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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

装備がどれもまがまがしいんですけど!?

依頼を受けて戻ってくるとセーハさんが待っていた。

「用事は終わった?依頼受けたの?」

「あ、はい!長らく依頼を受けてなかったので久しぶりに受けてみようかと」

「へぇ〜、頑張ってね。もしかして今から?」

「今日はお買い物しようと思います」

色々準備とかもしたいからね。

「セーハさんの用事は済んだんですか?」

「ん〜まぁ終わったかな?」

ちょっと歯切れの悪い言い方だ。

「お姉ちゃん」

くいくいと私の服を引っ張ってニフィちゃんが呼んでくる。かわいい!

「さっきの人達、子供が欲しいって言ってきたの。それで精霊さんに頼んでた」

子供、、あ、エルフの秘薬のこと?他種族でも子供ができるようになる薬を作ってるって言ってたっけ?

「教えてくれてありがと」

私にもいつか大事な人ができるのかな?その、恋人とか………


「リィア〜?リィア」

「ふぇ?あ、えっとどうしたんですか?」

「またぼーっとしてたの?次はどこに行くかって話だよ」

「それで、装備屋に行くことになったわ」

「近くに道具屋もあるよ、一緒に寄ってくといいかもね」

「我はお小遣いと一緒にお母さんから装備を譲り受けたのだ」

え?いつの間に、でもいつもと同じ装備に見えるけど。あ、変身腕輪に入れてあるのかな?

というわけで装備屋さんに到着する。おぉ、外観からかっこいい。

「はい、じゃあお金渡しておきますね、いい装備があったら買ってください」

昨日の魔道具屋さんではクロエさんが代わりに買ってくれたから今回はちゃんとみんなに分けないとね。パーティ共用のお金からみんなにお小遣いを分けてるけど装備とか買う場合は多めに渡す。

「ありがとうリィア」

お金を貰うとすぐにサーティアさんはお店に入っていく。気になってたんだね。

「我には必要ないと言うのに」

クロエさんはエミリーさんからいっぱいお小遣いをもらったからと言って断ってくる。

「ダメですよ?クロエさんも仲間なんですから」

「むぅ……」

「お金はいっぱいあって困ることはないですよ?服だってアイテムだって、、あ!マジックバックはオススメですよ、ちょっと高いですけどいっぱいもの入れれますし」

「さ、探してみるのだ!」

どうせならみんなの分も買っておこうかな?後で道具屋に行くかもだし、見ておこう。
クロエさんとサーティアさんは別行動でセーハさんとニフィちゃんは適当に回ってるから気にしなくていいということで私とルーナちゃんでお店をまわることになった。


「あたしの好みがなさそうなんだよね、、なんか全体的に黒っぽいし」

「ルーナちゃんならなんでも似合いますよ〜いつもと違うってのもいいと思いますよ。私も一緒に選びますから」

ルーナちゃんの言う通りクロエさんが好きそうなデザインの装備ばっかりだね。

「このローブなんてどうですか?魔法攻撃、物理攻撃を防いでくれて、魔力も上がるらしいです」

デザインは闇堕ちした神官が着てそうなローブだね。

「思ったより軽いね。ちょっと試着してくる」

おぉ〜かわいい普段白っぽい服を着ているからギャップがあるね。

「値段は………それなりですから買いましょう!」

「このお金で何日分の食べ物が………いや、これがあればお金を稼ぎやすくなるから」

ローブを購入して次は武器の方を見てみる。
ルーナちゃんはいつも杖を持ってる。魔法の発生を早めたり、魔力を高めるだけじゃなくて、敵に近づかれた時に守ったり殴ったりするのに使う。

「杖もなんかデザインがまがまがしいね」

「これなんてどうですか?攻撃魔法、物理攻撃が上がるみたいです」

「そんな悪魔の持ってそうな杖使ってたら色々怪しまれるって、、それにあたしは回復メインなの!いつもリィア達が危なげなくしてるから回復することはあんまりないけど」

割とマシなのを選んだつもりだけど、、うーん杖に関してはまた今度かな?強そうだけど、、クロエさんなら持ってても違和感ないんだけどなぁ。

「杖はまた今度にする」

「そうですね。無理に買う必要はないです。あ、あっちにアクセサリー売り場もあるみたいですよ」

アクセサリーといっても装備屋さんのアクセサリーはオシャレ目的じゃない。能力上昇や魔法を使うための魔力を肩代わりしてくれる。

「リィアとの指輪に、変身の魔道具も付けてるからつけるところがあんまりないんだよね」

全部の指に効果のある指輪を付けても効果を発揮するのは一つだけみたい。ゲームと同じだ。私の場合は髪飾りがあるからアクセサリーもいらない。

「いつもな何付けてるんですか?」

「魔力上昇の指輪、右手に付けてる」

「その効果だと、、このあたりですね」

相変わらずまがまがしいデザインのアクセサリーが並べられている。

「これならまだ付けられるかも」

ルーナちゃんが手に取ったのはドクロの髪飾り。リアルな感じじゃなくデフォルメされててかわいい。
ふむ、あのローブにこの髪飾り………なんか敵キャラにいそうだね。

「買っちゃいましょう!効果もその指輪よりも高いみたいですし」

ダークなルーナちゃん、、そして主人公に捕まり拷問を受け、、ぐへへ〜

「リィア、顔が気持ち悪くなってるよ」


装備屋さんを大体見終わって一旦みんな集まる。

「見てよこれ、かっこよくない??」

サーティアさんが買ったのであろう剣を見せてくる。かっこいい!なんか魔剣って感じ。

「防具も買ったけどそれは今度見せるわね」

「ルーナ、これをやる」

「え?」

クロエさんがルーナちゃんに杖を渡す。

「これどうしたの?」

デザインはまがまがしいというよりはメルヘンチックな杖だ。多分この店にはなかったと思うけど

「ちょっと様子を見てて、杖を買ってなかったからな、ほら我はお母さんから杖も貰ったって言ったであろう?でも、、その、、デザインがあまり好きじゃなくてな。正直に言ったのだ。そしたらせめて仲間に渡せって言われたのだ」

エミリーさん()それは災難だったね。杖は失敗したけど服の方は気に入ってるみたいだから、、うん

「いいの?」

「もらってくれなきゃ困る」

「ありがと」

「あるあるだよね〜、自分の子供がかわいくってついついプレゼントにかわいいもの選んじゃうのって」

あ〜、親の気持ちはまだわかんないけどなんとなくわかった気がする。

「クロエさんのはどうするんですか?」

「ふふん!最っ高にかっこいいのを買ったのだ!見ろ!」

「ワーカッコイイナー」

クロエさんはいつも通りのクロエさんだった。


道具屋さんではみんなの分のマジックバックを買う。私のとは違って時間停止もないし容量もちょっと大きいバックくらいしかないけどポーションや服を入れておくには便利だ。口の大きい腰巻ポーチみたいになってるから戦闘中でも邪魔にならない。

「悪いわね」

「ありがとうリィア」

「ふん、我とリィアだけに荷物持ちをさせないためだ!」

「どういたしまして〜」

私はルーナちゃんに、クロエさんはサーティアさんにポーチを買ってあげる。結構な値段だからパーティのお金だとちょっと痛くなっちゃうからこうすることにした。

「依頼頑張るわ!」

「あたしも!!」

明日は久しぶりの依頼だから今日は早く寝ようっと。

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