コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
一足先に温泉に入ってもいいよね!
ルーナ視点
次の日からもあたし達は特に変わりばえなくただひたすらに馬車の中で暇を持て余していた。
「う〜ん……暇すぎる……普段のみんなはどうやってこういう時間を過ごすんだろう?」
オーロラが愚痴をこぼす。おしゃべりしていたけどさすがに話題が尽きてきた。多分お互い喋んなくてもいいこともいっぱい喋っちゃったと思う。それくらいには話題がなくなってしまった。
「前みたいにゲームしようにもしりとりも飽きちゃったし」
「ウチはみんなの顔を見てるだけで飽きへんで」
「それはそれで気持ち悪くない?」
「そんな!酷い!別にええやんか、減るもんでもないんやし」
「わかりましたからわざわざそういうことを言わなくていいんですよ。もう」
アネラは謎の趣味……まぁでもあたしもリィアの顔を見てるだけで満足するから気持ちが分からない訳でもない。
「本を読んでみるのはどうでしょうか?」
イーナはアイテム袋から本を取り出す。本用のアイテム袋なのかな?
「わざわざ本のために買ったの?」
「はい、貯金して買いました。私は魔法使いなのでポーションと杖しか持つものがありませんからね。暇な時もそうですけど、魔導書を読んで魔法の勉強も続けてるんです」
あたしもリィアから本を借りて練習してたけど、本よりリィアに教えてもらったほうがわかりやすいから最近じゃ全然読んでないや。
「イーナもアネラも自分の趣味があるからいつもボクとエマが暇になるんだよ。エマもイーナと一緒に本を読んだりするし、ボクはいっつも退屈なんだ」
「オーロラは好きなものとかないの?」
「う〜ん、ごはんとか?あと寝ることとかかな」
欲望に忠実な子なんだね。あたしとちょっと似てるかも。
「それじゃああたしとどの街のご飯が美味しかったか話さない?」
「うん!するする!ボクのイチオシはねぇ…………」
あたしとオーロラは思ったより気が合うみたいですぐにご飯の話で盛り上がった。
こうしてそれぞれ暇つぶしをしていると御者さんが会話に入ってきた。
「そろそろ着くよ」
「え!?もう街に着くん?予定だとまだじゃ」
「街はまだだけど旅人には嬉しい休憩場所があるんだよ」
え?なんだろう。気になって窓の外を見ると先の方に湯気がたってるのが見えた。
「もしかして………温泉!?」
おしゃべりに夢中で気づかなかったけど途中で本来の道から少しズレた道を通ってたみたい。聞いてなかったんだけど!
馬車が止まって降りてみると小屋が建っていた。宿……ではないみたいだね。旅人のために解放されてるのかな?
「お!ちょうど空いてるね。今日は貸切だよ」
御者さんは慣れた感じで小屋に入る。
小屋の中は机と椅子、やかんとストーブ、あ、火付けの魔道具も置いてる。
「こっちから温泉にいけるみたいですよ」
この場所はイーナでも知らなかったみたいだね。穴場なのかもしれない
「わぁ!ねぇこれってお金とかいらないの?」
普通お風呂っていったらお金かかるよね。宿によってはお湯もらうだけでお金かかるし。浄化魔法あるから身体を洗うのはいいんだけどやっぱりお風呂は気持ちいいからね〜。嗜好品としてお金をとることは多い。
「ここは旅人の憩いの場。お金はいらないよ〜」
「なにそれ!めっちゃええやん!」
「ねぇ!早速入らない?ボクもう準備できてるよ!ほらほら〜、みんなも早く脱いで」
いつの間にかオーロラはもう服を脱いでタオルを巻いた姿になっていた。
「ちょっともうオーロラさん、やめてくださいよ〜」
「ルーナちゃんも…………脱がしたろか?」
アネラがにじりよってくる。
「い、いいから、あたしは自分で脱ぐから」
全員タオル姿になって早速外の温泉の方に行く。ちょうど周りに外から見えないような壁が作られている。男湯と女湯で別れてはないけど今はあたし達の貸し切り状態だね。
こういうのがあるならリィア達も馬車に乗ればよかったのになぁ。
「いいなぁ、ルーナは引っかかりがあるからタオル解けにくくて」
「逆だよ、これのせいで下の方はギリギリになっちゃうんだから」
「まぁまぁウチらは女同士なんやし隠さんでもええやん」
いくら同性でも恥ずかしいものは恥ずかしい。
「こうして一緒にお風呂に入るのも学校ぶりですね」
「そういえばそうだね」
学校にお風呂があるのは意外だったけど私達のいい癒しになってくれたよね。勉強ばっかじゃ疲れちゃうからあったのかな?
