コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
きっとこれは大事な誓い
ルーナちゃんに正体を話して、その後、キスをされてしまった。
「…………あのさ、リィア。あたし達どうなるのかな」
きっとこれは大事な場面だろう。これからの私とルーナちゃんの関係がここで決まると思う。
だからいい加減に答えちゃダメだ。
「ルーナちゃんはどうなりたいですか?」
とはいえルーナちゃんの言葉が聞きたい。正直私にはよくわからないから。
「よくわかんない。でも、このまま気まずくなるのは嫌」
それは私も同じだ。
「………まずは気持ちの整理をしましょう?天使だとか神様だとか色々知って混乱していると思うので」
「そう………だね。あたし、人間じゃなかったんだ。それに、リィアも」
ん?待てよ?ルーナちゃんも私もロミス様に作られたとしたら姉妹ってこと?
いや、でも遺伝子とか血とかは…………そもそも天使って生物的にどういう立ち位置なの?
この前ロミス様は天使にも子供ができるって言ってたっけ?だとしたらそういうのはちゃんとできてるってことだよね。
「私とルーナちゃんって姉妹ってことになりますかね?」
「そ、そうなのかな?全然似てないし、でも同じ神様から産まれたんだもんね」
この場合姉は私で妹がルーナちゃんになるだろう。
私の予想では遺伝子とかそういう情報は神様が色々組み替えて身体の見た目や成長、声とかを調整してると思う。
あとは魂的概念は私は前世から引っ張ってきたのを使って、ルーナちゃんはいちから作っている。
つまり同じ神様に作られていて一応姉妹ではあるけど血は繋がってなくて、全く別の個体ってことだ。
(ロミス様、これで合ってますか?)
(大体そうだね。私もそういうのはよく知らないから言葉で説明するのは難しいんだけど、リィアちゃんとルーナの身体は全く別物だよ。血縁関係もない。言わば義理の姉妹に近いのかな?)
ということらしい。初めてルーナちゃんが天使だって聞かされた時は全然そんな発想なかったから気づいてなかったよ。
「お姉ちゃんって呼んでもいいんですよ」
「え?嫌。リィアはリィアだもん」
即答で断られてしまった。
「このことをクロエさんとサーティアさんが聞いたら驚きそうですね」
「そうだね。でもあの2人なら言っても信じてくれないんじゃない?」
確かに、こんな話普通は信じられないよね。
「………ぐ〜」
私のおなかがなってしまう。そういえばまだ何も食べてなかった。
「ねぇリィア、今日は一緒に行こ」
「はい!」
今日で私とルーナちゃんがどうなるべきか、どうなりたいかがわかるはず。
私としては一生を共に過ごすんだから別に友情でも愛情でもどっちでもいい。一緒にいてくれるならなんだっていい。
「……………」
朝ごはんを食べてるところをルーナちゃんにじっと見つめられる。
多分見ているのは私の口……案外視線の先はわかるものだね。
「あはは………えと、キス、気持ちよかったですね」
「な!?う、うん」
どうしよう、気まずい感じになっちゃった。
「えっと、私はルーナちゃんのことちゃんと好きです。気持ち悪いとか嫌になるとかそういうのは全くありません。ロミス様に誓ってもいいです」
契約の神であるロミス様に誓えばどんなことだろうと信用出来るものになるだろう。
「じゃあ、あたしとリィアは、恋人になるの?」
恋、はまだしたことないと思うから正直わからない。ルーナちゃんに対しての感情もそういう愛なのかもわからない。
性欲に関してはないこともないけど、前世の人間だった頃と比べると全然ないように思える。
さっきキスした時もドキドキというより気持ちいいという感想だった。
「多分私達は恋人同士というより友達寄りじゃないですか?ルーナちゃんは私にドキドキしますか?」
大事なのは私よりもルーナちゃん自身のことだ。
恋人と友達、ここはちゃんと線引きした方がいいと思う。やな言い方だと身体だけの関係もありえるだろうし。
「…………する。するよ。今だってドキドキしてる」
「そうですか」
私も覚悟しなきゃね。今ここで私が友達と言い張ればルーナちゃんは悲しむかもしれないけどこれまで通りに戻るだろう。
恋人だねと言ったらなかなか自由になることはできないだろう。ルーナちゃんの将来のためを思ったら私に構うよりももっといい人がいるんじゃないかと思ってしまう。
「…………リィア?」
「ルーナちゃんは私とずっと一緒にいたいですか?」
「うん」
「私のこと嫌いにならないですか?」
「ならないよ」
こんなことを言う人に友達のままだなんて言えないよね。
(ロミス様、私に契約魔法を教えてください)
(いいよ〜、私が作ったんだからリィアちゃんならすぐにできるはずだよ)
「ルーナちゃん、もう少し考える時間をくれませんか?」
「うん………」
ルーナちゃんはうつむいてしまった。ちょっと申し訳ないことをしたけど、今は契約魔法を覚えるのが先だ。
契約魔法とはその名の通り約束事を魔力で結びつけて確実に相手との契約を守らせるという魔法だ。
奴隷契約や、主従契約、貴族や国同士の契約ではその要人同士で契約させて守らせたりする。
一般にはそんなに使われない魔法で使える人も少ない。
契約魔法は魔力的繋がりを作る魔法で、例えば従者、奴隷、使い魔などなど、使役に使うことが多い。また、対等な関係でも結婚や誓いに用いられる。
ちなみに私とロミス様の間には信仰契約というのがされてるらしい。私がロミス様を無意識的に信仰していた理由はこれだ。
知らぬ間に契約できるのはロミス様みたいな神レベルじゃないと無理で、基本ルールは無視できない。
(失敗してもやり直しはできるからやってみよう!)
