか物足りないような気もする。
「ルーナちゃん」
「なに?」
「あの、その、私ルーナちゃんが好きです」
「どうしたの急に。それは知ってるよ?」
あぁ、色々言うこと考えてたのに気持ちが先走ってしまった。
「あの、違くて、あ、違くはないんですけど。その、私達ってパートナーになったじゃないですか」
「そうだね。もう一生リィアはあたしから離れられないよ」
「それでその、契約した証みたいなのが欲しいなぁと思ったんですけど」
結婚の証、つまり指輪とか………さすがに子供は考えてないけど、子供が欲しい気持ちは何となくわかった気がする。
「指輪ならあるでしょ?ほら、お互いの魔力をこめた魔石が付いてる指輪。それに、おそろいの服とかアクセサリーとかあるし」
そういえばそうなんだけど……う〜ん、こんなこと思うなんて私の方が愛が重いのかなぁ。
私がしょんぼりしていると、ルーナちゃんが頭を撫でてくれた。
「別にあたしは物がなくてもいいと思う、もちろん形として残るのは大事だけど、あたしは物なんかよりもリィア本人がいいから」
確かに、そうかもしれない。
私はルーナちゃんの言葉に納得する。
「そう、ですね。私も、ルーナちゃん本人がいいです」
私はルーナちゃんを抱きしめる。
ずっとこうしていたい。
「ねぇリィア」
「なんですか?」
「あたしはリィアの全部が知りたいな」
全部ってどういう意味だろう?
「どういうことですか?」
「だって、リィアはまだあたしに言ってないことがあるでしょ?」
言ってないこと?
なんだろう。私はルーナちゃんに全てをさらけ出した気がするんだけど…………
「………もしかしてえっちな話ですか?私自分のことながらそういうのはよくわからないんですけど」
ま、まぁ女の子同士といえどいずれはそういうこともするのかな?
嫌って訳でもないけどいきなりすぎる気もする。
「ち、違うよ!そういうことじゃなくて!リィアがどうして天使になってこの世界に来たのかまだ言ってないでしょ?本当はどうして?神様がただリィアのために楽しませるためにわざわざ生み出したわけじゃないでしょ?」
あ、もしかして私がどうしてロミス様に生み出してもらったか信じてもらえてない?
本当にただ楽しんできてらしいんだけど………
それはそうだよね。わざわざ天使を生み出して楽しんでこ〜い!っておかしいもんね。
「あ〜えっと………」
どうしたものか、別に世界のピンチだとか、ロミス様の手伝いとかそういうの全然してないからなぁ………
「あたしはリィアのサポートでしょ?だからあたしもちゃんと知っておきたいの!」
この真剣な眼差しが心に響く。
わぁーどうしよう!?
「ルーナちゃん。私とルーナちゃんはもうお互いに離れることのない永遠の誓いをしました。なのでもう私が逃げることは出来ません。どうしてこの契約魔法にしたかわかりますか?」
「あ、あたしが好きだから?」
「そうです!私はルーナちゃんが大好きなんです!たとえ遠くに行ってもずっとルーナちゃんを感じられるんですよ」
「もしかしてリィアの使命って………」
「そうです!私はただこの世界を好きなように………」
ルーナちゃんの言葉で遮られる。
「ダメ!!世界のために命を捨てるのは絶対ダメ!!リィアの犠牲で世界が救われても意味ないよ!!」
え!?え!?
