コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
火龍襲来??
火龍を倒したら女の子になっていた。
話を聞くとその子はドラゴニュート(人間とドラゴンのハーフ)でこの街には遊びとして来ていたらしい。
「テナを連れて行っても殺されちゃうんじゃ…………」
「本気で倒そうとしていた我が言うにはなんだがこうして話を聞く限りじゃ悪い子には見えないのだ」
ルーナちゃんとクロエさんはテナちゃんのことをわかってくれたみたい。
「殺してはないっていうし、このまま逃がすのがいいんじゃないかしら?」
「あ、あの!自分、このままじゃ飢えて死んじゃいます。一時的に体力と傷は癒えたとはいえ、魔力も本来の体力も全然戻ってないんです」
どういうこと?回復魔法はしっかりかけたはず。
もしかしてクロエさんの必殺魔法の影響で最大値が低くなっちゃったとか?
だとしたら回復しても完全復活はできないね。
「どのくらい弱っているのだ?」
テナちゃんは全力で振りかぶってクロエさんに殴りかかる。
ぽふっ
「このくらい弱ってます。正直今の自分には人間の子供くらいの力しかないんです」
「力は戻りそうにないのかしら?」
「それは自分にもわかんないです。しばらくしたら戻るとは思うんですけど」
ってことは力が戻るまでこの子のお世話をしなくちゃいけないってこと?
「まぁとりあえずギルドに言ってみましょうか」
私達はテナちゃんを連れて街に戻る。
「わぁ、街ってこんな感じだったんですね」
「入るのは初めてなの?」
「はい、お父さんが早くに亡くなっちゃって、お母さんに育てられたので自分はほとんど龍として生きていきましたから。この姿になったのも久しぶりです」
なるほどね。クロエさんは人間の国で育てられてたから人間らしいけどもし魔王の元で育てられてたらもっと変わってたのかな?
街に着くとみんな避難していてしーんとしていた。
「あれ、もっと賑やかじゃなかったですか?」
「誰のせいで騒ぎになってると思ってるのよ」
「反省するのだ」
「え?自分のせいなんですか!」
「どうしてあたし達がテナと戦ったと思ってたの?」
「遊び相手になってくれてるのかと」
遊び相手に本気で倒そうとは思わないよ。
「これも文化の違いってやつですね………」
ギルドに着くとギルドの役員さんが戻ってきていた。
「あれ、避難したはずじゃ………」
「おかえりなさいませ!よくご無事で」
「儂が呼び止めたのじゃ、龍が街の外に出たからの」
役員さんの隣に強そうなおじいちゃんもいる。
「ギルマスは逃げてもよかったのに」
「儂は最期までこの街に尽くすと決めておる。逃げることはしない」
「あの、報告してもいいかしら」
「あぁ、そうでした。それで、ドラゴンはおい払えたんですか?」
「払えてはいない。我らが倒したのだ」
「本当ですか!?」
「テナ、こっちに来るのだ。この子があの火龍。ドラゴニュートで我らで弱らせたら人間の姿になったのだ」
「ギルマス、彼女の言ってることは本当ですか?」
「うむ、にわかに信じ難いが………テナといったな。お主の人間の親はなんというのかの」
「お父さんはナーヌって名前です」
「ナーヌじゃと!?」
知り合いだったとか?
「お父さんを知ってるんですか?」
「儂の息子じゃ、旅にでてそれっきりじゃったが………その父は今はどこにいるのじゃ」
え!?そうだったの!?まさかの繋がり。
「もういません。私はお母さんに育ててもらってたからお父さんのことは名前しか知らないんです」
「もしやお主の母は火山の龍」
「はい、今は寝てます。あと数年は起きないんじゃないかな?」
「そうか」
私はテナちゃんがどうなるのかが不安だ。今のテナちゃんに力はない。それにあてもない。私達についてきてもいいけど、それはそれで大変だと思う。
「あの!テナちゃんのおじいちゃんってことですよね」
「そうなるの」
「テナちゃんは何も悪いことしてないんです。確かに街に来て騒がせることはしましたけど誰も殺してはないし、遊んでるだけって言ってました。今は私達が弱らせちゃって、普通の子供くらいの力しかありません。なのでテナちゃんに処罰しないでください」
私はお願いする。処罰するというなら逃げるしかないか…………
「処罰はせん。テナの面倒も儂がみる。これでどうじゃ?」
「いいの?」
「お主らの話は嘘ではないからの。それにかわいい孫ができて嬉しくないじじぃなどおらぬわ」
「本当ですか?おじいちゃん」
「うむ、テナ、よく顔を見せておくれ」
「はい」
その後、テナちゃんはこの街のギルドマスターに引き取られた。力が戻ったら山に返すという。ついでに人間のことも学ばせるって言っていた。
私たちは火龍を撃退させたということで、結構な報酬金をもらった。
避難させた冒険者達も少なからずもらっていた。
「本当にありがとうございました!」
「今回はなかなかの手応えがあってよかったのだ!」
ドラゴニュートですらあの強さなんだから純血のドラゴンはもっともっと強いってことなのかな?それともクロエさんみたいに強い者同士から産まれた方が強いのかな?
