コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
それはとても幸せな気分で
ちゅんちゅんと鳥が鳴いている清々しい朝…………ではなく、昨日の記憶が曖昧でいつ布団に入ったのかもさだかではない。
「なんだかとても幸せな気分だったような気がします」
「ふわぁ〜、おはようリィア。魔力は戻った?」
サーティアさんはもう既に目覚めていたみたいだね。
「あ〜、そういえば昨日テナちゃんと戦ってたんですね。あんまり昨日の記憶ないんです。なんだかいい夢を見ていたような………」
クロエさんとルーナちゃんはまだ寝ている。
「今日はゆっくり休んでいいわよ。昨日はあんなことがあったんだし、お金も手に入ったから数日はここで過ごそうと思うのよ。てことで自由行動してていいわ。まだ寝てる2人にも伝えてくれない?私は朝風呂に行ってくるから」
「わかりました」
と言っても観光は済んだからなぁ、ゆっくり温泉入っていよう。なんとも贅沢だ。
あ、テナちゃんと遊ぶのもいいかもね。
しばらくして、ルーナちゃんも目が覚める。
「んっ……うぅ」
「おはようございます。ルーナちゃん」
「う〜ん、りぃあ〜おあよぉ」
まだ眠気が取れていないみたいだ。
「昨日は眠れなかったんですか?」
「そうだよ、リィアがあんなことするからぜんっぜん眠れなくて。ふわぁ〜」
あんなこと?
「え!私なんかやっちゃいました?」
「え?覚えてないの?やっぱりあの時は酔ってたんじゃん!もう」
え?え?本当に覚えてない。一体私はルーナちゃんに何を。
「あの、本当に何も覚えてなくて、私なにか悪いことをしてしまったのなら謝ります」
寝てる間に何をしてしまったんだろう。
「べ、別に悪いことってわけでもないけど………その、ち」
「ち?」
「ちゅう」
ちゅう?………え?もしかしてキスのこと!?
その時、私の頭の中であの時の幸福感と共に記憶も蘇ってくる。
「あー!!お、思い出しました。わ、私、ルーナちゃんにき、キスを………」
「………ん〜、むにゃむにゃ……っは!ここは………宿そうだわたし、火龍を倒して、テナと仲良くなって。あ、リィア、ルーナ、おはよう」
今のでクロエさんが目を覚ましたみたい。どうやら聞かれたわけではなさそう。
「お、おはようクロエ。昨日は大変だったんだからね?ちゃんとサーティアにお礼を言った方がいいよ」
「あと、数日ここに泊まっていくそうです。しばらく休日ですね」
「そうなのか、わかった………じゃなくて、わかったのだ!」
忘れそうになるけどクロエさんの口調は訛りでもなんでもなくて意識的だから寝ぼけてる時とかの素の時は普通なんだよね。そろそろやめてもいいと思うんだけどなぁ。
「サーティアさんは先にご飯を食べてどこかに出かけましたよ」
「ありがとう、我も一人で散策してくるのだ。多分テナのところに行くと思うのだ」
「私とルーナちゃんはもう少し休んでます」
「せ、せっかくだからゴロゴロしようかなぁって」
「わかったのだ」
クロエさんも着替えて部屋の外に行ってしまった。
「「…………」」
き、気まずい。同性といえどキスはさすがに特別なものだ。
まぁルーナちゃんにならキスされてもいいんだけど、記憶の中じゃ私からしてるからなぁ。
それに、ルーナちゃんのことは好きだけど恋愛的な感じじゃないし。
でも、キスした時ほんっとに気持ちよかった。あんなに気持ちのいいものなんだね。
「り、リィア!」
「は、はい!」
意を決したようにルーナちゃんは私の名前を呼ぶ。
「あたしのこと、その、好き?」
「好きです!大好きです!多分ルーナちゃんのかわいさを語ったら一日じゃ終われませんね」
「あたしもリィアが好き、でも、よく分からないの。自分が怖いの」
「ど、どうしたんですか?」
「あたしがあたしじゃなくなるみたいな感覚になるの」
……………多分それはロミス様の設計ミスだ。確か前にルーナちゃんは私を好きになるように作ってるって聞いたことがある。多分それのせいだ。もし私のことが嫌いになってもなにかの強制力が働くのだろう。好きになろうとしたら強制力による違和感があるのかもしれない。
「………ルーナちゃん、実はルーナちゃんに隠してることがあります」
「うん、リィアがなにか隠してるのは知ってた。あたしだけに教えてくれるの?」
「はい、ルーナちゃんも関係があるので」
「あたしに?」
「はい」
(ロミス様、聞こえてますか?)
