コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
エリクサーって存在するんですね
クロエさんの病気は魔族によくある病気で、伝染ることはないけど最悪死に至る病らしい。
「魔病、ですか」
「有名な話では前の魔王がこの病気で亡くなったって話かしら?」
前の魔王ってことはクロエさんのおじいちゃんかおばあちゃんってことだよね。
「…………あたし達はどうしたらいいの?」
「発病した段階ならまだエリクサーが効くでしょう。悪化する前に処方すれば治ると思いますが………」
エリクサー……ってあのエリクサー?ゲームとかでは終盤に出てくる完全回復薬だよね?存在してたんだね
「エリクサーねぇ……お父さんに聞いてみるわ」
クロエさんがそんな重い病気になってるなんて……はやくなんとかしないといけないけど、エリクサーなんて知らないし、、あっロミス様なら
(エリクサーね〜、この世界じゃ神にも効く薬って言われてるよ。まぁ神は病気にならないけどね。作れるのはほんの一部しかいなくて材料集めも大変だよ。しかもエリクサーは保存が難しくてほとんど作るしかないんだよね、、一応教えてあげるけど、無理は絶対ダメだからね)
ロミス様がエリクサーの材料を教えてくれた。
エンシェントドラゴンの血、世界樹の葉、聖女の聖水、ドリヤードの果実、死霊の涙が必要らしい………
世界樹の葉ならこの前拾ってきてあるからあと4つだ。
「クロエさま!!!!」
他のメイドから聞いたのか最近忙しそうにしていたニーティアさんが入ってくる。
私達はニーティアさんにクロエさんの病状を説明する。
「魔病………わかったわ。魔王様が来てくれるはずよ」
そういうとコウモリになって飛んでいってしまった。
「はぁ……はぁ……リィア、ルーナ、落ち着いて聞いて」
走って戻ってきたのか、サーティアさんは息を切らしている。
「エリクサーはどんな病気でも治せる薬なんだけど……作れる人が全然いなくてさらに材料もわからないのよ」
え!?あぁそうか、私は基本なんでも知ってるロミス様に教えてもらったけど、サーティアさんみたいな知識が普通なんだ。
お医者さんもエリクサーに着いての知識は名前に聞いたことあるくらいらしい。
「申し訳ありません、長年医者をしてても魔病を見ることはほとんどありませんから………」
魔病自体は有名だけど人間やエルフがかかることはなく、魔族でも一部の種族にしかかからない珍しい病気みたいだね。
一応熱を下げる薬をもらってお医者さんは帰ってしまう。
「一旦はいいものの、どうしたらいいのかしら……エリクサーなんて見たことないわよ?せめて材料でもわかればいいんだけど」
「私、エリクサーの材料知ってるよ」
「どうして知って……」
「教えてリィア!」
知ってる理由は聞かれたら困るから無視する。
「えっとですね」
神様から教えてもらったことをそのまま伝える。
「………無理じゃん!」
「いくらなんでも無謀だわ、しかも作れる人も探さないといけないなんて」
ん〜、待てよ?エンシェントドラゴンって最近どこかで………って!キャリーさんじゃん!あ、でも血だからなぁクロエさんのためならくれないかな?
その前に見つけないとだけど………
で、世界樹の葉っぱは持ってるからいいとして。
聖女の聖水。何かの比喩じゃなきゃ聖なる存在の魔法で出す聖なる水ってことだよね、、もしかしたらルーナちゃんの聖水でいいんじゃないの?天使だし、なんなら聖女よりも聖なる存在じゃない?