「命を捨てる!?え?」
「だって、あたしと離れたくないって、そんな遺言みたいに……もしかしてこの前の魔物の大量発生と謎の魔族が関係してるの?もしかしてこの後世界が危機に?それでリィアは一人で………危ないからあたしを連れていかずに」
どうやらルーナちゃんの中で物語ができているようだ。
「違いますよ!私にそんな大それた使命なんてありませんから!なんなら今確認しますか?私の中にロミス様がいるので」
(いいの?リィアちゃん。ルーナの中でリィアちゃんの株が爆上がりしてるのにただ遊ぶために生まれたなんて知ったら)
(このまま勘違いさせてるよりはマシです。それに、ルーナちゃんならそんなことで私を嫌いになんかならないですから……多分……恐らく、、)
「それじゃあなんだっていうの?」
「………私は神様に、ロミス様に気に入られたんです。なので私は本当にただこの世界を楽しむために………」
「リィア、どうして本当のことを言ってくれないの?」
私の中からロミス様が出てくる。
「リィアちゃんの言ってることは本当だよ。リィアちゃんには楽しんで欲しかったの」
「そんなの神様に言われたって納得しない!だったらあたしはその神様の気まぐれで産まれたってこと?」
気まぐれ、といえば気まぐれ………私だってその気まぐれのうちにすぎない。
でも、ルーナちゃんは納得のいく理由が欲しいんだ。
なら………
「気まぐれなんかじゃありません。神様には私が必要で、その私にルーナちゃんが必要なんです」
「なんのために?」
「私は、元々はこの世界の住人じゃないんです。身体はロミス様が生み出してくれましたけど、心、魂はもっと前から存在しているんです」
「前………?」
「そうです。いわば前世があるんです。私は元は人間でした。この世界とは別のところの。それで偶然私はロミス様に気に入られて、この世界に連れてきてもらったんです」
「それじゃあリィアは、リィアじゃなかったってこと?」
「そうですね、身体は変わってしまってるので前はこんなに小さくないですし、剣も魔法も全く使えませんでした」
「そう……なんだ」
「よかったの?ルーナに話しちゃって」
伝えても信じられないと思ってた。でも、ルーナちゃんは特別だ。
ちゃんと私のことを見てくれて、興味を持ってくれて、心配してくれて、もちろん他の仲間も同じかもしれないけど、それでもやっぱり、私はルーナちゃんを選ぶのかもしれない。
もし、クロエさんやサーティアさんにも話したら、笑って受け入れてくれるのかな。
「………まだ、あたしはよくわかんない。でも、あたしの生まれてきた理由が少しわかった気がする。やっぱりあたし達に契約の証なんていらないよ」
「どうしてですか?」
「だって、あたしとリィアはずっと一緒なんだから、あたし達の存在がその証になるでしょ」
ルーナちゃん……
私はルーナちゃんを思いっきり抱きしめる。
「はい!」
「ちょっと!リィア、苦しいって」
「いいじゃないですか〜」
もはや結婚と言っても過言ではないんだけど、改めて考えると実感がわかない。
毎日毎日イチャイチャしてる訳でもないし、いつも通り仲良しだけど、なにか物足りないような気もする。
「ルーナちゃん」
「なに?」
「あの、その、私ルーナちゃんが好きです」
「どうしたの急に。それは知ってるよ?」
あぁ、色々言うこと考えてたのに気持ちが先走ってしまった。
「あの、違くて、あ、違くはないんですけど。その、私達ってパートナーになったじゃないですか」
「そうだね。もう一生リィアはあたしから離れられないよ」
「それでその、契約した証みたいなのが欲しいなぁと思ったんですけど」
結婚の証、つまり指輪とか………さすがに子供は考えてないけど、子供が欲しい気持ちは何となくわかった気がする。
「指輪ならあるでしょ?ほら、お互いの魔力をこめた魔石が付いてる指輪。それに、おそろいの服とかアクセサリーとかあるし」
そういえばそうなんだけど……う〜ん、こんなこと思うなんて私の方が愛が重いのかなぁ。
私がしょんぼりしていると、ルーナちゃんが頭を撫でてくれた。
「別にあたしは物がなくてもいいと思う、もちろん形として残るのは大事だけど、あたしは物なんかよりもリィア本人がいいから」
確かに、そうかもしれない。
私はルーナちゃんの言葉に納得する。
「そう、ですね。私も、ルーナちゃん本人がいいです」
私はルーナちゃんを抱きしめる。
ずっとこうしていたい。
「ねぇリィア」
「なんですか?」
「あたしはリィアの全部が知りたいな」
全部ってどういう意味だろう?
「どういうことですか?」
「だって、リィアはまだあたしに言ってないことがあるでしょ?」
言ってないこと?
なんだろう。私はルーナちゃんに全てをさらけ出した気がするんだけど…………
「………もしかしてえっちな話ですか?私自分のことながらそういうのはよくわからないんですけど」
ま、まぁ女の子同士といえどいずれはそういうこともするのかな?
