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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

負けイベント

時は遡ってみんなが四天王と戦う前

サーティア視点
私が眠らされて目覚めたら知らない部屋に連れてかれて目の前には、、

「目覚めたようねサーティア」

「二ーティアおばさん?って、そういうことね」

「あら、理解が早くて助かるわ。私も気が進まないんだけど魔王様の命令だし、、」

再開したばかりの親戚が殺気をとばしてきてすぐに状況を理解出来た。
剣を構えて全力で戦闘準備をする。相手は人間を辞めた吸血鬼、、ただの魔物とも違う。

「こうなるならもっとみんなに甘えておけばよかったわ」

正直勝てる自信はない、、けど精一杯やろうと思う。それに私はひとりじゃない!
みんなも多分私と同じような状況だろうし……私が諦めてどうする?
リィア、ルーナ、クロエ、、絶対生きてまた会うわよ!!

気合いを入れて剣を抜く。聖剣でも魔剣でもないけど、、思い出深い剣だ。旅の思い出を感じながら魔力を込める。
おばさんの方も剣を使うみたい。こうして憧れだった人と戦えるのはいいわね。もうあの頃のか弱い私とは違うことを教えてあげる!

「ウィンドステップ!」

強化魔法と一緒に起こした風に乗って一気に近づく。

「ハリケーンブレイド!!」

正直受け止められるとは思ってなかったけど、、しっかり受け止められた。それでも風の刃がおばさんを襲う。

「なかなかやるようね」

傷だらけになったと思ったら、みるみる傷が消えていく。
結構渾身の一撃だったんだけどな。
落ち込んでる暇はない、もっと攻撃を加えないと!

と思ったらコウモリに変化されて避けられる。
それなら!

「エアスラッシュ!」

ダメだ、全然当たらない。
じゃあせめて集まった時を逃さないように、、ってあれ?どこに??
気づいた頃にはコウモリの姿も見えなくなってしまった。
探知魔法が使えない私にはちょっときついかも……

「どこに……」

とにかく今は集中しないと!
下がって後ろは取られないように壁際に逃げれば、、って危ない!!

何とか後ろから振り下ろされた剣を受け止める。けど体制が悪かったみたい。私はそのまま押されて倒れてしまう。

「うっ、、」

「もう終わりのようね。まぁ命までは取らないから、、なかなか強かったわ、成長したのね」

最後に褒めてくれる。何か試されてただけだったの!?

事情を聞くとどうやらクロエの仲間として力を試されてたみたい。魔王の命令で、、なるほどね?

「じゃ、私の眷属に案内させるからついて行って」

一匹のコウモリが私の周りを飛び回る。この子について行けばいいみたい。


連れていかれた先はお城だった。前に見た部屋に連れていかれる。

「ニフィ?」

「お姉ちゃん!無事だったんだね!」

「他のみんなは?」

いないみたいだけど、、多分みんなもここに連れてこられるのかな?最初に私が戻ってきた感じなのかもしれない。

「ううん、わかんない。ここにいればいずれ戻ってくるって言われたけど」



ルーナ視点

「目が覚めたみたいですね」

「!?誰っ」

あたしにも光を出すくらいはできるけど、、物音といい、魔力感知の反応といい、明らかにおかしい。

「あ、キャリーです。訳あって戦うことになったんですけど………」

え?どういうこと!?キャリーと戦うって?

「魔王様からの命令なので不本意ながらやるのですが、、実は、、はい、こういうことがありまして」

キャリーから事情を聞く。クロエの仲間として実力を確かめるためらしい。

「にしてはあまりにも力の差を感じるんだけど………一人でドラゴンって、、一分も生き残れる気がしない」

「そこはちゃんと考えてあるので、もちろんクロエちゃんが悲しむので命に関わることはしません」

それならよかった。こっちは全力でいいんだよね?

「わかったよ、、それじゃ遠慮なくいくね」

といっても上級魔法は詠唱長いし、、かといってダメージをあたえられる魔法も少ないと思うし、、うーん………そうだ!

「ウォーター!」

いつもの窒息作戦だ!この間に並行して魔法をさらに練っていく、、
って、そんなに上手くはいかない、、多少息を止めたくらいじゃドラゴンには関係ない。
それに暴れられたら、、あたしは尻尾に当たって吹き飛ばされる。少しかすっただけなのに!

「きゃあ!」

あたしは運動能力がリィアやサーティアみたいにある訳じゃないから咄嗟に動けないし、クロエみたいに躱すことも出来ない。

「うっ、ヒール」

すぐに回復してキャリーの方を見ると炎を吐くところだった。エンシェントドラゴンは炎も吐くんだ、、って防がないと!

「アクアシールド」

相性がよかったのか防ぐことができた。
あとはどうにかして動きを止めないと、、いや、もっと違う方法がある!

「アシッドバレット!アシッドバレット!アシッドバレット!!」

連続で同じところに何度も撃つ。
反撃の炎を吐いてくる。今度は最小限の力で防御する。

さすがのドラゴンの鱗でもだんだんと溶けてくる。辺りに酸も飛び散って動きづらいはず、、ここで、、

「メガフラッシュ!!!」

キャリーの顔の辺りに思いっきり光の玉を出現させる。しばらくは目を奪えるはずだ。

今度はこっちからいくよ!!

飛び散った酸を再利用していつもよりも早く上級魔法を発動させる。これで!!

「アシッドスプラーーーッシュ!!!」

ぐるうぅぅぅああああ!!?

あたしは魔力切れでその場に倒れる。さすがに魔力を使いすぎた。でもダメージは結構はいったんじゃない?
周りからはしゅ〜しゅ〜と溶ける音がしてる。
キャリーはこんな事じゃ倒すことは出来ないと思うし、、でもなんか様子がおかしい、、?

「いったあぁぁああい!!」

しばらくのたうち回ってドスンドスンと地響きする。これってあたしも危険!?
なんとか起き上がって、一応リィアからもらっていたマナポーションを一本使う。全快ではなくともある程度はよくなった。

「あ、あの、、大丈夫?」

さすがにやりすぎたのはちょっと反省して回復させる。

「あ、ありがとうございます、、はい、もう終わりでいいですよ、まさか私にこんなにダメージ与えるなんて、、どんだけ強力な酸なんですか!痛みを感じるのは久しぶりですよ、、周り酸だらけですし、、とりあえず私はこれをなんとかするのであっちからお城に戻れるので行っててください」

あ、これあとは投げやりなんだね。言われた通りに進むとお城に出る。そこにはメイドさんが待ち構えていた。あ、こっからは案内があるみたい。
連れていかれた部屋にはニフィとサーティアがいた。

「ルーナ!無事だったのね?よかったわ」

「他のみんなは………まだ戦ってるのかな?」

「そうみたいね。リィアもクロエも無事だといいんだけど」

リィアはきっと大丈夫。クロエも、、っていうかクロエも戦ってるのかな?
とにかく無事を祈ろう。

「あたしは疲れたよ、、魔力切れそう」

今にも眠りそう、、

「お姉ちゃん達大丈夫?」

「大丈夫だよ、他のみんなも大丈夫だから、帰ってくるのを待ってようね!」

リィア………頑張って

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