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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

はじめまして?

妖精に頼まれて世界樹に魔力を込めたら知らないところに来ていて知らない女の人に抱きしめられる(前回までのあらすじ)

「はじめましてリィアちゃん!やっと逢えたね」

え!?誰?っていうかなんで私の事知ってるの?

「あ、あ、あの」

「ちょっと!リィアから離れなさい!うっ身体が動かない………」

「ルーナちゃん!?」

「もう、せっかく逢えたのに邪魔しないの」

なにもかもがわからないんだけど。

「えっと、私達はどうしてここにきたんですか?そしてあなたは?」

抱きしめてくるし敵とかではないと思うんだけど……

「自己紹介がまだだったね。私はロミス、神様です」

えぇえぇえええええ!!??神様!?

「も、もしかして」

私は神様からもらった手紙を出す。

「そうそうそれを書いたのは私」

てことはこの神様が私をこの世界に連れてきたってことだよね。

「…………………」

ルーナちゃんを見ると驚いて固まってる。

「どうしてルーナちゃんまで連れてきたんですか」

「私これまでのリィアちゃんの冒険を見させてもらってたの。ルーナを使って」

どういうこと?

「私の顔に見覚えないかな?」

見覚え?
私は神様の顔をじっと見つめる。
なんとなくだけどルーナちゃんに似てる気がする。

「ルーナちゃんのこともなにか知ってるんですか」

「はっきり言っちゃうと私がルーナのお母さんってこと。私がルーナを作ってリィアちゃんの冒険を見守ると共に一緒に行動してリィアちゃんの安全も守ってたってこと」

色々急すぎて頭が追いつかない。え?

「あたし、何も知らない………あたしは、、なんだったの?え?あぅ…………」

ルーナちゃんは混乱してそのまま倒れてしまった。

「あはは、、いきなり過ぎちゃったかな……ちなみにリィアちゃんの身体も私が丹精込めて作った身体だから実質リィアちゃんのお母さんでもあるよ」

「私はわからないんですけどどうして神様は………」

「リィアちゃん、私はロミスって言うの」

どうやら名前で呼んで欲しいみたい。

「ロミス様はどうして私をこの世界に呼んだんですか?」

なんの使命も役割も与えられてないし、、さすがに魔王を倒せとかでもなさそうだし
まさか邪神とか?確かエミリーさんとかクロエさんとかの魔族が崇拝してたよね?

「そりゃあ私のことを一番信仰してくれたからだよ」

え、そんなつもりはなかったと思うんだけど

「え〜、だってガチャ引く時とかよく言ってたじゃん神様お願いしますって、それにいっぱい楽しんでくれたからね〜」

ガチャ??え?もしかしてゲームの時の話!?ゲーム内の神的存在の名前ってたしか………………ロミスだった気がする。それに、あのゲームってロミス様が作ってたってこと!?もう訳わかんないんだけど

「アンケートでリィアちゃんのことがよーくわかったよ。どう?異世界生活は、私リィアちゃんのために地球の神様と交渉したりお仕事頑張ったりしたんだよ」

正直前世より楽しい。それに私のためにこんなにしてくれてたなんて………まさかルーナちゃんもロミス様の差し金とは思わなかった。
あ!そういえばセーハさんみたいな私以外の転生者もいるんだよね。それもロミス様がやったのかな?

「あの、私以外の転生者に会ったんですけど」

「確かにもう一人この世界に連れてきた人はいるけど、リィアちゃんはまだ会ってないはずだよ。多分私以外の神様が転生させたのかもね。ほら、日本の神様って1柱じゃないでしょ?それと同じでこの世界も複数の神様がいるの」

えっ!?セーハさんはロミス様が転生させたんじゃないんだ。それに、セーハさんとは別にもう1人転生者がいるんだね。
他にも神様………てことは邪神も実際にいそうだね。邪神じゃなくても宗教によってはいるのかな?

「ロミス様はどんな神様なんですか?」

ゲームにいたことも気になるしこの世界でのことも気になる。

「ん?気になる?日本っていうか地球はとっても成功してる世界だからね。他の世界から留学?みたいな感じでどんな風にしたら発展するのか参考にしてるの。そのついでにゲームを作ってたって訳。こっちの世界では契約の神様でなかなか信者も多いんだよ〜」

契約?なんか結婚式が連想されるね。教皇国もあるみたいだし、そこの神様なのかな?

「神様って沢山いたんですね。やっぱり邪神とかもいるんですか?世界を滅ぼすような」

「あ〜彼ね……邪神って悪いイメージしかないと思うんだけど悪い神様じゃないんだよ?」

え?そうなの!?

「世界を恨んでるとか人とかの憎しみでできてるとかそういうのじゃないんですか?」

よくある物語ではそんな感じだったはず……

「負の感情を吸収して秩序を保ってる神様なの」

へぇ〜世界の秩序を守ってる神様なら滅ぼされることはなさそう。よかったぁ……邪神っていいつつめちゃくちゃいい神様じゃん。

「せっかく会えたからリィアちゃんと、ルーナの力を解放してあげる!これなら魔王にだって勝てるようになるよこの世界はリィアちゃんの思い通り!!ってこんなことしたら他の神様に怒られちゃうんだけど……でも大丈夫!リィアちゃんは私の天使ってことにしておいたから」

え?え?天使?どういうこと?

「私やるべき事はないんじゃないって、天使ってなんなんですか?」

「天の使い、つまり私の指示に従っていることだね」

私がロミス様の使いに慣れってこと?

「まぁまぁ、そんな無理なお願いはしないよ。リィアちゃんのことが大好きだからね一緒に冒険したいくらい!リィアちゃんはこれまで通り冒険してればいいよ!人助けしてくれてるし、あ、たまに私の教会でお祈りしてくれればいいかな?」

教会でお祈りだけならまぁ。

「じ、じゃあ、、お願いします」

「じっとしてて」

今度は優しく抱きしめられる。わぁ……心があったまる。

「はい、できたよ。ルーナにも力を与えるね」

あ、ルーナちゃんには私が転生者だとか天使になったとかって色々話そうか……どうしよう。
ルーナちゃんはまだ目が覚めてないけどロミス様に力をもらう。

「これで安全安心だねドラゴンにだって負けないよ」

そんな力もっても私どうしようもないんだけどなぁ………

「あ!そういえば妖精から頼み事されてるんですけど」

「あ〜すっかり忘れてたわっていうか自分で管理できなかったの?リィアちゃん代わりに頼んだわ適当に魔力込めとけばいいから。そうね、忘れてたやつとかリィアちゃんにやってもらえば…………」

えぇ〜まぁ大変じゃなきゃいいけど

「あの、私達いつ戻れるんですか?」

「もう、せっかく逢えたのに寂しいこと言わないの!本当はずっと一緒にいたいところだけど、リィアちゃんにも大切な人が出来たみたいだし、気長に待ってるね」

最後に名残惜しそうに抱きしめられてまた光に包まれる。

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