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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

毎回恒例の街めぐりです

みんなが私とルーナちゃんのために残しておいてくれた昨日の夜ご飯を少し食べて、離れた友達への手紙を書いていく。
定期的に手紙を出すって言ってたけど、アドレントにいた時とかエルフの国にいた時はさすがに手紙が届かなかったからね。

安らぎ亭、ビクトレア領主邸、ドロー村、ストリーフ王国の王立貴族学校、ストリーフ王城、妖精の森には手紙が届かないからロミス様に頼めるかな?

(もちろん!私は厳密にはロミス本人ではなくて妖精の一人だからね。妖精の森に神託するくらいならできるよ)

(それでは伝える内容を教えますね)

よし、これでフランさんにも言葉が届きますね。
いつになるかはわからないけど妖精の森の魔法が解けたら私とルーナちゃんが連れていかれるらしいからその時にまた会えるね。

手紙を書き終える頃にはだいぶ日が昇ってきて、朝になる。

そろそろみんなが起きてくる頃かな?
みんなの様子を見てみるとルーナちゃんは私を探して手足を伸ばして、捕まえた布団を抱き枕にしている。
サーティアさんはすっかり浴衣は着崩れていてあられもない姿になっている。結構寝相悪いんだね。
クロエさんはすごく寝相がいいみたいで綺麗な姿勢で寝ている。
あ、サーティアさんがまっすぐ寝てるクロエさんに抱きついた。
クロエさんはいい抱き枕になりそうだね。

みんなの寝顔をにやにやしながら見てるとルーナちゃんが目を覚ます。

「………んぅ……あたし、りぃあといっしょにねちゃってたぁ?あぇ?りぃあは?」

まだふにゃふにゃしてるみたい。

「おはようございますルーナちゃん。昨日はその、ありがとうございました」

「おはようリィア。もぅ、驚いたんだからね!」

「ん〜、苦しい」

隣でうめき声をあげているのは………サーティアさんに羽交い締めにされてるクロエさんだ。あれ、さっきまで抱きつかれてただけなのに。

「クロエさん大丈夫ですかー?」

「大丈夫じゃないのだ!こやつの力が強くて離れないのだ」

「んっしょ!ってこれ全然離れないんだけど!」

こういう時は………あの魔法を使うしかないね。

「浄化!」

「ひゃああ!?」

「あっ」

変な声を上げるサーティアさん、巻き添えでクロエさんにもかかってしまったようだ。あ、ついでに布団にもかけていこう。

「やっと起きました?」

「もぅリィア、びっくりさせないでよね。変な声出ちゃったじゃないの………って私こんなにはだけてる!?」

「さっさとどくのだ………」

「ごめん、今気づいたわ」

「まったく、仮眠の時は大人しいのに熟睡するとこんな寝相が悪いと思わなかったのだ」

そういえば野営の時は寝相悪くなかった気がする。

「今日はたまたまよ、多分変な夢でも見てたんだわ」

「今後は気をつけて欲しいのだ」


みんな起きたところで着替えて朝ごはんを食べる。久しぶりにこんなにゆっくりできるよ。

「今日はどうする?」

「新しい街についたあたし達と言ったらひとつしかないでしょ?」

「うむ!」

いつもの市場、ギルド、武器屋、魔導具屋、ついでに服屋巡りだね。

この街にはどんなのがあるのかな?