「はふぅ………気持ちいぃ………」
「山道の方に行ってるみんなには悪いけど………んん〜はぁ〜………最高」
馬車に乗ってると身体がかたくなっちゃってちょっと疲れるし、肩もこってたからほんとに気持ちいい。
「ちょっと私には熱いかも」
「ほんっとみんなええからだしとるなぁ」
アネラがまとわりつくような目線であたし達をみる。
「なんか気持ち悪いんだけど」
「こうなったらボク達でアネラをじっと見つめ返そう!」
オーロラの提案に従って見られていたあたしとイーナもアネラを見つめ返す。
アネラも案外綺麗な肌してるね。いつもおちゃらけてるけど髪が濡れてると妙に大人っぽい雰囲気だ。
「なっ!?みんなしてウチを見つめとるん?は、恥ずかしいからやめといてや」
「アネラが最初に始めたことでしょう?仕返しだよ」
「恥ずかしがってるんですか?かわいいですね。アネラさん」
「なかなか肌触りもいいね。ふむふむ」
「い、いじめんといてーー」
アネラはあたし達から逃げるように離れて手で顔を隠してしまった。アネラもこういう反応するんだね。新鮮かも。
「あ〜、若いっていいねぇ〜」
あたし達4人で盛り上がってて御者さんのこと放置してたけど、気づいたらお盆にお酒を乗っけて飲んでる。
 
「お酒飲んじゃって平気なんですか?」
「いいのいいの、今日はどうせここに泊まってくから。あ、この辺りは危険な魔物もほとんど来ないし知ってる人自体も少ないから護衛はいらないよ。あんたらもゆっくりおやすみ」
「ほんま!?ええ場所やん!」
信じられないけど、確かにこの辺りに魔物の反応はない。
「せっかくだからゆっくり休もう。ふわぁ〜、お風呂気持ちよかったぁ〜」
「ご飯もできたよー!」
「うわっ!今日もめっちゃうまそうやん!」
「御者さんも、こっちに座ってください」
「はいよ〜」
もしあたしが蝶の舞に入ってたらこんな感じだったのかな?
でも…………
やっぱりリィアが居ないとちょっと物足りない気持ちになる。
次の日からもあたし達は特に変わりばえなくただひたすらに馬車の中で暇を持て余していた。
「う〜ん……暇すぎる……普段のみんなはどうやってこういう時間を過ごすんだろう?」
オーロラが愚痴をこぼす。おしゃべりしていたけどさすがに話題が尽きてきた。多分お互い喋んなくてもいいこともいっぱい喋っちゃったと思う。それくらいには話題がなくなってしまった。
「前みたいにゲームしようにもしりとりも飽きちゃったし」
「ウチはみんなの顔を見てるだけで飽きへんで」
「それはそれで気持ち悪くない?」
「そんな!酷い!別にええやんか、減るもんでもないんやし」
「わかりましたからわざわざそういうことを言わなくていいんですよ。もう」
アネラは謎の趣味……まぁでもあたしもリィアの顔を見てるだけで満足するから気持ちが分からない訳でもない。
「本を読んでみるのはどうでしょうか?」
イーナはアイテム袋から本を取り出す。本用のアイテム袋なのかな?
「わざわざ本のために買ったの?」
「はい、貯金して買いました。私は魔法使いなのでポーションと杖しか持つものがありませんからね。暇な時もそうですけど、魔導書を読んで魔法の勉強も続けてるんです」
あたしもリィアから本を借りて練習してたけど、本よりリィアに教えてもらったほうがわかりやすいから最近じゃ全然読んでないや。
「イーナもアネラも自分の趣味があるからいつもボクとエマが暇になるんだよ。エマもイーナと一緒に本を読んだりするし、ボクはいっつも退屈なんだ」
「オーロラは好きなものとかないの?」
「う〜ん、ごはんとか?あと寝ることとかかな」
欲望に忠実な子なんだね。あたしとちょっと似てるかも。
「それじゃああたしとどの街のご飯が美味しかったか話さない?」
「うん!するする!ボクのイチオシはねぇ…………」
あたしとオーロラは思ったより気が合うみたいですぐにご飯の話で盛り上がった。
こうしてそれぞれ暇つぶしをしていると御者さんが会話に入ってきた。
「そろそろ着くよ」
「え!?もう街に着くん?予定だとまだじゃ」
「街はまだだけど旅人には嬉しい休憩場所があるんだよ」
え?なんだろう。気になって窓の外を見ると先の方に湯気がたってるのが見えた。
「もしかして………温泉!?」
おしゃべりに夢中で気づかなかったけど途中で本来の道から少しズレた道を通ってたみたい。聞いてなかったんだけど!
