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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

合流

リィア視点
私達は順調に上の階層に進んで行った。

シ「ほ、ほんとに強いのね」

途中出てくる魔物を撃退するとこを見せたら私達がCランクやBランクだということを信じてくれた。

ウ「つえぇならなおのこと地上に帰せそうだな!」

ノ「それでもあまり無理をしてはいけませんよ?」

ダ「……………」

強いとわかってもやっぱり私達は子供に見えるからなのか、、対応が完全に子供相手なんだよね。まぁ間違ってはないけど

ル「もうすぐ11階層だね」

リ「地図があると段違いで速いですね。せっかく深くまで来たからお宝探ししたかったですけど、先にサーティアさん達と合流するのがいいですよね」

先に地上に戻っててくれてるならいいんだけど、私たちを探してるなら必ず会わなくちゃいけないよね。すれ違っちゃったら大変なことになる。


ル「ここからは最短じゃなくてくまなく探すってことでいい?」

ウ「仲間とはぐれたんだっけか?あぁ、わかった」

シ「ここまで地図なしで来るってその仲間も強そうね。こんなにかわいい女の子がこんなに強いなんて………あ、実は種族が違うとか?」

シェイルさん鋭い!けどここにいるオーロラさんとイーナさんは人間……のはずだ。私が知らないだけで実は違うかもしれないけど。

ル「蝶の舞のみんなはエマ以外人間だっけ?」

イ「そうですね、あ、でもアネラさんは純正の人間じゃないはずです」

え!?そうなの!?

オ「確かなんとかーって種族とのハーフだったと思うけど、忘れちゃった」

えー、なんだろう。気になるからアネラさんに会えたら聞いてみよう。

ル「あたし達勝利の星達はサーティアとクロエが人間じゃないね」

実は私とルーナちゃんも違うんだけど、それはまだ黙っておこう。

シ「結構他種族なんだね!?今の時代じゃ他種族パーティも増えたわねぇ」

ノ「宗教によっては他種族を認めてないところもありますが、最近はそういうのも減りましたし」

ウ「勇者が魔王と和解してからだいぶ増えたなぁ、やっぱ勇者様は偉大だ!」

へぇ〜、そうなんだ。勇者ってクロエさんのお父さんだよね。


ダ「……………敵だ」

探知魔法で感知するのと同じくらいのタイミングでダールさんが伝えてくれる。索敵能力でも持ってるのかな?

リ「ってあれ?この反応は………」

私は探知魔法で反応する方へ走る。ルーナちゃんも一緒に走り出す。

イ「ど、どうしたんですかお二人共」

オ「ボク達もついて行こうよ」

忘れもしないこの魔力はもちろんクロエさん達だった。

ク「リィア!ルーナ!」

リ「クロエさん!」

ル「クロエ!」

いち早く駆けつけていたクロエさんに抱きとめられる。

サ「ちょっと!私は!?」

サーティアさんがさみしそうにしてたからサーティアさんのことも抱きしめる。

リ「よかった!よかったです!」

ア「オーロラ!イーナ!無事でよかったわぁめっちゃ心配してたで」

エ「今度からはあんまり離れないようにね?」

オ「いやぁ、宝箱がトラップだと思わなくて………そっちこそ無事でよかった。ご飯とかどうしてたの?」

イ「私達にはリィアさん達がいましたから」

ア「確かに、それならウチらの方より安心やな」

ク「む!我らが頼りないみたいな言い方は聞き捨てならないのだ!」

ア「あぁ!ごめんごめん!許してぇや、ちょっとした冗談や」

別れちゃったけど、蝶の舞のみんなともっと仲良く慣れたからそれはそれでよかったかもしれないね!


