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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

師弟対決

クロエ視点

目が覚めたのは薄暗い地下。
魔王城の地下、、魔物を警戒しなくちゃ!
わたしは探知魔法をつかって警戒しつつ、魔力を高める。

「大きくなったなクロエ。私は嬉しい気持ちでいっぱいだよ」

どこからともなく現れたのは

「師匠」

師匠の様子はどうにもおかしい事に気づく。そうか、力を試すって師匠と戦うってことか。

「私はクロエを本当の娘のように扱えたかな。そもそも私に子供はいないんだけど、、魔王様にクロエを頼まれた時はすごい驚いたものだ」

「そうだね。わたしも師匠がずっとお母さんだと思ってたよ。本当じゃなくても、師匠はわたしの育て親だよ」

「ふふ、そう言ってくれると嬉しいものだな。それと、師匠としても色んなことを教えた。今ここでクロエの実力を確かめようと思う」

「ねぇ師匠。わたし、師匠のもとから離れて学校に行ってよかったって思ってるんだ。師匠はすごいけど、わたしの仲間もとってもすごいんだよ。わたしも成長したし、全てをぶつけるから見て欲しい」

師匠には純粋に、全てを見せていこう!わたしは早速魔法を唱える。

「デビルズランス!」

でも簡単に止められる。今は力を示すだけ、、別に師匠を倒すわけじゃない。でもちょっと悔しい。
こうなったら!

「本気でいくよ!!アンリーシュダークネス!」

翼を広げ、私の「お母さん」の部分が覚醒していく。そして師匠の周りに闇の魔力が集まり爆発する。

「すごい成長したようね、クロエ、、報告にはあったけど身をもって体験すると違う」

あ、学校でのこととか全部見られてたんだ、、なんか恥ずかしい、、ってことはあの口調も、、メイド服も、はわわわ。
い、いや、でも戦闘する時とかたまに様子を見てただけかもしれないし……

「し、師匠は全部見てたの?」

「もちろん!バッチリ全部見てたよ〜着ぐるみ、メイド、色んな服装なクロエかわいかったぁ」

は、は、恥ずかしい、、うぅ師匠に知られるとどうにもむず痒くなる。

「もう!恥ずかしいってば!ダークアロー!」

恥ずかしさを紛らわせるように魔法を放つ。

「威力も制度も、、しかもこんなに多く相当魔力も上がってるね。それに力を使いこなせている」

みんなに迷惑かけてから魔力解放状態でもコントロールはできるようになった。それにここは魔力がたぎってる。師匠もいるし魔力吸収していればしばらくは問題ないくらいだ。

「まだまだいくよ!師匠!デビルズスピア!はぁぁああああ!!!」

わたしは翼を羽ばたかせ宙を舞い、具現化させた槍で師匠を攻撃する。

この場所だからこそできる。けど、、

「くっどこに」

姿がわからなくなる。幻影魔法か、、わたしは暗がりでも多少は見えるけど師匠の姿が見えなくなった。探知魔法でも、、今一瞬だけ反応が強くなって弱い反応になる。

「影になって、いや、これは召喚魔法」

師匠自体はどこかで息を潜めている。アンデットを召喚する時に場所がわかるみたい。
それなら出てきた瞬間倒していけば師匠にも攻撃が当たるってことだ。

「ふはは、今の我にはそんな小細工きかぬ!はぁ!!」

出てくるアンデットを倒していく。

「機動力と攻撃力が厄介ね、、でも」

見つけた!わたしは師匠を超える!

「デーモンクリムゾン!!!」

内なる火属性の力を使いこの槍に纏わせ思いっきり投てきする。

やった?
魔力が尽きたのか動けない……いや、でもさすがにまだ尽きるほどじゃ。まさか!

「さすがは魔王様の娘で私の弟子だよ、すごい攻撃だった」

「どうして!?完全に捉えていたはずなのに」

今は身体の自由を奪われている。わたしの負けだ。もがくことも出来ない、魔法も封じられてる。

「時間を稼いでる間にちょっと準備したんだ、身代わりとこの魔法を、さすがに私も疲れた。魔王にはちゃんとクロエの強さを伝えないとね」

でも、師匠は認めてくれた!やった!
拘束も解いてくれる。

「これならよっぽどのことがない限り問題なさそうね。あの子たちも一緒だし」

「師匠、わたし、、」

「よく頑張ったね。私も嬉しいよ」

「うん!」

「っ!?パル!」

どうしたんだろ?急に師匠の顔が強ばる。

「師匠?どうしたの?」

「クロエは先に行ってなさい。私はまだやらなくちゃいけないことがあるみたい。あそこからお城に戻れるから」

そう言ってアンデットを召喚して案内してくれる。

しばらくついて行くとお城に出ることが出来た。お母さんに会いたいな。あと仲間のみんなにも。
アンデットにそのままついて行くとある部屋に案内される。ここに誰かいるの?

「クロエ!無事でよかったまったく、心配したんだからね?」

「私は信じてたわよ。それで?何が起きてるのかも知ってるのよね」

部屋にはルーナにサーティア、ニフィがいた。

「みんな無事でよかったのだ、リィアはどうした?」

「リィアはまだ帰ってきてないよ、、戦いに苦戦してるのかな」

「リィアに限って負けることはないと思うし、案外返り討ちにしてるんじゃない?」

そうだといいけど………とにかく今はお母さんに聞いてみよう。

「みんな動ける?我はお母さんを探しに行くが」

「あたしも行く。じっとしててもしょうがないし、リィアを待ってもいいけど、近くにいるなら分かるし」

「私も、ニフィも一人じゃ不安だったろうし一緒に行きましょ?」

「うん!」

控えてる従者にも伝えて案内させる。わたしが言ったら聞いてくれた。

城を歩いていると、、

「うぅ、、まだクラクラするわぁ一週間、、いや、二週間は休む!」

「ニーティアおばさん?」

「あら?あんた達、、もう一人は何者なのよ。あんな強いなんて聞いてないし!」

もう一人って、、リィアのこと?

「もしかしてリィアがどうしてるか知ってるの!?」

「ちょっ叫ばないで、頭に響くから、、あの子なら次の四天王と戦ってんじゃない?私もボコボコにされたわ」

そう言って去っていってしまう。
ふふふ、やっぱりリィアは特別みたいだ。おそらく師匠が言ってたやることってのも。

「あぁ………リィアはすごいのね」

「リィア、、あの子はあたしと出会った頃から規格外というかなんというか、、ふふ」

「「「あはははは」」」

ついついみんなで笑ってしまう。

「リィアお姉ちゃんは無事なの?」

「もちろんだ、リィアが負けるわけないのだ!」

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