ドリヤードの果実だってセーハさんに頼ればなんとかなりそうだし、死霊の涙?はよくわかんないけどアンデットに詳しいルーミーさんに頼めば………
あ、なんだかいけそうな気がする。
「リィア?どうしたの?そんなに考えこんじゃって」
「あ、すみません。考え事してたんです。
素材に関してはアドレントに戻ればなんとかなると思うんですよ」
私は考えてたことを2人に伝える。
「えっ!?あたしの聖水?あたしは聖女じゃないよ?ダメなんじゃない?」
上手く天使だってことははぐらかしたつもりだったけど、そりゃあ気づくよね。
「だ、ダメだったらその時考えましょう!アドレントに聖女がいるわけないですし、ここから聖皇国までどれだけかかるか……もうルーナちゃんにかけるしかないんですよ!」
結構むちゃくちゃなこと言ってるけどどうにかわかってほしい。
「そうね、ルーナならきっと平気だわ」
「あたし、神様とか信仰してないんだけどな、、う〜ん」
「あ、あとは作れる人を探さないとですね」
ロミス様あの、
(さすがに知らないよ?作れるか作れないかは個人のことだから注目してないとわからないし、、いっそのことリィアちゃんが覚えちゃえば?30年あればリィアちゃんでもできるようになると思うよ?)
30年……さすがに遅すぎる。いや、他の人と比べたら早いかもしれないけど必要なのは今だからなぁ。
残念だけどロミス様は作れる人のことを知らないみたいだ。
クロエさんの看病をしながら、みんなで考える。
「素材はニーティアおばさんと魔王とルーナがなんとかしてくれるとして………」
「問題はエリクサーの作れる人だよね」
「お父さんにも聞いてみたけど知らないみたいだし」
「とりあえずは何も出来ないね、あたし達」
「そう………ですね。悔しいですけど」
結局誰も今できることがなくて、ニーティアさん達が来るのを待つことしかできない。
「ん、うぅ?みんな、まだいたのわたしは一人でもいいのに」
解熱薬が効いて楽になったのか。クロエさんはさっきよりも落ち着いてる。
「クロエさん…………」
「わたしは、、もう長くないのか?」
お医者さんや私たちの話を聞いていたみたいだね。
「いいえ、絶対救いだすわ」
「クロエは絶対死なせないよ、あたし達に任せて」
「うん、信じてる」
「大丈夫ですから、クロエさんはゆっくりしててください」
「ああ」
いつもの元気はなく、しおらしくなってる。うぅ〜、早くなんとかしてあげたい。
「絶対大丈夫ですからね」
気づいたら身体が勝手にクロエさんを抱きしめていた。
「クロエ」
「必ずだから」
続いてルーナちゃんとサーティアさんもクロエさんに抱きつく。
「ありがとう、みんな」
「魔病、ですか」
「有名な話では前の魔王がこの病気で亡くなったって話かしら?」
前の魔王ってことはクロエさんのおじいちゃんかおばあちゃんってことだよね。
「…………あたし達はどうしたらいいの?」
「発病した段階ならまだエリクサーが効くでしょう。悪化する前に処方すれば治ると思いますが………」
エリクサー……ってあのエリクサー?ゲームとかでは終盤に出てくる完全回復薬だよね?存在してたんだね
「エリクサーねぇ……お父さんに聞いてみるわ」
クロエさんがそんな重い病気になってるなんて……はやくなんとかしないといけないけど、エリクサーなんて知らないし、、あっロミス様なら
(エリクサーね〜、この世界じゃ神にも効く薬って言われてるよ。まぁ神は病気にならないけどね。作れるのはほんの一部しかいなくて材料集めも大変だよ。しかもエリクサーは保存が難しくてほとんど作るしかないんだよね、、一応教えてあげるけど、無理は絶対ダメだからね)
ロミス様がエリクサーの材料を教えてくれた。
エンシェントドラゴンの血、世界樹の葉、聖女の聖水、ドリヤードの果実、死霊の涙が必要らしい………
世界樹の葉ならこの前拾ってきてあるからあと4つだ。
「クロエさま!!!!」
他のメイドから聞いたのか最近忙しそうにしていたニーティアさんが入ってくる。
私達はニーティアさんにクロエさんの病状を説明する。
「魔病………わかったわ。魔王様が来てくれるはずよ」
そういうとコウモリになって飛んでいってしまった。
「はぁ……はぁ……リィア、ルーナ、落ち着いて聞いて」
走って戻ってきたのか、サーティアさんは息を切らしている。
「エリクサーはどんな病気でも治せる薬なんだけど……作れる人が全然いなくてさらに材料もわからないのよ」
え!?あぁそうか、私は基本なんでも知ってるロミス様に教えてもらったけど、サーティアさんみたいな知識が普通なんだ。
お医者さんもエリクサーに着いての知識は名前に聞いたことあるくらいらしい。
「申し訳ありません、長年医者をしてても魔病を見ることはほとんどありませんから………」
魔病自体は有名だけど人間やエルフがかかることはなく、魔族でも一部の種族にしかかからない珍しい病気みたいだね。
一応熱を下げる薬をもらってお医者さんは帰ってしまう。
「一旦はいいものの、どうしたらいいのかしら……エリクサーなんて見たことないわよ?せめて材料でもわかればいいんだけど」
「私、エリクサーの材料知ってるよ」
「どうして知って……」
「教えてリィア!」
知ってる理由は聞かれたら困るから無視する。
「えっとですね」
神様から教えてもらったことをそのまま伝える。
「………無理じゃん!」
「いくらなんでも無謀だわ、しかも作れる人も探さないといけないなんて」
ん〜、待てよ?エンシェントドラゴンって最近どこかで………って!キャリーさんじゃん!あ、でも血だからなぁクロエさんのためならくれないかな?