今回契約するのはルーナちゃんとの永遠の繋がりという契約だ。
今まではお互いの魔力を込めた魔石を持ち歩いてたけど、この契約魔法はそれをとてつもなく強化したもので、どこにいようが居場所がわかって、召喚魔法で呼び出すこともできる。
恐らく魔王と四天王の間にも同じような契約魔法がされているんだと思う。
「ルーナちゃん」
「はい」
ルーナちゃんはすっかりしおらしくなってしまって、今にも泣き出しそうだ。
私はそんなルーナちゃんを優しく抱きしめる。
「ルーナちゃん、私と契約しましょう」
「契約?」
私は契約魔法を使う。
「永遠の誓い。私はルーナと一緒にいたい!だから、私に人生を捧げて欲しい」
「……はい!」
涙声、でもはっきりと契約に納得してくれた。
「これで私とルーナちゃんは一心同体一蓮托生です。恋人通り越して人生……天使生の一生のパートナーです。もう私から逃れられませんから」
「思ったより愛が重いのはリィアの方じゃん」
愛が重いって……いや、まぁそうなんだけど。
ルーナちゃんは満面の笑みを浮かべていた。
「…………あのさ、リィア。あたし達どうなるのかな」
きっとこれは大事な場面だろう。これからの私とルーナちゃんの関係がここで決まると思う。
だからいい加減に答えちゃダメだ。
「ルーナちゃんはどうなりたいですか?」
とはいえルーナちゃんの言葉が聞きたい。正直私にはよくわからないから。
「よくわかんない。でも、このまま気まずくなるのは嫌」
それは私も同じだ。
「………まずは気持ちの整理をしましょう?天使だとか神様だとか色々知って混乱していると思うので」
「そう………だね。あたし、人間じゃなかったんだ。それに、リィアも」
ん?待てよ?ルーナちゃんも私もロミス様に作られたとしたら姉妹ってこと?
いや、でも遺伝子とか血とかは…………そもそも天使って生物的にどういう立ち位置なの?
この前ロミス様は天使にも子供ができるって言ってたっけ?だとしたらそういうのはちゃんとできてるってことだよね。
「私とルーナちゃんって姉妹ってことになりますかね?」
「そ、そうなのかな?全然似てないし、でも同じ神様から産まれたんだもんね」
この場合姉は私で妹がルーナちゃんになるだろう。
私の予想では遺伝子とかそういう情報は神様が色々組み替えて身体の見た目や成長、声とかを調整してると思う。
あとは魂的概念は私は前世から引っ張ってきたのを使って、ルーナちゃんはいちから作っている。
つまり同じ神様に作られていて一応姉妹ではあるけど血は繋がってなくて、全く別の個体ってことだ。
(ロミス様、これで合ってますか?)
(大体そうだね。私もそういうのはよく知らないから言葉で説明するのは難しいんだけど、リィアちゃんとルーナの身体は全く別物だよ。血縁関係もない。言わば義理の姉妹に近いのかな?)