シ「ちょっとちょっと!先に行っちゃうからびっくりしたわ」

ウ「魔物、ではなさそうだな」

少し遅れてシェイルさん達も来る。

ク「やっぱり冒険者と一緒にいたのだな」

ル「途中で会ってあたし達をここまで連れてきてくれたんだよ」

そして、改めて自己紹介をすることになる。

サ「私はサーティア勝利の星達のリーダーをしているわ。4人を助けてくれてありがとう」

ク「我はクロエ。サーティアと同じく勝利の星達なのだ。我からも感謝するのだ」

ア「ウチはアネラ、蝶の舞のリーダーや!助けてくれてほんまにありがとうな!」

エ「私はエマ、サーティアと同じくエルフだけどパーティは違うわ」

さっきと同じようにシェイルさん達も自己紹介する。

シ「みんな若くて強くてかわいくて………羨ましい」

ノ「嫉妬はよくないことですよシェイル。それにしても珍しいですね。エルフはまだしも魔族がいるなんて」

クロエさんの種族は言ってなかったけどノーラさんにはわかるみたいだね。よく見たら角が見えるし、最近は翼も隠してないからバレバレかな。


随分と賑やかになったね。みんなと合流できたし、シェイルさん達はもう好きにしていいんだけど

ク「10階層に着いたら寄るところがあるのだ」

ル「何かあったの?」

サ「ちょっとめんどうなことがあったのよ。シェイルさん達にも出来れば手伝って欲しいのだけれど」

シ「私達は別にいいわよ。どうせ帰るとこだったから。一緒の方が安全でしょ?」

一緒に来てくれるなら心強い。ベテランだけあって魔物やダンジョンのトラップにも冷静に対処してくれるからね。

食料は買いだめしていた分とか新しく作れば全然余裕があるからサーティアさん達と一緒でもまだまだ余裕だね。3日4日くらいあれば地上に出れるから大丈夫そう。

それよりもクロエさんが言ってたことって…………
シェイルさん達の案内によって迷うことなく上の階層に着く。ここの階層に用があるらしい。

ク「…………うむ、まだ息はあるようなのだ」

ノ「一体何があるというのですか」

サ「見ればわかるわ」

クロエさんについて行くと、行き止まりに格子がついていて牢屋みたいになってるところに数人倒れていた。

ウ「なんじゃこりゃ!?」

シ「またトラップ?」

サ「私から説明するわ。これは…………」

サーティアさんはいきなり冒険者達に襲われたことを話してくれた。なるほど、山賊ならぬダンジョン賊ですか。

ア「そんで、ウチらも食料ないし、殺すのもしのびなくてな?そしたらクロエちゃんが………」

ウ「なるほどな、ダンジョン内での冒険者同士の争いはたまにある事だが、こいつらは完全に賊と変わんねぇってことか」

ノ「かなり衰弱してるみたいです。早く出してあげないと」

シ「ノーラ、でもこいつら危ないよ」

ダ「……………殺すか?」

ベテラン冒険者でもこういうことの判断は難しいみたい。私も正直わかんないよ。

ル「リィア、とりあえず助けよう?あたしはノーラさんに賛成。クロエ!」

ク「わかったのだ」

クロエさんが魔法を解いて格子を消す。

弱っていて何も抵抗されることはなかった。

「…………うぅ」

とりあえず魔法で回復はさせたけど、何か食べさせないとだね。

シ「ノーラ!それにリィアちゃんとルーナちゃんまで」

ク「ここは3人に任せるのだ。何かしようとしたらその前に殺す準備はできている」

犯罪者にここまでする必要はないかもだけど、ここで死んじゃうよりちゃんと罪を償って欲しいからね。

「…………ここは……」

全員が目を覚ましたみたい。よかった。

ウ「こいつらも助けるってことでいいな?」

ノ「お願いします」

シ「わかったわ、でもご飯とかないわよ?」

リ「それは私がなんとかします」

サ「ありがとうリィア、ルーナ、ノーラさんも」

エ「犯罪者とはいえ人を殺すのはやっぱり気持ちのいいことではないからね」

ク「拘束は任せるのだ」

魔法で手を縛って5人全員が繋がるようにする。諦めているのか、救ってもらったからなのかすごい大人しく従ってくれる。

ル「はぁ、リィアもあたしもお人好しだね」

リ「ルーナちゃんのそういう所私は好きですよ」

ル「あたしもリィアのそういう所好き」

好きって言うと急に照れくさくなっちゃうね………

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