(リィアちゃんの声はいつも聞いてるよ。ルーナに説明する気になったんだね)
(はい、なので私の中から出てきてもらえませんか?)
私の胸から光が溢れてきて中から一人の妖精が出てくる。
「リィア!?」
「紹介します。私たちの親であり、神様のロミス様です」
「…………どういうこと?」
まぁそうだよね。
「私は人間じゃありません。ルーナちゃんも人間じゃありません。神に生み出された天使なんです。私はロミスに気に入られた天使でルーナちゃんはその私をサポート、監視するための天使。私のことを好きになるのは必然的にそういう作りになってるからなんです」
「なに………言ってるの?そんな話信じられるわけ………」
こんなこと言っても信じられるわけじゃないと思う。ルーナちゃんは神を信仰するシスターでもなければ私のように実際に神様に会っているわけでもないんだから。
「ルーナ、会うのは2回目だね。私があなたを作った神、ロミス」
「ろ……みす………ロミス様。あたしは……あたしの気持ちは作られた時から決まっていたのですか。あたしの生きる意味は最初から決まっていたのですか」
「そう、あなたの使命はリィアちゃんのサポート、そしてリィアちゃんの近くずっといること」
「それじゃああたしの意思は作られたもの………」
「確かにそういう風に作ったけど、それは私の意思でありあなたの意思なの。あなたは私であり私では無い存在。作ったという言い方は間違ってないけど、元からあったものでもあるの」
もし、自分の意思が他の者に操作されているものだったとしたら?
そんなの気持ちが悪くて仕方がないだろう。
「リィアは?リィアも?」
「リィアちゃんは身体だけで中身は全く別なのだからそこは安心してね」
神様はルーナちゃんのことをさも当然かのように道具だと思っているのだろう。実際天使というのは神の使い。神の都合のいいようにできた道具でしかない。
でも、私はそうは思っていない。
「ロミス様。ルーナちゃん。聞いてください。まず、ルーナちゃんはルーナちゃん、ロミス様はロミス様。しっかり別のものです。ルーナちゃんは私の大切な人で友達で大好きな人です。ロミス様は私を救ってくれて、私を幸せにしてくれた神様です。たとえ決められていたとしても私はルーナちゃんの気持ちは本物だと思います。それに、ロミス様の設定は"好きになる"じゃなくて"嫌いにならない"なんじゃないんですか?」
「ルーナがリィアから離れたくなくなるようにしてるね。だからどうしても嫌いになるってことはないよ。まぁリィアちゃんといたらみんなリィアちゃんのこと好きになっちゃうだろうから必然と言えるけどね」
「もしかして私に他の人から好きになるような何かがあるんですか?」
「それは元からのリィアちゃんが持っているものだよ。私はただの契約の神だから愛の神でもない限りはそういうのは出来ないかな」
「てことは、あたしがリィアのことを好きな気持ちは………」
半ば強制ではあるけど、ルーナちゃん自身の意思なんじゃないかな?
「ルーナ、あなたならわかるはずだよ。それじゃあ私はそろそろ戻るよ。あとは頑張ってね」
最後にロミス様がルーナちゃんの頭を撫でてもう一度私の中に入ってくる。
ほんとどういう仕組みになってんだろ?
