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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

妖精のお願い

わぁ〜きれいなところ〜
キラキラしてるたくさんの妖精達がせわしなく飛んでる光景に思わず目を奪われてしまう。

「すごいところだね」

こんなに沢山いるのに羽音はあんまりない。近くで飛んでる妖精のはちょっと聞こえるけど、、フランさんのは羽が大きかったからなのかな?

「さっきはごめんね?迷い人久しぶりだったし、たまに敵意があったりするの」

「あ、いや、こちらこそすみません」

「もう、ユーロは気にしすぎ、この人たちいい人じゃん」

「ルピーはもっと気にしなさいってば……」

「あ!そういえばまだ自己紹介がまだだったね。あたしはルーナ、よろしくね」

自己紹介………いや、妖精相手ならさすがに大丈夫。

「わ、私はリィアです」

ダメだった。

「私はユーロ、この子達のまとめ役になってる」

なんだか大変そうだったね。うちでいうとサーティアさんかな?

「私はルピー!好きな食べ物はハニーシロップ。あれ甘くておいしいんだよ〜」

食べ物に目がなさそう。うちでいうとルーナちゃんかな?

「私はポンド、ふふふ、私の魔法なかなかよかったでしょ?」

厨二病ポーズとってるしこの子はうちでいうとクロエさんみたいだね。

「わ、私はエン、さっきはルピーを助けようと必死だったの。ごめんなさい」

ルピーちゃんの影に隠れながら自己紹介してるし、私と同じコミュ障なのかもしれない。

「ネマ様はこっちだよ」

自己紹介のあと雑談しながら一際目立つ大きな木に案内される。おぉ〜中に入れるんだね。

「待っていました」

この妖精が長老のネマ様だね。そういえば妖精って女の子しかいないのかな?そもそも性別とかはないとか?

「えっと、私達道に迷ってしまったんです。帰り道を教えてくれませんか?」

「それが……帰してあげたいのは山々なんですけど実は私も最近ここの長を任されちゃって道わかんないんですよね」

えぇーー!!??

「それじゃああたし達は帰れないってこと!?」

これからどうしよう………自力でどうにかするしかないってことでしょ!?

「ぷっはははは〜、ニンゲンってほんっと面白い反応しますよね〜冗談ですよ〜ちゃんと帰してあげますって〜」

え?え?

「あたし達を弄んだんだね」

ルーナちゃんは魔力を練って攻撃魔法の準備をする。

「ルーナちゃん、ちょっと待ってください、落ち着いて」

危ない危ない、ここで争いが起きるのはよくないからなんとかルーナちゃんをなだめる。

「自分の立場がわかってるんですね。私たちに危害を加えるならもう帰れませんからね。あ、そうだ、帰す代わりにお願いを聞いてください」

うん、この妖精、ネマだっけ?私からしてもちょっとムカつくね。

「…………どんなお願いなんですか」

「実は私達の森を守ってる魔法が弱ってて修復を手伝って欲しいんです。修復しないと魔物が入ってきて大変なことになるんですよね」

魔法の修復?私たちにできるの?

「あたし全然そういうの知らないんだけど」

「その点は大丈夫ですよ!あなた方から強い光属性を感じてるので、それさえあれば魔法は修復できます。過去にも何度か迷い込んだ人はいたんですけど、なかなか光属性持ちがいなかったんですよね〜。今回はとってもラッキーです」

「そうなんですね、わかりました!」

光属性が必要ってことは私でも再現できるのかな?

「もし修復出来たら、フランはどうなるの?」

魔法が修復できるなら案内してくれるフランさんは必要なくなる。

「フラン?まだあの森にいるんですね。あの子に対しては私もすごい悩んだんですよ?ここにいたらみんなを危険に晒すし、外に追い出したら魔物がいて危険だし、だから魔物も居ない迷いの森にいさせてるんです。もちろんフランが望むなら外に行ってもいいんですけどね」

元から役割はそこまで重要じゃないみたいで、色々考えた結果が迷いの森で1人っきりにさせるってことだったんだね。

「せめて他の妖精達が会いに行ってあげればよかったのに」

「迷いの森に迂闊に入ると妖精でも迷っちゃったり、フランに会えてもなんて顔で会ったらいいか分からなかったんです」

妖精が言うこともわからなくもない。うーん………

「じゃああたし達が連れて行ってもいいってことだよね」

「フランがよければですけど、そうしてくれると私達も助かります。2人は酷いことしなさそうですし」

ルーナちゃんの中ではフランさんを連れていくことが決定してるみたい。私もいいと思う。

「そういうことならフランさんを探さないとですね」

迷いの森に戻るのはちょっと怖いけど今のフランさんなら探知魔法で探せる。

「ちょっと待ってくださいよ!先に魔法の修復するの手伝ってください」

おっと!まずはなおさないといけないんだった。

「わかってるってば、さっさとやろう」

「じゃあ私についてきてください」


ついて行くと木の根に囲まれた光の玉のようなものがあるところに着いた。

「ここは世界樹の心臓部です。私たち妖精はここから生まれるんですよ。この森が魔力に満ちているのもこれのおかげなんです。いわば命の母ですね」

わぁ〜とってもすごいところなんだね。ゲームとかだと万能薬とか重要イベントがあったりするけど、この世界でも同じなのかな?

「魔法が弱ってるって言ってたけど、この木は大丈夫なの?」

もしかしてまずい状態なんじゃ………

「だ、大丈夫ですよ〜(多分)さぁさぁ、ここに魔力流しちゃってください!」

ほんとに大丈夫なの?かなり不安なんだけど。

私とルーナちゃんで光の玉に触れる。すると私とルーナちゃんが光に包まれて視界が真っ白になる。
うっ眩しい!
光がおさまると私達は不思議な空間に立っていた。そして、

「はじめましてリィアちゃん!やっと逢えたね」

私は綺麗な女性に抱きしめられた。えっ誰!?

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