コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
サーティアの苦悩
サーティア視点
私はBランク冒険者パーティ勝利の星達のリーダーを務めている。
でも正直、一番弱いのは私だ。
仲間は私のことを認めてくれているけど、私は私自身を認められない。
リィアは剣も魔法も一流だ。まだ年齢も若くかわいらしいのにあの強さはおかしい。
最初は由緒ある血筋なのかと思ったが本人曰く普通の人間らしい。
でも、まだまだ謎が多い。信用出来ないわけじゃないけどまだまだ隠してることがあるって感じがする。
見た目や中身は普通の女の子なんだけどなぁ。
ルーナはリィアと一緒にいた魔法使い。リィア程じゃないけど魔法が強力で回復魔法も使える。
私とルーナはこのパーティの常識人枠だと思ってる。ルーナがいなかったらこのパーティは成立しないだろう。
最年少だけど、リィアやクロエよりはしっかりしてる。
クロエは問題がありすぎだし、色々規格外だ。
リィアと少し似た感性も持ってるのかノリが合ってる。
最近は接近戦も戦えて魔法だけじゃない強さもある。
魔族だと思ったら勇者の子供だし、しかも魔王との間の子、そりゃあ強いに決まってるじゃない!
それらに比べて私はただのエルフの貴族。血筋は別に戦闘能力が高いわけでもなくただ昔に功績を残しただけ。
頑張って剣術だけは誰にも負けないようにしてるけどまだまだ力が足りないところもある。
私にもっと力があれば………せめてリィアみたいにとてつもなく魔力があったりすればよかったけど、特にそういうわけでもなく、使える魔法は風属性の魔法のみ。
リィアのおかげもあって魔法もだいぶ上達したけど、他の3人と比べると全然だ。
エルフだからみんなより寿命が長い。だから努力だけは人一倍できる。だけど、その時じゃ遅い。みんながいなくなってから追いついたって意味が無い。
今回の魔物の大量発生でリィアとルーナが別行動になった。
蝶の舞のみんながいるとはいえ、相当な量に苦戦していた。
クロエが一掃したと思ってもすぐ次の波が来る。
「あかん!」
「しっかりしなさい!」
危なかったアネラを助ける。魔物一体の強さはないが数が多く、油断すると一気にやられそうになる。
「きゃぁ!」
「イーナ!うわっ……」
イーナを庇って重い一撃をくらってしまった。
うっ………意識が……
思えば昔から正義感は強かった。おばのニーティアの影響もあって冒険者にも憧れを持った。
貴族らしからぬ立ち振る舞い………小さい頃は微笑ましいのか許されていた。
エルフの貴族は戦闘能力も高めるため、冒険者に憧れていた私はその部分を一生懸命頑張った。
そして15になった時、親に家出して冒険者になることを伝えた。
もちろん猛反対された。でもなんとか実力を示して、冒険者学校に通うことを条件に許された。
それから2年間、ストリーフ王国までの道を一人で、修行をしながら歩いた。
着く頃には冒険にも慣れていて、冒険者学校のテストにも首席合格したからか、少し調子に乗っていたのかもしれない。
でも、世界にはもっともっとすごい人がいると思い知らされた。
「うっ………つつ、ここは………」
手足が縛られているわけでもなく、頑丈な牢屋に入れられたわけでもない。
「ぐぎゃ?」
ここはゴブリンの巣……いや、この規模なら集落になってる。
どうやら私は捕まってしまったらしい。
ゴブリンとエルフは少し似たような形をしているが、種族違いなので子供ができることは無い。でもそういう処理に使われることは考えられる。
殺されてからおもちゃにされるか、あえて殺されずに…………
考えただけで吐き気がする。
一体なんなのよ、この数の魔物は………
ここにはゴブリンだけじゃなくて、ウルフなどの魔物も一緒にいる。
この場合は本当に珍しい。
他種族の魔物同士で群れを作ることはないことはないが、ほとんどの場合同士討ちが発生して自然消滅することが多い。
だけどここまで統率の取れてるのはなかなかない。
誰かが指揮しているのか、アドレントいたやつのように頭のいい個体なのか………
私の近くにいるゴブリンはそういう個体では無いみたいだ。
剣も取り上げられてないし、装備もそのまま………
ただここから動いて逃げるのは厳しいかもしれない。
リィア達の助けが来るのを待つしかないか………それまでに生き延びないといけないわね。
そうだ、私の他にも捕まっている人は………危ないなら早く助けないと!
……………………………………………………
「くっ………殺せ!」
「ぐぎゃぎゃ」
私はゴブリン達に群がられ、端へと追いやられる。
もう逃げ場はない。
酷いことをされるくらいなら死んだ方がマシだ………
そんな私の願いは虚しく、取り押さえられひとつずつ乱暴に装備を剥がされていく。
「汚い手で触るな!やめなさい!」
言葉は届かずどんどん私を隠すものが取られていく。
私はこのまま汚されて………
「…………みたいなことがされてるかもしれません!!早くサーティアさんを助けましょう!」
「ちょっと思ってたことあるんだけどリィアってえっちだよね」
「えっ!?そ、そんなことないですよいたって健全です」
少なくとも前世よりは平気なはず。天使はそういう欲求が少ないし。
ということは私が元々そういう人間だったってこと…………いや、でも普通だよね?
女剣士のエルフの美少女だよ?
そりゃ魔物に捕まったらそういう展開になるでしょ!