ということらしい。初めてルーナちゃんが天使だって聞かされた時は全然そんな発想なかったから気づいてなかったよ。
「お姉ちゃんって呼んでもいいんですよ」
「え?嫌。リィアはリィアだもん」
即答で断られてしまった。
「このことをクロエさんとサーティアさんが聞いたら驚きそうですね」
「そうだね。でもあの2人なら言っても信じてくれないんじゃない?」
確かに、こんな話普通は信じられないよね。
「………ぐ〜」
私のおなかがなってしまう。そういえばまだ何も食べてなかった。
「ねぇリィア、今日は一緒に行こ」
「はい!」
今日で私とルーナちゃんがどうなるべきか、どうなりたいかがわかるはず。
私としては一生を共に過ごすんだから別に友情でも愛情でもどっちでもいい。一緒にいてくれるならなんだっていい。
「……………」
朝ごはんを食べてるところをルーナちゃんにじっと見つめられる。
多分見ているのは私の口……案外視線の先はわかるものだね。
「あはは………えと、キス、気持ちよかったですね」
「な!?う、うん」
どうしよう、気まずい感じになっちゃった。
「えっと、私はルーナちゃんのことちゃんと好きです。気持ち悪いとか嫌になるとかそういうのは全くありません。ロミス様に誓ってもいいです」
契約の神であるロミス様に誓えばどんなことだろうと信用出来るものになるだろう。
「じゃあ、あたしとリィアは、恋人になるの?」
恋、はまだしたことないと思うから正直わからない。ルーナちゃんに対しての感情もそういう愛なのかもわからない。
性欲に関してはないこともないけど、前世の人間だった頃と比べると全然ないように思える。
さっきキスした時もドキドキというより気持ちいいという感想だった。
「多分私達は恋人同士というより友達寄りじゃないですか?ルーナちゃんは私にドキドキしますか?」
大事なのは私よりもルーナちゃん自身のことだ。
恋人と友達、ここはちゃんと線引きした方がいいと思う。やな言い方だと身体だけの関係もありえるだろうし。
「…………する。するよ。今だってドキドキしてる」
「そうですか」
私も覚悟しなきゃね。今ここで私が友達と言い張ればルーナちゃんは悲しむかもしれないけどこれまで通りに戻るだろう。
恋人だねと言ったらなかなか自由になることはできないだろう。ルーナちゃんの将来のためを思ったら私に構うよりももっといい人がいるんじゃないかと思ってしまう。
「…………リィア?」
「ルーナちゃんは私とずっと一緒にいたいですか?」
「うん」
「私のこと嫌いにならないですか?」
「ならないよ」
こんなことを言う人に友達のままだなんて言えないよね。
(ロミス様、私に契約魔法を教えてください)
(いいよ〜、私が作ったんだからリィアちゃんならすぐにできるはずだよ)
「ルーナちゃん、もう少し考える時間をくれませんか?」
「うん………」
ルーナちゃんはうつむいてしまった。ちょっと申し訳ないことをしたけど、今は契約魔法を覚えるのが先だ。
契約魔法とはその名の通り約束事を魔力で結びつけて確実に相手との契約を守らせるという魔法だ。
奴隷契約や、主従契約、貴族や国同士の契約ではその要人同士で契約させて守らせたりする。
一般にはそんなに使われない魔法で使える人も少ない。
契約魔法は魔力的繋がりを作る魔法で、例えば従者、奴隷、使い魔などなど、使役に使うことが多い。また、対等な関係でも結婚や誓いに用いられる。
ちなみに私とロミス様の間には信仰契約というのがされてるらしい。私がロミス様を無意識的に信仰していた理由はこれだ。
知らぬ間に契約できるのはロミス様みたいな神レベルじゃないと無理で、基本ルールは無視できない。
(失敗してもやり直しはできるからやってみよう!)
今回契約するのはルーナちゃんとの永遠の繋がりという契約だ。
今まではお互いの魔力を込めた魔石を持ち歩いてたけど、この契約魔法はそれをとてつもなく強化したもので、どこにいようが居場所がわかって、召喚魔法で呼び出すこともできる。
恐らく魔王と四天王の間にも同じような契約魔法がされているんだと思う。
「ルーナちゃん」
「はい」
ルーナちゃんはすっかりしおらしくなってしまって、今にも泣き出しそうだ。
私はそんなルーナちゃんを優しく抱きしめる。
「ルーナちゃん、私と契約しましょう」
「契約?」
私は契約魔法を使う。
「永遠の誓い。私はルーナと一緒にいたい!だから、私に人生を捧げて欲しい」
「……はい!」
涙声、でもはっきりと契約に納得してくれた。
「これで私とルーナちゃんは一心同体一蓮托生です。恋人通り越して人生……天使生の一生のパートナーです。もう私から逃れられませんから」
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