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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

サーティア救出

魔物は倒して、人は助けて一箇所に集めつつ、元来た道を戻る。

そして、分かれ道の行ってなかった方を進む。

「って、また分かれ道」

迷宮じゃないけど、こうも分かれ道が多いとめんどくさい。

「全部調べましょう。サーティアさんを見つけないと」

それに、他にも捕まった人がいるかもしれない。

「サーティア、どこなのだー!!」

クロエさんが叫んでもサーティアさんの返事はなく、魔物が寄ってくる。

もしサーティアさんが一人で戦ってるとするならポーションも切れて、体力も限界のはず。
早く見つけないとサーティアさんが死んじゃう。

「どうか無事でいてください」


私達はさらに奥へと進む。分かれ道も全て探索し、サーティアさんを探すが、見つけることが出来なかった。

魔物はほとんど倒して、ついに最奥の部屋にたどり着く。

「やっと着いたのだ」

「サーティアがいるとするならこの中にいるのだ」

「いなければサーティアはもう………」

「いいえ、サーティアさんがこんな魔物に負けるはずありません!」

こんなにも不安になったことはない。
きっと妖精の森に迷い込んだ私とルーナちゃんを待っているクロエさんとサーティアさんの気持ちはこんな感じだったのだろうか?

「サーティアさん!!」

「り、リィア………みんなも……来ちゃ、来ちゃダメ」

中に入るとボロボロのサーティアさんが倒れていた。

「ぐるぁあああ!!!」

そして、大きな魔物が待ち構えていた。

「お、オーガ、どうしてこんなところにいるのだ」

オーガの上に誰かいる。この魔物達を操ってた奴?

「よくも計画の邪魔をしてくれたね。でも、君たちにはここで消えてもらうよ」

「誰だ!何の目的で人をさらってるの!」

謎の人物は消えてしまった。色々聞きたいことがあったんだけど。

それよりも今はサーティアさんを助けてこのオーガをなんとかしないと。

「ルーナちゃんはサーティアさんを回復させてあげてください。私とクロエさんでオーガをなんとかします」

私は魔法を放ってオーガの気を引く。

オーガの攻撃は意外と速く、避けるのが大変だ。
隙を見て麻痺の魔法も使ってるけど耐性があるのか大して効き目がない。

部屋は広いけどオーガとの距離がとれるほど広くはない。
私は攻撃を防ぐので精一杯だった。

「デビルズランス!」

クロエさんの魔法も加わる。
って嘘!?弾かれた!?
明らかに強さが違うんだけど!?

「クロエさん、明らかに強さがおかしくないですか?」

「普通のオーガじゃないのだ。恐らく操ってた奴が強化したのだろう」

ドラゴン並、いや、それ以上は強い。このままじゃ本当に……いや、私は負けない!!
でも、このままじゃジリ貧だ。
雑魚戦のせいで魔力も万全とは言えない。けど、こんなの四天王戦と比べたら………

「リィア!クロエ!」

サーティアさんが起き上がる。

「ダメだよサーティア、回復したとはいえ完全じゃない!もう少し安静にしてないと」

「私がこんなんじゃパーティリーダーとして示しがつかないでしょ?うぐっ……」

「皆さん、私があいつの動きを止めます、なので全力で攻撃してください」

私は全力でオーガの攻撃を防ぎながら隙をうかがう。

「耐性があろうとも無効ではないんでしょ?なら!」

私は攻撃を誘って来るのを見計らってオーガの腕から登る。

「ボルティックブレイド!!!」

そして目元に跳んで思いっきり剣を振り抜く。

「ぎゃがぁぁぁぁあああ!!」

オーガが暴れて私は振り回す腕に当たってしまった。

「うわっ!?」

激しく壁に打ち付けられる。

「リィア!!」

オーガは私の攻撃で痺れ、少し硬直する。
時間稼ぎもして、敵の動きも封じた。あとは他の3人に任せよう。

「よくもリィアを………魔を祓い、溶かし尽くせ!マジックディゾルブ!」

「炎をまといし闇の槍よ、出現し我に従え。デーモンクリムゾン!!」

オーガは2人の強力な魔法を受ける。
っ!?まだ動けるの!?

「ぐおおおぉぉ!!」

まずい、踏み潰される!?

「させはしない!!はぁあああ!」

サーティアさんが走り出す。
そして魔法で大きく飛び上がる。

「ストームスマッシュ!!」

オーガの首が飛ぶ、身体は後ろに倒れて私は助かった。

「はぁ………はぁ…………うっ……」

「サーティアさん!!」

サーティアさんは力尽きて倒れてしまった。
いくら回復魔法で回復したとはいえまだ完全じゃなかったのにあんなにしたから。

「サーティア、今回復するから」

「私も」

私とルーナちゃんで回復魔法をかける。
傷はなくなったけど、目は覚まさない。

「とりあえず脅威はなくなったのだ、まだまだ考えなくちゃいけないことはあるが、今は捕まった人とサーティアを村へ連れていくことが最優先なのだ」

今回のことはまだ解決してない。
魔物の群れ、さっきのオーガは謎の誰かが操っていた。
そいつは逃げちゃったからまた同じようなことが繰り返されるかもしれない。


私達は捕まってた人達を連れて村に戻る。
魔物達は嘘のように姿はなく、死体だけが転がっていた。

「みんな!よかった、無事やったんか。サーティアはどしたん?」

「サーティアも他に捕まった人も無事なのだ」

私達の依頼は完了した。村の人達からはこれ以上ないほど感謝され、お礼を言われた。
すぐ通る予定だったけど、サーティアさんがあの状態なため、数日泊まっていくことにした。


「サーティアさん、無事でよかったです。私のために庇ってくれて………それで………うぅ」

サーティアさんはイーナさんを庇って捕まっちゃったんだもんね。


村長に使っていい部屋を用意してもらって4人で休む。

それにしてもどうして捕まった人達は無傷だったんだろう?
人質にしては丁寧に扱いすぎてるし、わざわざ捕まえた理由がわからない。

「ん………うぅ、あ、あれ、ここは」

「サーティア!よかった。目が覚めたのだな」

よかった。サーティアさんが目を覚ましてくれた。

「みんなは………」

「捕まってた人はみんな助けました。私達も無事です。魔物もいなくなりましたよ。本当にありがとうございますサーティアさん。助かりました」

サーティアさんがとどめを刺してくれなかったら私は危なかっただろう。

「私こそ、助けに来てくれてありがとう。何があったかは後で話すわ。今は少し休みたい」

「うむ、ゆっくり休むのだ」

「なにかして欲しいことがあったら言ってね」

サーティアさんは再び目を閉じて眠りにつく。

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