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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

ハプニングは突然に

6階層をあらかた探索して7階層に降りる。地図によればここから罠が増えていくらしい。詳しい場所とかどんな罠かは書いてないから不便だね。
ゲームだと三人称視点だから地形とか道がわかりやすいけど、こっちは現実……常に一人称視点だからマッピングも大変だ。VRゲームでもちゃんと上からの地図が表示されてるからね。そう考えると現実世界って相当な縛りプレイだよね。

ア「今度はうちらが前やな」

サ「後ろは任せなさい」

ここまで来ると魔物の種類も変わってくる。強さも増してるようだ。まぁそれでも私たちの敵ではないんだけどね。

オ「わわっ!?あぶない」

ア「魔物よりもトラップの方が厄介やな」

エ「即死ではないにしても面倒ね」

イ「トラップ探知の魔法を覚えて置けばよかったです」

トラップ探知って魔法もあるんだね。どうやるんだろう?試しに罠を見つける想像をしながら魔力をこめる…………う〜んダメかぁ、そう簡単にはいかないみたいだね。

そういえば前の階層の時はほとんどトラップには引っかからなかったけどどうしてだろう?運が良かったとか?

サ「ほんとにトラップが増えてるみたいね」

ク「さすがにこの距離じゃ妨害できないのだ」

ル「妨害?クロエはトラップを妨害できるの?」

ク「どうやら弱体化の魔法で防げるみたいなのだ。発動自体を妨害したり、威力を下げたりはできるのだが、近づかないとトラップの場所もわからないから正直微妙なのだ」

それでもすごいと思うけど。

サ「なんでそういうこと教えてくれなかったのよ」

ク「今のところ成功率が低いのだ。もっと制度を上げてから言おうと思ったのだが、言ってしまえばリィアやルーナもすぐにできるようになってしまうと思って」

ル「ふーん、それで言わなかったんだ。一人だけ出来てみんなから褒められようとしたんでしょ」

ク「うぅ………」

リ「クロエさんはすごいですよ!私もさっき試して見ましたけど全く上手くいきませんでしたし」

ク「そ、そうか?ふふん!我にかかれば造作もないことなのだ!」

サ「トラップが分かったら教えてちょうだい事前にわかれば私たちでも対処はできるから」

ク「わかったのだ」


トラップに気をつけてさらに探索していく。

オ「あ!の宝箱だよ!」

リ「開けるとこみたいです!」

今度は何が何が入ってるんだろう?

イ「あ、私も近くでいいですか?」

ル「ちょっとリィア!あたしを置いてかないで」

ア「なんかちっちゃい子がはしゃいでるみたいでかわええなぁ」

エ「ダンジョンなのによくそんな感想が言えるわね」

サ「まだまだかわいいところがあるのね。色々すごすぎて忘れそうになるけど」

ク「ちょっちょっと待つのだ!殺気を感じたのだ!」

どごごごごっと音をたてて壁が現れて、宝箱があったところが閉じられてしまった。ちょうど私、ルーナちゃん、オーロラさん、イーナさんが他のみんなと分断されてしまった。

リ「わわっ!?何事ですか!?」

ル「えっ!?壁?」

オ「ボク達もしかして閉じ込められちゃった?」

イ「どうしましょう?どうしましょう?」

宝箱がある場所はちょうど行き止まりのところで、他に出口らしきものはない。

ル「サーティア!クロエ!聞こえる??」

サ「リィ………ル……だ………い………た………ま…………」

壁に耳をあてて聞いてみてもほとんど声が聞こえない。

オ「ねぇみんな、みてこれ。宝箱開けたんだけどさ」

オーロラさんが宝箱の中を指さす。
何か入ってたのかな?私も宝箱の中を覗き込む。

リ「これって………」


クロエ視点

どごごごごごと音をたてて壁が現れる。少し離れたここからじゃ間に合わない。
アネラやエマも急なことで反応できなかったようだ。

サ「ちょっ!?何よこれ?」

ク「くっ……遅かったのだ………」

壁に手をあてて解除する方法を探すが特に何もない。

ル「サ…………ア…ク………き…………」

ルーナの声が少し聞こえるが何を言ってるのかは分からない。
サーティアが壁に向かって叫ぶ。

サ「リィア!ルーナ!大丈夫!!?今から助けるわ!待ってて!!」

ア「あぁ、オーロラ、イーナ………どないしよう?」

エ「こんなトラップ初めて見たわ」

ク「動く気配はなさそうなのだ。こういうのは時間で開く、もしくは何らかの条件で開くはずなのだ」

サ「そうね、さすがにこの硬さじゃ破壊も出来なさそうだし」

結局何も出来なさそうだからしばらく待つことにした。閉じ込められているわけだからルーナ達もまだ向こうにいるのだろう。


サ「…………開く気配はないわね」

ク「どうしたものか…………」

壁は元に戻らないで、どうしようか考えようとした時

ア「あ!みんな見て!」

どごごごごごご

エ「開いたわ!」

サ「はぁ……よかったわぁもうリィアったらもう離れちゃ…………って」

ク「いないのだ……出口などないはずなのに」

やっと壁がどいたと思ったら宝箱とリィア、ルーナ、オーロラ、イーナの姿がいなくなっていた。

サ「嘘!?どういうことなの?」

ア「死んだっちゅうことはないやろぁ?」

エ「とにかくあたりを調べるわよ」

4人で消えたところをくまなく調べる。すると、1枚の紙が落ちていた。

ク「リィアの字なのだ。えっとなになに?出口で合流?」

急いで書いたのか、これしか書いていなかった。

サ「どういうこと?閉じ込められたけど出てこれたってことかしら?」

ア「出口って1階層のこと?それとも7階層目に降りてきた階段のことなんか?」

エ「まぁ一応無事そうね」

サ「ゆっくり待ってようか」

いや、リィアのことだから我らには心配かけないようにしてるだけ、、おそらくはここより下の階層に落ちた可能性が高い。リィアが居れば無事に戻れるかもしれないがリィアが強くても完璧ではない。

ク「いや、助けに行くのだ。急いで8階層目まで降りるのだ。ルーナ達がどこにいるかはわからないがおそらく下なのだ。前みたく相当下の階層なら危ないのだ」

ア「それに、今のうちらもリィアちゃんがいないと食料とか怪しいしな」

サ「わかったわ」

エ「私もそれがいいと思うわ。イーナとオーロラが心配」

よりにもよって小さい4人が落ちてしまったのだ。しっかりしているとはいえわたしも心配なのだ。

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