私達は街の人からも感謝され、この街の冒険者達にも賞賛された。
「まるで勇者みたいね」
「実際あたし達が救ったんだから勇者みたいなものじゃない?」
テナちゃんの正体はみんなには明かさず、ギルマスの孫としてこの街に馴染むみたい。まぁテナちゃんがドラゴンだって言っても誰も信じないと思うけどね。
「みんなぁー!無事だったんか?」
アネラさん達とも合流した。
「ドラゴンは倒したんですか?」
「ふふふ、我の力があれば余裕なのだ!!」
「え!?すごい!」
「やるじゃない」
「そっちは?けが人とかはいない?」
「平気やったで、まぁリィアちゃん達が戦ったところの建物はちょっと壊れちゃったみたいやけど」
あ〜、ドラゴンからできる限り守ってたけど多少守りきれなかった部分もあったみたい。
「あ、あの!」
テナが私たちの方に来た。ギルマスのところにお世話になることに不満はないよね?
「どうしたの?」
「ありがとうございました。おかげで住むところができて、しかも家族と会うことも出来ました。力が戻ったらお礼させてください」
「いいよいいよ、元々傷つけちゃったのはあたし達なんだし」
「それじゃあお礼じゃなくても力勝負で負けたあなた達には従うことにします!」
ドラゴンは負けた相手に服従する風習でもあるのだろうか?
「負けたものに従う風習は昔魔族であったらしいがドラゴンもそうなのか?」
「お母さんはお父さんに負けて夫婦になったんです。私も私を倒した相手とつがいになりなさいって教わりました。でも残念ながら皆さん女の子なのでそれはまた別の人を探そうと思います」
結構重めの風習だった!?
好きな人とかそういうのじゃなくて別に基準があるのは珍しいよね。
話を聞くとその子はドラゴニュート(人間とドラゴンのハーフ)でこの街には遊びとして来ていたらしい。
「テナを連れて行っても殺されちゃうんじゃ…………」
「本気で倒そうとしていた我が言うにはなんだがこうして話を聞く限りじゃ悪い子には見えないのだ」
ルーナちゃんとクロエさんはテナちゃんのことをわかってくれたみたい。
「殺してはないっていうし、このまま逃がすのがいいんじゃないかしら?」
「あ、あの!自分、このままじゃ飢えて死んじゃいます。一時的に体力と傷は癒えたとはいえ、魔力も本来の体力も全然戻ってないんです」
どういうこと?回復魔法はしっかりかけたはず。
もしかしてクロエさんの必殺魔法の影響で最大値が低くなっちゃったとか?
だとしたら回復しても完全復活はできないね。
「どのくらい弱っているのだ?」
テナちゃんは全力で振りかぶってクロエさんに殴りかかる。
ぽふっ
「このくらい弱ってます。正直今の自分には人間の子供くらいの力しかないんです」
「力は戻りそうにないのかしら?」
「それは自分にもわかんないです。しばらくしたら戻るとは思うんですけど」
ってことは力が戻るまでこの子のお世話をしなくちゃいけないってこと?
「まぁとりあえずギルドに言ってみましょうか」
私達はテナちゃんを連れて街に戻る。
「わぁ、街ってこんな感じだったんですね」
「入るのは初めてなの?」
「はい、お父さんが早くに亡くなっちゃって、お母さんに育てられたので自分はほとんど龍として生きていきましたから。この姿になったのも久しぶりです」
なるほどね。クロエさんは人間の国で育てられてたから人間らしいけどもし魔王の元で育てられてたらもっと変わってたのかな?