「アネラさん達はどうしますか?」

女の子8人でショッピングもいいかもしれない。

「ウチらは…………どうするみんな」

「私達がついてきても大丈夫ですか?」

「別に構わないわよ」

「ボクもついていきたい!」

「それじゃあ一緒に行くわよ!」

ということで今回は蝶の舞のみんなと一緒に街をまわることになった。


ル「この宿からだとどこが近い?」

ク「服屋は時間かかるし市場は朝ごはんを食べたあとだから先にギルドか武器屋か魔導具屋がいいと思うのだ」

エ「イーナ、この街の温泉以外の名所はないの?」

イ「さすがに知らないです。あ、でも観光地ですからお土産とかが充実してそうですね」

ア「ウチがオススメ聞いてくるで?」

サ「私もこの街の要所を聞いてくるわ」

サーティアさんとアネラさんが街のことを聞いてくれて、まずは近くの武器屋に行くことになった。

オ「武器はここより帝国に近づいた方が充実してそうだね」

サ「そうなの?」

ア「せやで!なにせそっちの方にドワーフがおるねん、そんでもって鉱山も近くにあるから優秀な武器が安く手に入るんや」

リ「ここでそういう話をするのは失礼ですよみなさん」

サ「そ、そうね」

オーロラさんの言う通りここにはめぼしいものはなかった。

ク「次は魔導具なのだ!」

温泉街ならではの魔導具とかがあるかもしれない。

ル「何このイス。もしかしてこれも魔導具?」

こ、これは家電屋さんや温泉旅館によくあるマッサージチェア!この世界にもあったんだね。
値段はそこそこ………やっぱり贅沢品は高いね。

ク「お試しができるみたいなのだ。よし!サーティア、行くのだ」

サ「なんで私なのよ」

リ「確かに、サーティアさんが一番肩こりしてそうですもんね」

この世界じゃ高性能なブラもないだろうし余計に大変そう。あ、でも鎧が代わりになったりもするのかな?

サ「まぁいいわ」

ク「それじゃあ動かしてみるのだ」

魔力を補充したら動くみたい。

サ「あぁぁぁぁあ゛あ゛ぁ゛ぁ゛〜〜〜」

リ「大丈夫ですか!?」

動かしてみると、振動してマッサージするみたいで、サーティアさんが揺れ動いて漏れだした声がすごいことになってる。

サ「ふぁぁ〜、これすごいわぁなんか身体が軽くなった気がするし」

マッサージが終わったあとのサーティアさんは緩みきった顔をしていた。

ク「そ、そんなにすごいのだ?」

ル「あたしもちょっとやってみようかな」

ア「あんまり占領してると他のお客さんの迷惑になるで」

少し見ないうちにマッサージチェアの周りに人が集まっていた。サーティアさんのデモンストレーションで気になった人が多くなっちゃったみたい。すごい気持ちよさそうだったもんね。


私達はお店を出て続いて服屋さんに行く、前にお昼ご飯を食べに市場に向かう。

ル「結構賑わってるね」

リ「観光地だからでしょうか?美味しそうな出店もありますよ」

ク「アクセサリーとかも売ってるのだ」

サ「買いすぎには注意しなさいよ?」

サーティアさんにそうは言われても気になったものは買っていく。まぁどうせアイテムバッグに入るし、お金は私のが沢山あるし、バレないバレない。

リ「温泉まんじゅうですかこれ!?」

ル「リィア、これ知ってるの?」

リ「はい、これはお菓子なんですけど、とりあえず食べてもらった方が早いです」

私はみんなの分を買う。

ル「パン………とは違うけどなんか不思議な感じ。中の甘いのも初めて食べる甘さ。美味しい!」

あとはお茶が欲しいね。麦茶とか緑茶とかないかな?紅茶があるからそれらもありそうだけど…………

リ「ありました!」

出来れば完成したのを保存したかったけど、さすがに葉っぱの状態でしか売ってなかった。面倒だけど後で作っておこう。

ル「緑茶?紅茶とは違うの?」

リ「和菓子に合うんですよ」

ル「わがし?」

リ「あぁ、えと、このあたりで食べるお菓子によく合うんです」

中のあんこはつぶあんで私好みだ。あとは少し苦めの緑茶をずずずーっとしたいなぁ。

この後、和菓子の話題で盛り上がってお昼はお団子とかの和菓子が出てくるところで食べた。
うん!やっぱりお茶とよく合うね。

ル「うぅ、苦い……紅茶と全然違う」

リ「使ってる葉っぱは同じなんですけど」

ル「そうなの!?」

他のみんなも美味しそうに食べていた。なんか見るからに異世界人のサーティアさんやクロエさんが和菓子を食べてるのは違和感あるね。もし日本にサーティアさんやクロエさんみたいな人がいたらこんな感じなんだろうなぁ。

ク「さて、次は冒険者ギルドに………」

リ「いえ、洋服屋さんです」

毎回恒例のファッションショータイム!今日はアネラさん達もいるからもっと楽しいはず!

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