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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

温泉の街に到着です!

無事レアな魔物を倒した私達はさらに山道を進んでいく。

「ここがこの道のてっぺんね!」

「下の方に街が見えるのだ」

「ここからは下りなので楽ですね」

「上り道は結構きつかったわね………」

下り坂なら上り坂の倍くらいは速く進めそうだね。

「ここからは一気に行くのだぁー!!」

「ちょっとクロエ、そんなに急いだら危ないわよ」

「ふふふ、我をなんだと思っているのだ、これしき問題な………わぁ!?」

サーティアさんの忠告を無視したクロエさんは小石につまずいて転んでしまった。

「何やってるのよもぅ」

「今治すのでじっとしててください」

「うぅ恥ずかしい。転ぶなんて久しぶりなのだ………」

「もしかして勝利の星達の中で一番おっちょこちょいなのってクロエなの?」

クロエさんはテンションが上がるとたまに子供っぽくなるよね。そこがかわいいんだよねぇ。

「そっ!そんなことないのだ。我は立派な大人なのだ。お酒も飲めるのだ」

そういえばみんなあんまりお酒飲まないよね。異世界だから20歳にならなくてもお酒は飲めるらしいけど、サーティアさんもクロエさんもあんまり飲んでるところを見たことない。

「クロエはお酒飲んだことないでしょ。私も全然飲まないけど」

「師匠はよく飲んでて一口だけ飲んだことはあるのだが………口に合わなかったからそれ以来は飲んでないのだ」

「結局飲めないってことじゃない。あ、エマやアネラはお酒飲んだりするの?」

冒険者といえば豪快にお酒を飲んでるイメージあるけど、私達は全然飲まないよね。

「私とアネラはたまに飲むくらいね。依頼中は飲めないから休みの時にちょっとね。アネラは一応ドワーフの血が入ってるからお酒強いのよ。私はそれに付き合わされてるの」

やっぱりドワーフってお酒強いんだね。異世界のドワーフといったら鍛治屋とお酒だよね!

「お酒って美味しいのでしょうか?」

「リィアにはまだはやいわよ」

「まだまだお子様なリィアにはダメなのだ」

「もうちょっと大きくなってからね」

何故か3人から生あたたかい目で見られる。べ、別に背伸びしたかったわけじゃないし!ちょっと気になっただけだもん!

(リィアちゃんなら状態異常も無効だからお酒を飲んでも何も問題ないよ〜あ、でも酔うことはあるから気をつけてね)

ロミス様いわく私がお酒を飲んでも大丈夫なようだ。まぁ私もお酒は苦くて飲めないと思うけど、美味しそうに飲んでるのを見ると気になっちゃう。

最近のロミス様某人工知能みたいだよね。聞いたらなんでも答えてくれるやつ。

(まぁね!この世界のことなら任せて!なんでもじゃないけど基本的なことは教えられるから)

「リィア?ぼーっとしてどうしたのだ?」

「いえ、お酒ってどんな味なんでしょうね〜」

「飲めるようになったら一緒に飲めばいいのよ」

 「それじゃあ将来の楽しみにしておきます」


私達は魔物を倒していきながら下り坂を下っていき、次の日のお昼くらいに私達は温泉の街にたどり着いた。

「結局ドラゴンには会えなかったのだ………」

散々フラグたててたけど回収しなくてよかったよ。

「まぁまぁいいじゃない。メタルスライム倒せたんだから私達」

「アネラ達はもういるのかな?」

うぅ、数日とはいえルーナちゃんが居ないと寂しい気持ちになる。やっと、やっと会えるよ。
会ったら絶対ギュッてする。考えたらうずうずしてきた。

「とりあえず宿に行くわよ」

温泉街だけあってここには沢山の宿屋がある。観光客も多いから多すぎることはないみたいだね。

ルーナちゃん達が先に来てる可能性もあるので宿屋で確認する。待ち合わせるために宿の人に私達のことを言ってあるはずだからね。

「居ないわね。それじゃあ私達が先ってことね!」

エマさんは嬉しそうだ。

「ふむ、ということは我々がどの宿に泊まるか決めれるのだ」

ルーナちゃん達を探すついでに色んな宿屋を見てきたけど、温泉に特に力をいれてたり、ベッドや食事に力をいれてたりと宿によって色々変わるみたい。もちろん値段も安いとこから高いとこまである。

「せっかくなので高くていいところに泊まりましょうよ」

「うむ!我も賛成なのだ」

「私はどこでもいいわぁ〜リィアに任せるわね」

「私は出来れば広い部屋がいい4人部屋が2つとれるところがいいわ」

高くていいところで4人部屋が2つとれる宿………あそこならいいかもしれない!
宿巡りの時に見つけた宿で条件に合っているものを思い出す。


「ここなんてどうでしょうか?」

結構な値段だけど、その分食事も寝床とも温泉も全部よさそうだったんだよね。

「な、なかなか豪勢なところ選んだわね」

「うちのパーティにそんなお金の余裕あったのだ?さすがにここは貴族用だと思うのだが」

「ここまで高いとちょっとしりごみするわ」

うっ、良すぎて逆に落ち着かなくなっちゃうこともあるのか。私は一回こういうところに泊まって見たかったけど………仕方ない。

「それならこっちはどうですか?さっきよりは少し劣りますけどその分お財布に優しいです」

ここも静かな雰囲気でいいと思うんだよね〜

「ここならいいと思うわ」

パーティリーダーのサーティアさんのお眼鏡にかなったようだ。実は言うとロミス様からもらった大量のお金をちょっとでも消費したかったんだけど、それはそれで大変なことが起きるからどうにも減らないんだよね。稼いだお金ならいいんだけど、そうなると私たち思ったより稼いでないんだよね。

私達は4人部屋をとってルーナちゃん達も来ることを伝えてさらに4人部屋を予約しておく。
先払いしておけば予約できるところでよかった。先に荷物を置いて、あとはルーナちゃん達を待つだけだね。



ルーナ視点

あたし達は休みながらゆっくりと馬車で進んでいき、温泉で休憩した次の日の夕方には街に着くことが出来た。

「ここまでありがとう」

「温泉も教えてくれてありがとうな」

「火もありがとうございました」

「そんなに感謝されるようなことはやってないさ。ま、縁があったらまた私を雇ってね」

あたし達は街に着いた時に御者さんと別れる。ほんとに火属性魔法は助かった。途中の温泉も気持ちよかったし。

「エマ達はもういるのかな?ボク達より遅いなら明日には着きそうだけど」

「先についてるかもしれないから探そう」

事前に話している通り、宿屋を回ってリィア達を探す。いなかったらまだだからあたし達が宿を決めることになってる。

宿を探していたら前からリィア達の姿が見える。


リィア視点


「ルーナちゃん!!」

私はルーナちゃんに抱きつく。はぁ〜いい匂い。落ち着く〜

「わっ!?何よリィア、どうしたの?」

ルーナちゃんロスで寂しくなってたんです。

「えへへ〜」

「なによもう。しょうがないなぁ」

「みんな無事に来れたんか。ま、ウチは信じてたけどな」

「当然なのだ」

「後でたっぷり話してあげるわ」

「こっちで何が起きたかも話すよ。まぁボク達は話すようなことはそんなになかったんだけどね」

「皆さん。ここの温泉はとっても気持ちいいらしいですよ!」

「それなら何泊かしていくのもいいわね」

せっかくの温泉だからいっぱい遊んでいこう!

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