嫌って訳でもないけどいきなりすぎる気もする。
「ち、違うよ!そういうことじゃなくて!リィアがどうして天使になってこの世界に来たのかまだ言ってないでしょ?本当はどうして?神様がただリィアのために楽しませるためにわざわざ生み出したわけじゃないでしょ?」
あ、もしかして私がどうしてロミス様に生み出してもらったか信じてもらえてない?
本当にただ楽しんできてらしいんだけど………
それはそうだよね。わざわざ天使を生み出して楽しんでこ〜い!っておかしいもんね。
「あ〜えっと………」
どうしたものか、別に世界のピンチだとか、ロミス様の手伝いとかそういうの全然してないからなぁ………
「あたしはリィアのサポートでしょ?だからあたしもちゃんと知っておきたいの!」
この真剣な眼差しが心に響く。
わぁーどうしよう!?
「ルーナちゃん。私とルーナちゃんはもうお互いに離れることのない永遠の誓いをしました。なのでもう私が逃げることは出来ません。どうしてこの契約魔法にしたかわかりますか?」
「あ、あたしが好きだから?」
「そうです!私はルーナちゃんが大好きなんです!たとえ遠くに行ってもずっとルーナちゃんを感じられるんですよ」
「もしかしてリィアの使命って………」
「そうです!私はただこの世界を好きなように………」
ルーナちゃんの言葉で遮られる。
「ダメ!!世界のために命を捨てるのは絶対ダメ!!リィアの犠牲で世界が救われても意味ないよ!!」
え!?え!?
「命を捨てる!?え?」
「だって、あたしと離れたくないって、そんな遺言みたいに……もしかしてこの前の魔物の大量発生と謎の魔族が関係してるの?もしかしてこの後世界が危機に?それでリィアは一人で………危ないからあたしを連れていかずに」
どうやらルーナちゃんの中で物語ができているようだ。
「違いますよ!私にそんな大それた使命なんてありませんから!なんなら今確認しますか?私の中にロミス様がいるので」
(いいの?リィアちゃん。ルーナの中でリィアちゃんの株が爆上がりしてるのにただ遊ぶために生まれたなんて知ったら)
(このまま勘違いさせてるよりはマシです。それに、ルーナちゃんならそんなことで私を嫌いになんかならないですから……多分……恐らく、、)
「それじゃあなんだっていうの?」
「………私は神様に、ロミス様に気に入られたんです。なので私は本当にただこの世界を楽しむために………」
「リィア、どうして本当のことを言ってくれないの?」
私の中からロミス様が出てくる。
「リィアちゃんの言ってることは本当だよ。リィアちゃんには楽しんで欲しかったの」
「そんなの神様に言われたって納得しない!だったらあたしはその神様の気まぐれで産まれたってこと?」
気まぐれ、といえば気まぐれ………私だってその気まぐれのうちにすぎない。
でも、ルーナちゃんは納得のいく理由が欲しいんだ。
なら………
「気まぐれなんかじゃありません。神様には私が必要で、その私にルーナちゃんが必要なんです」
「なんのために?」
「私は、元々はこの世界の住人じゃないんです。身体はロミス様が生み出してくれましたけど、心、魂はもっと前から存在しているんです」
「前………?」
「そうです。いわば前世があるんです。私は元は人間でした。この世界とは別のところの。それで偶然私はロミス様に気に入られて、この世界に連れてきてもらったんです」
「それじゃあリィアは、リィアじゃなかったってこと?」
「そうですね、身体は変わってしまってるので前はこんなに小さくないですし、剣も魔法も全く使えませんでした」
「そう……なんだ」
「よかったの?ルーナに話しちゃって」
伝えても信じられないと思ってた。でも、ルーナちゃんは特別だ。
ちゃんと私のことを見てくれて、興味を持ってくれて、心配してくれて、もちろん他の仲間も同じかもしれないけど、それでもやっぱり、私はルーナちゃんを選ぶのかもしれない。
もし、クロエさんやサーティアさんにも話したら、笑って受け入れてくれるのかな。
「………まだ、あたしはよくわかんない。でも、あたしの生まれてきた理由が少しわかった気がする。やっぱりあたし達に契約の証なんていらないよ」
「どうしてですか?」
「だって、あたしとリィアはずっと一緒なんだから、あたし達の存在がその証になるでしょ」
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