街に着くとみんな避難していてしーんとしていた。
「あれ、もっと賑やかじゃなかったですか?」
「誰のせいで騒ぎになってると思ってるのよ」
「反省するのだ」
「え?自分のせいなんですか!」
「どうしてあたし達がテナと戦ったと思ってたの?」
「遊び相手になってくれてるのかと」
遊び相手に本気で倒そうとは思わないよ。
「これも文化の違いってやつですね………」
ギルドに着くとギルドの役員さんが戻ってきていた。
「あれ、避難したはずじゃ………」
「おかえりなさいませ!よくご無事で」
「儂が呼び止めたのじゃ、龍が街の外に出たからの」
役員さんの隣に強そうなおじいちゃんもいる。
「ギルマスは逃げてもよかったのに」
「儂は最期までこの街に尽くすと決めておる。逃げることはしない」
「あの、報告してもいいかしら」
「あぁ、そうでした。それで、ドラゴンはおい払えたんですか?」
「払えてはいない。我らが倒したのだ」
「本当ですか!?」
「テナ、こっちに来るのだ。この子があの火龍。ドラゴニュートで我らで弱らせたら人間の姿になったのだ」
「ギルマス、彼女の言ってることは本当ですか?」
「うむ、にわかに信じ難いが………テナといったな。お主の人間の親はなんというのかの」
「お父さんはナーヌって名前です」
「ナーヌじゃと!?」
知り合いだったとか?
「お父さんを知ってるんですか?」
「儂の息子じゃ、旅にでてそれっきりじゃったが………その父は今はどこにいるのじゃ」
え!?そうだったの!?まさかの繋がり。
「もういません。私はお母さんに育ててもらってたからお父さんのことは名前しか知らないんです」
「もしやお主の母は火山の龍」
「はい、今は寝てます。あと数年は起きないんじゃないかな?」
「そうか」
私はテナちゃんがどうなるのかが不安だ。今のテナちゃんに力はない。それにあてもない。私達についてきてもいいけど、それはそれで大変だと思う。
「あの!テナちゃんのおじいちゃんってことですよね」
「そうなるの」
「テナちゃんは何も悪いことしてないんです。確かに街に来て騒がせることはしましたけど誰も殺してはないし、遊んでるだけって言ってました。今は私達が弱らせちゃって、普通の子供くらいの力しかありません。なのでテナちゃんに処罰しないでください」
私はお願いする。処罰するというなら逃げるしかないか…………
「処罰はせん。テナの面倒も儂がみる。これでどうじゃ?」
「いいの?」
「お主らの話は嘘ではないからの。それにかわいい孫ができて嬉しくないじじぃなどおらぬわ」
「本当ですか?おじいちゃん」
「うむ、テナ、よく顔を見せておくれ」
「はい」
その後、テナちゃんはこの街のギルドマスターに引き取られた。力が戻ったら山に返すという。ついでに人間のことも学ばせるって言っていた。
私たちは火龍を撃退させたということで、結構な報酬金をもらった。
避難させた冒険者達も少なからずもらっていた。
「本当にありがとうございました!」
「今回はなかなかの手応えがあってよかったのだ!」
ドラゴニュートですらあの強さなんだから純血のドラゴンはもっともっと強いってことなのかな?それともクロエさんみたいに強い者同士から産まれた方が強いのかな?
私達は街の人からも感謝され、この街の冒険者達にも賞賛された。
「まるで勇者みたいね」
「実際あたし達が救ったんだから勇者みたいなものじゃない?」
テナちゃんの正体はみんなには明かさず、ギルマスの孫としてこの街に馴染むみたい。まぁテナちゃんがドラゴンだって言っても誰も信じないと思うけどね。
「みんなぁー!無事だったんか?」
アネラさん達とも合流した。
「ドラゴンは倒したんですか?」
「ふふふ、我の力があれば余裕なのだ!!」
「え!?すごい!」
「やるじゃない」
「そっちは?けが人とかはいない?」
「平気やったで、まぁリィアちゃん達が戦ったところの建物はちょっと壊れちゃったみたいやけど」
あ〜、ドラゴンからできる限り守ってたけど多少守りきれなかった部分もあったみたい。
「あ、あの!」
テナが私たちの方に来た。ギルマスのところにお世話になることに不満はないよね?
「どうしたの?」
「ありがとうございました。おかげで住むところができて、しかも家族と会うことも出来ました。力が戻ったらお礼させてください」
「いいよいいよ、元々傷つけちゃったのはあたし達なんだし」
「それじゃあお礼じゃなくても力勝負で負けたあなた達には従うことにします!」
ドラゴンは負けた相手に服従する風習でもあるのだろうか?
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