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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

馬車に揺られて街まで

特に魔物に襲われることもなく数日が経った。
野営は久しぶりだけどこうも数日かかるとさすがに退屈になってくる。

「魔物が現れてもすぐに他の冒険者が追い払っちゃうし、ほんとにやることないよね〜」

「みなさん強いので特に怪我もないですし」

「いっその事ドラゴンでも現れればいいのだ」

「それは嫌よ」

アネラさん達とのおしゃべりもさすがに話すことがなくなっていた。

私は持ってる本を読んだりできるけど、そうするとルーナちゃんが邪魔してきて読むに読めない。

「リィア一人だけこの退屈から抜け出すのはダメ」

「も〜、わかりましたから」

ルーナちゃんとじゃれ合いながら内容のない会話が続く。

「アネラさん達はよく行きの時大丈夫でしたね」

「ウチらの時は魔物がよく襲ってきたんやけどなぁそれで退屈はしなかったんよ。今回はあまりに少ない」

依頼でずっと魔物と戦って来たから倒し方や追い払い方を慣れてきた人が多くなったのかもしれない。
それで魔物が来てもすぐに追い払っちゃうんじゃないかな?

「なんにしろ暇なのだ何か暇つぶしになるものはないのだ?」

「しりとりとかどうですか?」

「なにそれ?どういうの?」

え、しりとりって知られてないの!?

「えっと、言葉の一番最後の文字から………」

ざっくりとしりとりの説明していく。

「負けないわよ!」

「面白そうだね」

あ、待ってこれ私ってこの世界の文字はわかるようにはなってるけど、、まだ単語とか怪しいんだよね………
例えばりんごに続く言葉が葉っぱだったり………これ私めちゃくちゃ弱いんじゃ………言語チートの弊害がここにでてくるなんて

「はい、リィアの負け〜」

「うぐぐ……私の負けです」

案の定1番最初に負けてしまった………結局、教養の差があって、力の差が偏ってしまった。

(神託で教えてもよかったのに……)

(ずるはいけませんよロミス様)

神様もルーナちゃんもかまってちゃんだなぁ………本当に似てる。
たまにはしっかり構ってあげよう………


「他にはいい遊びないの?」

トランプとかがあればよかったんだけど、、特にそういうのはないからなぁ。

「う〜ん……せっかく人数も多いので人狼ゲームなんてどうですか?」

「なにそれ?」

私もやったことはないんだけど、実況者達がやってたり、インターネットで集まってするのを見たことはある。

色んなルールがあるけど今回はワード人狼にしようかな?私でもルールは知ってる。やったことはないけど……

似たような話題2種類用意してランダムに話題を振り分けて、話し合いをして少数派の話題を話してる人を当てるというものだ。
コミュ障だから私がやったらめちゃくちゃ弱そう……全然喋れないし、、なので私がゲームマスターになってしまえばいいのだ!

みんなにざっくりしたルール説明をする。

「面白そうね!」

「リィアはやらないの?」

「私は皆さんに配る話題を考えますね」

確かこういうのは似たような話題にしないとだよね。剣とナイフとか、鎧と服とか、うんうん!大丈夫だね。

適当な木箱に話題を書いた紙を入れて順番に引いてもらう。これなら私もわかんない。まぁどの話題なのかがわかっちゃうから私は参加しないけど、見てるだけでも面白いからね!


ワードウルフは結構盛り上がってだいぶ時間を潰すことができた。

ル「あ〜楽しかったぁ」

サ「またやりたいわね」

ク「ぐぬぬ、最後は悔しかったのだ」

イ「価値観とかでも変わってしまいますからね〜自分が少数の方と思ってドキドキしました」

オ「またやろうよ!」

ア「こういう遊びやるの初めてやったんやけどめっちゃ楽しかった。イーナはすぐに顔にでるからわかりやすかったで」

イ「そんなぁ」

エ「最後の方はみんな疑心暗鬼になってた」

よかった。みんな楽しんでくれたみたい。私は………多分すぐに顔にでちゃうなぁ。


そんなこんなで暇をつぶしつつ馬車に揺られながら進んでいき、やっと街にたどり着く。ここは魔人や獣人などはいなくて人間、たまにエルフがいるくらいだ。

オ「ふあぁ〜やっと着いたぁ」

ア「結局ずっと暇やったなぁ」

イ「逆に疲れましたね」

エ「あっちの4人はまだ元気そうだけど……」

ア「すごいなぁ、ウチらも負けてられへんな」


えっと、確かここはちっちゃな国が沢山集まって出来た連合国だったけな?
う〜ん地理はちょっと苦手だ。

「連合国、帝国、王国、皇国、そして魔国
。この5つがこの大陸にある国なんだよね?」

ルーナちゃんが確認するように指で国の数を数える。

「そこに最近共和国が出来たのよつまりは私達が前までいたヴァレンのことね」

「島国、他の大陸のことも考えると結構な数があるのだ」

余計ややこしくなるからとりあえずこの大陸のことだけを考えよう。

「皇国に行くにはえっと………」

「リィアちゃん達は聖皇国に行きたいん?なら途中までウチらと一緒やな。びゃーっと帝国を抜けて行くのが最短やな。帝国を避けるならぐるーっとストリーフまで行ってからになるで」

アネラさんが雑に教えてくれる。
なるほど……わからん。

「サーティアさん達は分かりました?」

「「「………」」」

わかってないみたいだね。

「よかったらやけど途中まで一緒に行かへん?」

「そうね、そうしようかしら。道中のおすすめとかあったら教えて欲しいわ」

「任せてや!ウチらには旅好きのイーナがおるからな!」

「あ、あの、私実は旅をするのが好きでずっとこの世界の地図を読んでたんです。冒険譚とかも沢山読んでて、実際には行ったことないところはまだまだ多いですけど、ある程度なら案内できます」

おぉ!頼もしい。イーナさんの案内………略してイーナビだね!

「その代わり強い魔物が現れた時やご飯については頼ってくださいね!!」

「持ちつ持たれつってことやね」

「ってアネラはなんもしないでしょ!」

蝶の舞とまだまだ旅が続きそうだね。

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