「あ、あはは、驚きましたよね。ゆっくりでいいので………んっ!?」
「ちゅっ………夜中のお返しだから」
なんか癖になりそうで怖い。そのくらい幸せな気持ちになれる。
「なんだかとても幸せな気分だったような気がします」
「ふわぁ〜、おはようリィア。魔力は戻った?」
サーティアさんはもう既に目覚めていたみたいだね。
「あ〜、そういえば昨日テナちゃんと戦ってたんですね。あんまり昨日の記憶ないんです。なんだかいい夢を見ていたような………」
クロエさんとルーナちゃんはまだ寝ている。
「今日はゆっくり休んでいいわよ。昨日はあんなことがあったんだし、お金も手に入ったから数日はここで過ごそうと思うのよ。てことで自由行動してていいわ。まだ寝てる2人にも伝えてくれない?私は朝風呂に行ってくるから」
「わかりました」
と言っても観光は済んだからなぁ、ゆっくり温泉入っていよう。なんとも贅沢だ。
あ、テナちゃんと遊ぶのもいいかもね。
しばらくして、ルーナちゃんも目が覚める。
「んっ……うぅ」
「おはようございます。ルーナちゃん」
「う〜ん、りぃあ〜おあよぉ」
まだ眠気が取れていないみたいだ。
「昨日は眠れなかったんですか?」
「そうだよ、リィアがあんなことするからぜんっぜん眠れなくて。ふわぁ〜」
あんなこと?
「え!私なんかやっちゃいました?」
「え?覚えてないの?やっぱりあの時は酔ってたんじゃん!もう」
え?え?本当に覚えてない。一体私はルーナちゃんに何を。
「あの、本当に何も覚えてなくて、私なにか悪いことをしてしまったのなら謝ります」
寝てる間に何をしてしまったんだろう。
「べ、別に悪いことってわけでもないけど………その、ち」
「ち?」
「ちゅう」
ちゅう?………え?もしかしてキスのこと!?
その時、私の頭の中であの時の幸福感と共に記憶も蘇ってくる。
「あー!!お、思い出しました。わ、私、ルーナちゃんにき、キスを………」
「………ん〜、むにゃむにゃ……っは!ここは………宿そうだわたし、火龍を倒して、テナと仲良くなって。あ、リィア、ルーナ、おはよう」
今のでクロエさんが目を覚ましたみたい。どうやら聞かれたわけではなさそう。
「お、おはようクロエ。昨日は大変だったんだからね?ちゃんとサーティアにお礼を言った方がいいよ」
「あと、数日ここに泊まっていくそうです。しばらく休日ですね」
「そうなのか、わかった………じゃなくて、わかったのだ!」
忘れそうになるけどクロエさんの口調は訛りでもなんでもなくて意識的だから寝ぼけてる時とかの素の時は普通なんだよね。そろそろやめてもいいと思うんだけどなぁ。
「サーティアさんは先にご飯を食べてどこかに出かけましたよ」
「ありがとう、我も一人で散策してくるのだ。多分テナのところに行くと思うのだ」
「私とルーナちゃんはもう少し休んでます」
「せ、せっかくだからゴロゴロしようかなぁって」
「わかったのだ」
クロエさんも着替えて部屋の外に行ってしまった。
「「…………」」
き、気まずい。同性といえどキスはさすがに特別なものだ。
まぁルーナちゃんにならキスされてもいいんだけど、記憶の中じゃ私からしてるからなぁ。
それに、ルーナちゃんのことは好きだけど恋愛的な感じじゃないし。
でも、キスした時ほんっとに気持ちよかった。あんなに気持ちのいいものなんだね。
「り、リィア!」
「は、はい!」
意を決したようにルーナちゃんは私の名前を呼ぶ。
「あたしのこと、その、好き?」
「好きです!大好きです!多分ルーナちゃんのかわいさを語ったら一日じゃ終われませんね」
「あたしもリィアが好き、でも、よく分からないの。自分が怖いの」
「ど、どうしたんですか?」
「あたしがあたしじゃなくなるみたいな感覚になるの」
……………多分それはロミス様の設計ミスだ。確か前にルーナちゃんは私を好きになるように作ってるって聞いたことがある。多分それのせいだ。もし私のことが嫌いになってもなにかの強制力が働くのだろう。好きになろうとしたら強制力による違和感があるのかもしれない。
「………ルーナちゃん、実はルーナちゃんに隠してることがあります」
「うん、リィアがなにか隠してるのは知ってた。あたしだけに教えてくれるの?」
「はい、ルーナちゃんも関係があるので」
「あたしに?」
「はい」
(ロミス様、聞こえてますか?)