その前に見つけないとだけど………
で、世界樹の葉っぱは持ってるからいいとして。
聖女の聖水。何かの比喩じゃなきゃ聖なる存在の魔法で出す聖なる水ってことだよね、、もしかしたらルーナちゃんの聖水でいいんじゃないの?天使だし、なんなら聖女よりも聖なる存在じゃない?
ドリヤードの果実だってセーハさんに頼ればなんとかなりそうだし、死霊の涙?はよくわかんないけどアンデットに詳しいルーミーさんに頼めば………
あ、なんだかいけそうな気がする。
「リィア?どうしたの?そんなに考えこんじゃって」
「あ、すみません。考え事してたんです。
素材に関してはアドレントに戻ればなんとかなると思うんですよ」
私は考えてたことを2人に伝える。
「えっ!?あたしの聖水?あたしは聖女じゃないよ?ダメなんじゃない?」
上手く天使だってことははぐらかしたつもりだったけど、そりゃあ気づくよね。
「だ、ダメだったらその時考えましょう!アドレントに聖女がいるわけないですし、ここから聖皇国までどれだけかかるか……もうルーナちゃんにかけるしかないんですよ!」
結構むちゃくちゃなこと言ってるけどどうにかわかってほしい。
「そうね、ルーナならきっと平気だわ」
「あたし、神様とか信仰してないんだけどな、、う〜ん」
「あ、あとは作れる人を探さないとですね」
ロミス様あの、
(さすがに知らないよ?作れるか作れないかは個人のことだから注目してないとわからないし、、いっそのことリィアちゃんが覚えちゃえば?30年あればリィアちゃんでもできるようになると思うよ?)
30年……さすがに遅すぎる。いや、他の人と比べたら早いかもしれないけど必要なのは今だからなぁ。
残念だけどロミス様は作れる人のことを知らないみたいだ。
クロエさんの看病をしながら、みんなで考える。
「素材はニーティアおばさんと魔王とルーナがなんとかしてくれるとして………」
「問題はエリクサーの作れる人だよね」
「お父さんにも聞いてみたけど知らないみたいだし」
「とりあえずは何も出来ないね、あたし達」
「そう………ですね。悔しいですけど」
結局誰も今できることがなくて、ニーティアさん達が来るのを待つことしかできない。
「ん、うぅ?みんな、まだいたのわたしは一人でもいいのに」
解熱薬が効いて楽になったのか。クロエさんはさっきよりも落ち着いてる。
「クロエさん…………」
「わたしは、、もう長くないのか?」
お医者さんや私たちの話を聞いていたみたいだね。
「いいえ、絶対救いだすわ」
「クロエは絶対死なせないよ、あたし達に任せて」
「うん、信じてる」
「大丈夫ですから、クロエさんはゆっくりしててください」
「ああ」
いつもの元気はなく、しおらしくなってる。うぅ〜、早くなんとかしてあげたい。
「絶対大丈夫ですからね」
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