馬車が止まって降りてみると小屋が建っていた。宿……ではないみたいだね。旅人のために解放されてるのかな?
「お!ちょうど空いてるね。今日は貸切だよ」
御者さんは慣れた感じで小屋に入る。
小屋の中は机と椅子、やかんとストーブ、あ、火付けの魔道具も置いてる。
「こっちから温泉にいけるみたいですよ」
この場所はイーナでも知らなかったみたいだね。穴場なのかもしれない
「わぁ!ねぇこれってお金とかいらないの?」
普通お風呂っていったらお金かかるよね。宿によってはお湯もらうだけでお金かかるし。浄化魔法あるから身体を洗うのはいいんだけどやっぱりお風呂は気持ちいいからね〜。嗜好品としてお金をとることは多い。
「ここは旅人の憩いの場。お金はいらないよ〜」
「なにそれ!めっちゃええやん!」
「ねぇ!早速入らない?ボクもう準備できてるよ!ほらほら〜、みんなも早く脱いで」
いつの間にかオーロラはもう服を脱いでタオルを巻いた姿になっていた。
「ちょっともうオーロラさん、やめてくださいよ〜」
「ルーナちゃんも…………脱がしたろか?」
アネラがにじりよってくる。
「い、いいから、あたしは自分で脱ぐから」
全員タオル姿になって早速外の温泉の方に行く。ちょうど周りに外から見えないような壁が作られている。男湯と女湯で別れてはないけど今はあたし達の貸し切り状態だね。
こういうのがあるならリィア達も馬車に乗ればよかったのになぁ。
「いいなぁ、ルーナは引っかかりがあるからタオル解けにくくて」
「逆だよ、これのせいで下の方はギリギリになっちゃうんだから」
「まぁまぁウチらは女同士なんやし隠さんでもええやん」
いくら同性でも恥ずかしいものは恥ずかしい。
「こうして一緒にお風呂に入るのも学校ぶりですね」
「そういえばそうだね」
学校にお風呂があるのは意外だったけど私達のいい癒しになってくれたよね。勉強ばっかじゃ疲れちゃうからあったのかな?
「はふぅ………気持ちいぃ………」
「山道の方に行ってるみんなには悪いけど………んん〜はぁ〜………最高」
馬車に乗ってると身体がかたくなっちゃってちょっと疲れるし、肩もこってたからほんとに気持ちいい。
「ちょっと私には熱いかも」
「ほんっとみんなええからだしとるなぁ」
アネラがまとわりつくような目線であたし達をみる。
「なんか気持ち悪いんだけど」
「こうなったらボク達でアネラをじっと見つめ返そう!」
オーロラの提案に従って見られていたあたしとイーナもアネラを見つめ返す。
アネラも案外綺麗な肌してるね。いつもおちゃらけてるけど髪が濡れてると妙に大人っぽい雰囲気だ。
「なっ!?みんなしてウチを見つめとるん?は、恥ずかしいからやめといてや」
「アネラが最初に始めたことでしょう?仕返しだよ」
「恥ずかしがってるんですか?かわいいですね。アネラさん」
「なかなか肌触りもいいね。ふむふむ」
「い、いじめんといてーー」
アネラはあたし達から逃げるように離れて手で顔を隠してしまった。アネラもこういう反応するんだね。新鮮かも。
「あ〜、若いっていいねぇ〜」
あたし達4人で盛り上がってて御者さんのこと放置してたけど、気づいたらお盆にお酒を乗っけて飲んでる。
 
「お酒飲んじゃって平気なんですか?」
「いいのいいの、今日はどうせここに泊まってくから。あ、この辺りは危険な魔物もほとんど来ないし知ってる人自体も少ないから護衛はいらないよ。あんたらもゆっくりおやすみ」
「ほんま!?ええ場所やん!」
信じられないけど、確かにこの辺りに魔物の反応はない。
「せっかくだからゆっくり休もう。ふわぁ〜、お風呂気持ちよかったぁ〜」
「ご飯もできたよー!」
「うわっ!今日もめっちゃうまそうやん!」
「御者さんも、こっちに座ってください」
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