(リィアちゃんの声はいつも聞いてるよ。ルーナに説明する気になったんだね)
(はい、なので私の中から出てきてもらえませんか?)
私の胸から光が溢れてきて中から一人の妖精が出てくる。
「リィア!?」
「紹介します。私たちの親であり、神様のロミス様です」
「…………どういうこと?」
まぁそうだよね。
「私は人間じゃありません。ルーナちゃんも人間じゃありません。神に生み出された天使なんです。私はロミスに気に入られた天使でルーナちゃんはその私をサポート、監視するための天使。私のことを好きになるのは必然的にそういう作りになってるからなんです」
「なに………言ってるの?そんな話信じられるわけ………」
こんなこと言っても信じられるわけじゃないと思う。ルーナちゃんは神を信仰するシスターでもなければ私のように実際に神様に会っているわけでもないんだから。
「ルーナ、会うのは2回目だね。私があなたを作った神、ロミス」
「ろ……みす………ロミス様。あたしは……あたしの気持ちは作られた時から決まっていたのですか。あたしの生きる意味は最初から決まっていたのですか」
「そう、あなたの使命はリィアちゃんのサポート、そしてリィアちゃんの近くずっといること」
「それじゃああたしの意思は作られたもの………」
「確かにそういう風に作ったけど、それは私の意思でありあなたの意思なの。あなたは私であり私では無い存在。作ったという言い方は間違ってないけど、元からあったものでもあるの」
もし、自分の意思が他の者に操作されているものだったとしたら?
そんなの気持ちが悪くて仕方がないだろう。
「リィアは?リィアも?」
「リィアちゃんは身体だけで中身は全く別なのだからそこは安心してね」
神様はルーナちゃんのことをさも当然かのように道具だと思っているのだろう。実際天使というのは神の使い。神の都合のいいようにできた道具でしかない。
でも、私はそうは思っていない。
「ロミス様。ルーナちゃん。聞いてください。まず、ルーナちゃんはルーナちゃん、ロミス様はロミス様。しっかり別のものです。ルーナちゃんは私の大切な人で友達で大好きな人です。ロミス様は私を救ってくれて、私を幸せにしてくれた神様です。たとえ決められていたとしても私はルーナちゃんの気持ちは本物だと思います。それに、ロミス様の設定は"好きになる"じゃなくて"嫌いにならない"なんじゃないんですか?」
「ルーナがリィアから離れたくなくなるようにしてるね。だからどうしても嫌いになるってことはないよ。まぁリィアちゃんといたらみんなリィアちゃんのこと好きになっちゃうだろうから必然と言えるけどね」
「もしかして私に他の人から好きになるような何かがあるんですか?」
「それは元からのリィアちゃんが持っているものだよ。私はただの契約の神だから愛の神でもない限りはそういうのは出来ないかな」
「てことは、あたしがリィアのことを好きな気持ちは………」
半ば強制ではあるけど、ルーナちゃん自身の意思なんじゃないかな?
「ルーナ、あなたならわかるはずだよ。それじゃあ私はそろそろ戻るよ。あとは頑張ってね」
最後にロミス様がルーナちゃんの頭を撫でてもう一度私の中に入ってくる。
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