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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

冒険者ギルド魔王都支部

魔道具屋さんを見回って出る頃にはもう日が傾いていた。魔道具は買わなかったけど沢山マナポーションは買っておいた。セーハさんが言うには質がいいらしい。

「そっちはどうでした?」

「すごかったのだ!魔族の技術はすさまじいのだ!これを見ろ!」

クロエさんが興奮した様子で魔道具見せてくる。

「なんですか?これ」

「あ〜リィア、クロエの服を用意しておいて」

ルーナちゃんが小声で教えてくれる。よくわかんないけど出しておく。クロエさんと言えば!ということでメイド服を用意する。

「んで、あたしの合図でそれをクロエの方に投げて」

クロエさんは興奮してるのか私達の声は聞こえてないみたい。

「ふふ、こうするとな?」

腕輪のような魔道具が一瞬光るとしゅわわんとクロエさんの周りに魔法陣が展開する。
え!?すごい!かっこいい!!!
魔法陣からはキラキラと光がクロエさんを包み込んで、、あ、ルーナちゃんから合図きた。私はメイド服1式をクロエさんの方に投げる。そして光が収まるとメイド服に着替えられていた。

「って!なんでこの服なのだ!!?」

「すごいです!早着替え、、いや、変身ですね!!」

これ使えば魔法少女の変身とかできそうだね。私も欲しい。

「我の服はどこにいったのだ?着替えたいのだが」

あ、そういえば……どこにいっちゃったのかなぁ

「ちゃんと説明を読みなさいって言ったじゃないの、説明書もらっておいてよかったわ。ふむふむ、どうやら元の服はその魔道具の中にあるようね。あらかじめ服を入れておいて変身できるみたい」

「起動方法と変身できることしか覚えてなかったのだ………それで?もう一度変身するにはどうすればいいのだ?さっきと同じでいいのか?」

「あっ、これ一度変身したらしばらく出来ないみたいね」

「なん………だと………」

「あはは!クロエちゃん面白いね〜」

クロエさんのメイド姿かわいいなぁ。お姫様なのにメイドっていうギャップもいい!

「はい、ちゃんとリィアの分も買ってあるよ」

ルーナちゃんがクロエさんの持ってるものと同じ魔道具を渡してくれる。

「ルーナちゃんもサーティアさんも買ってたんですね」

「最初は服がないから用意しなくちゃいけないみたいなの、用意する服を持ってないと失敗するようになってるよ」

おぉ!すごい魔道具見つけたね。でも戦闘になんの役に………?

「これがあれば普段着でもすぐに戦闘装備になれるわね」

おぉ!それはすごい!

「いくらしたんですか?」

それなりに値段高かったんじゃ………

「実はお母さんからお小遣いをもらったのだ。今回はお礼もあって我が買ったのだ」

「そうだったんですね!すごいもらってそうです」

エミリーさん溺愛してそうだしなぁ………

「さて、そろそろ帰るよ〜この続きはまた明日ね」


結局クロエさんはメイド服でお城に戻った。恥ずかしがってずっと素が出ててかわいかった。
なんだかんだ言ってもクロエさんメイド服気に入ってるんだよね〜だって真っ先に部屋に戻るんじゃなくてエミリーさんに見せてたし。

「な、なんじゃその格好は!?メイド?かわいいのじゃ〜」

「ですよね!クロエさんほんとにかわいくて」

「やぁ………うぅ……」

これのせいで夜ご飯の時口聞いてくれなかった。


次の日

クロエさんが買ってくれた魔道具のおかげでオシャレできるようになったから服選びは大切。今日は大人っぽくいこうっと。

「今日はどこに行くの?」

セーハさんは私たちの行きたいところを聞いてくる。

「冒険者ギルド行かない?」

「いいね!あたし達そろそろ依頼受けた方がいいと思うしいいのがあったら受けようよ」

確かに全然依頼受けてないね。

「せっかく認められたからいい機会なのだ」

勝利の星達が正式に結成したってことだよね?

「そうですね、じゃあまずは冒険者ギルドに行きましょうか」

あ、、せっかくオシャレしたのに、冒険者ギルドに行くなら着替えないと。
えっと、魔力を込めて………
私は魔道具を使っていつもの装備に着替える。
おぉ〜かっこいい!!あ、下着はそのままみたい。

「我はもう朝着替える時に使ったのだ。準備がいらないから楽なのだ」


冒険者ギルドに近づくにつれて強そうな人達が見えてくる。
人間は少ないけど獣人やエルフが割といる。あとは魔物の街にいたような魔物がいたり、クロエさんと同じような見た目の人がいる。
魔物以外はパッと見人だから私達も目立たないね。

と思ってた時期が私にもありました。

「ちょっといいか?」

冒険者ギルドに入ると2人組の冒険者に呼び止められた。

「ご主人様、またかわいい子に話しかけて〜」

「い、いや違う、今回はそんなつもりは無い」

片方は奴隷?よく見れば首輪を付けていた。綺麗だから全然わかんなかった。

「同族の奴隷はあまりいい気分にはなれないわね。酷いことはされてはなさそうだけど」

奴隷の人はエルフだね。確かに私も奴隷を見ていい気分はしない。日本じゃありえないことだし、、

「で?なんのようなのだ?」

「あぁ、用があるのはあんただ、ドリヤード」

「あぁ私?なんの用かしら?あ、リィアちゃん達は先に行ってて、ニフィちゃんも私が見ておくから」

えぇ〜!?さすがに失礼じゃない?とは思うけどセーハさんがそう言うならまぁいいか。

「そう、じゃあ行くわよ」

ギルドの中は広くできていて賑わっていた。
周りからは注目されるけど絡んではこないね。

「みんな強そうですね〜」

「いい依頼はあるのかな?」

「お!これなんかどうだ?討伐依頼、ランクもCなのだ」

内容は………ふむふむ、この近くにある森にデスベアーっていう凶悪な魔物がいるらしいね。

「討伐数は一体だけだし報酬もそこそこいいわね」

「じゃあ決まりだね」

あっさり決まって受付に並ぶ。朝はいい依頼があるものだね。

「この依頼を受けたいのだけど」

悪魔系な受付嬢さんだ。魔王都っぽい!

「あ〜もしかして異国の方、ですよね特にそっちの御二方は人間のようですし、一応説明していただきますね」

え?どういうことだろう?
受付嬢さんが言うにはここアドレントの冒険者ギルドと人間の冒険者ギルドはランクが同じでも実際の実力とは異なってしまうということみたい。
人間と魔族じゃ生きてる時間も強さも違うからかな?

「じゃああたし達は受けられないってこと?」

「いえ、あくまで注意喚起です。これで文句言われても困りますからね、諦めるならそれはそれでいいと思いますよ。どうしますか?」

「大丈夫よこのまま受けるわ」

「承りました」

「セーハさん達もしますし、実際向かうのは明日以降になりますね」

「そうね」

「久しぶりに冒険者らしいことをするのだな」

今日はまだまだ観光を続けるよ。

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