いや、なったらダメなんだけど。
「ごちゃごちゃ言ってないで早く行くのだ!」
「リィアちゃん、気持ちはわかるでウチもあんなことやこんなこと妄想したりするから……いたって普通のことや」
アネラさんが私に気を使うように教えてくれる。
そうだよね!そうだよね?よかった。
私はBランク冒険者パーティ勝利の星達のリーダーを務めている。
でも正直、一番弱いのは私だ。
仲間は私のことを認めてくれているけど、私は私自身を認められない。
リィアは剣も魔法も一流だ。まだ年齢も若くかわいらしいのにあの強さはおかしい。
最初は由緒ある血筋なのかと思ったが本人曰く普通の人間らしい。
でも、まだまだ謎が多い。信用出来ないわけじゃないけどまだまだ隠してることがあるって感じがする。
見た目や中身は普通の女の子なんだけどなぁ。
ルーナはリィアと一緒にいた魔法使い。リィア程じゃないけど魔法が強力で回復魔法も使える。
私とルーナはこのパーティの常識人枠だと思ってる。ルーナがいなかったらこのパーティは成立しないだろう。
最年少だけど、リィアやクロエよりはしっかりしてる。
クロエは問題がありすぎだし、色々規格外だ。
リィアと少し似た感性も持ってるのかノリが合ってる。
最近は接近戦も戦えて魔法だけじゃない強さもある。
魔族だと思ったら勇者の子供だし、しかも魔王との間の子、そりゃあ強いに決まってるじゃない!
それらに比べて私はただのエルフの貴族。血筋は別に戦闘能力が高いわけでもなくただ昔に功績を残しただけ。
頑張って剣術だけは誰にも負けないようにしてるけどまだまだ力が足りないところもある。
私にもっと力があれば………せめてリィアみたいにとてつもなく魔力があったりすればよかったけど、特にそういうわけでもなく、使える魔法は風属性の魔法のみ。
リィアのおかげもあって魔法もだいぶ上達したけど、他の3人と比べると全然だ。
エルフだからみんなより寿命が長い。だから努力だけは人一倍できる。だけど、その時じゃ遅い。みんながいなくなってから追いついたって意味が無い。
今回の魔物の大量発生でリィアとルーナが別行動になった。
蝶の舞のみんながいるとはいえ、相当な量に苦戦していた。
クロエが一掃したと思ってもすぐ次の波が来る。
「あかん!」
「しっかりしなさい!」
危なかったアネラを助ける。魔物一体の強さはないが数が多く、油断すると一気にやられそうになる。
「きゃぁ!」
「イーナ!うわっ……」
イーナを庇って重い一撃をくらってしまった。
うっ………意識が……
思えば昔から正義感は強かった。おばのニーティアの影響もあって冒険者にも憧れを持った。
貴族らしからぬ立ち振る舞い………小さい頃は微笑ましいのか許されていた。
エルフの貴族は戦闘能力も高めるため、冒険者に憧れていた私はその部分を一生懸命頑張った。
そして15になった時、親に家出して冒険者になることを伝えた。
もちろん猛反対された。でもなんとか実力を示して、冒険者学校に通うことを条件に許された。
それから2年間、ストリーフ王国までの道を一人で、修行をしながら歩いた。
着く頃には冒険にも慣れていて、冒険者学校のテストにも首席合格したからか、少し調子に乗っていたのかもしれない。
でも、世界にはもっともっとすごい人がいると思い知らされた。
「うっ………つつ、ここは………」
手足が縛られているわけでもなく、頑丈な牢屋に入れられたわけでもない。
「ぐぎゃ?」
ここはゴブリンの巣……いや、この規模なら集落になってる。
どうやら私は捕まってしまったらしい。
ゴブリンとエルフは少し似たような形をしているが、種族違いなので子供ができることは無い。でもそういう処理に使われることは考えられる。
殺されてからおもちゃにされるか、あえて殺されずに…………
考えただけで吐き気がする。
一体なんなのよ、この数の魔物は………
ここにはゴブリンだけじゃなくて、ウルフなどの魔物も一緒にいる。
この場合は本当に珍しい。
他種族の魔物同士で群れを作ることはないことはないが、ほとんどの場合同士討ちが発生して自然消滅することが多い。
だけどここまで統率の取れてるのはなかなかない。
誰かが指揮しているのか、アドレントいたやつのように頭のいい個体なのか………
私の近くにいるゴブリンはそういう個体では無いみたいだ。
剣も取り上げられてないし、装備もそのまま………
ただここから動いて逃げるのは厳しいかもしれない。
リィア達の助けが来るのを待つしかないか………それまでに生き延びないといけないわね。
そうだ、私の他にも捕まっている人は………危ないなら早く助けないと!
……………………………………………………
「くっ………殺せ!」
「ぐぎゃぎゃ」
私はゴブリン達に群がられ、端へと追いやられる。
もう逃げ場はない。
酷いことをされるくらいなら死んだ方がマシだ………
そんな私の願いは虚しく、取り押さえられひとつずつ乱暴に装備を剥がされていく。
「汚い手で触るな!やめなさい!」
言葉は届かずどんどん私を隠すものが取られていく。
私はこのまま汚されて………
「…………みたいなことがされてるかもしれません!!早くサーティアさんを助けましょう!」
「ちょっと思ってたことあるんだけどリィアってえっちだよね」
「えっ!?そ、そんなことないですよいたって健全です」
少なくとも前世よりは平気なはず。天使はそういう欲求が少ないし。
ということは私が元々そういう人間だったってこと…………いや、でも普通だよね?
女剣士のエルフの美少女だよ?
そりゃ魔物に捕まったらそういう展開になるでしょ!
いや、なったらダメなんだけど。
「ごちゃごちゃ言ってないで早く行くのだ!」
「リィアちゃん、気持ちはわかるでウチもあんなことやこんなこと妄想したりするから……いたって普通のことや」
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