コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
母と娘
時は遡ってクロエとエミリーが二人でお話している時。
「お母さん、、その、、」
「まぁそうかしこまることはないのじゃ。クロエが戸惑うのは当然じゃからな」
わたしは優しく微笑む憧れていた魔王様が自分の親だってことが未だに信じられない。そりゃあ緊張もする。師匠からは魔王様はとても素晴らしいとか、数々の偉業を成し遂げてきたとかそういう話を聞いている。
「お母さん、わたしね、その、仲間ができたんだ」
「うむ、ルーミーから聞いてるのじゃクロエがわらわに呼ばれても一緒にここまで着いてくるなんてなかなかできるものではないのじゃ。とてもいい仲間を見つけたの」
仲間も褒められると嬉しい気持ちになる。
「うん!みんなわたしの為に、、わたしが探してる両親も一緒に探してくれるって言ってくれた。まぁお母さんが教えてくれたからそれはもうほとんど達成しちゃったんだけどね」
「クロエはこれからもその仲間達と一緒にいたいか?望むならわらわと一緒にいてもよいのじゃよ?今まで何もしてあげられなかった分なにかしてあげたいのじゃ。わらわのたった一人の家族じゃからな」
「わたしはみんなと一緒にいたい。もちろんお母さんに出会えたのは嬉しいと思うけど、みんなにお返ししたいから。今日は、、お母さんに甘えさせて」
「父親に似て素直な子じゃ!長らく抱きしめることもなかったからの。ほら、おいで、わらわのクロエ」
お母さんに抱きつく。お母さんもわたしのことを抱き返してくれる。身体の大きさはあんまり変わらないはずなのに、とても大きな感じ。それにとっても安心する。
「お母さん。仲間とはいつか別れちゃうかもしれないんだよね」
「そうじゃな、わらわの娘なら寿命も長いじゃろうな。人間や、、エルフよりも、それに素敵な人が現れるかもしれないのじゃ」
お母さんは勇者と運命的な出会いをしたんだっけ?
「クロエに恋人が出来たらまずはわらわに言うのじゃぞ?この魔王の娘に釣り合うか見てやるのじゃ!」
「それはやめて、、」
さすがに可哀想すぎる。
「いや、わらわが許せん!それに、これからクロエの仲間に対してもわらわが見定めるのじゃ」
!?
「何をするつもりなの!?」
「ちょっとした試験じゃ。クロエが危険な目に遭うくらいならこの城に閉じ込めた方がいいとも考えたのじゃが、、さすがにそれはやりすぎじゃからの。せめて強い仲間を付けないと、、クロエ自身も強くないといけないのじゃ」
うっ、、これは多分わたしが頼んでもダメそう。
ならせめて
「獣人の子はわたしの仲間が借りてるの。キャリーが仕事を頼むことになってるし、手は出さないで」
「うむ、それじゃあ安全なところに行かせるのじゃ」
よかった。ニフィはこれに関係ないもんね。
でもわたしやルーナ達はどうしようもない。お母さんのことはわからないけどさすがに命までは……ってお母さんは魔王だからそんなぬるいことはしない?わたしは無事でも他のみんなは危険かも。
どうしよう。わたしがここに残ることにしたらみんなは危険な目にあわなくてもよくなる。
いや、わたしは何を言っているんだ!?こんなので諦めようとしてどうする!みんなの強さは一番知ってる。わたしだって強くなったんだ。
「お母さん、わたし強くなったんだよ!」
「ほう?それは楽しみなのじゃ。学校にいかせたのは正解なようじゃな」
学校にいかせてくれたのってお母さんだったの!?あ、そっか、師匠とお母さんって繋がりがあるっていうか師匠はお母さんの部下だもんね。
「見えないところでわたしのために……お母さんありがとう」
「当然じゃ。クロエには実質父親はいないからの。両親をすぐに亡くしたわらわにとっては大事な大事な家族なのじゃ」
そうだったんだ。わたしは亡くすというより元からいなかったから……
「わらわの母親は死を超越したリッチーじゃった。父親はドラゴン。さすがに種族までは知らぬが死ぬその時まで最強の魔王じゃった」
さすがは魔王だけあってすごい組み合わせの種族。わ、わたしもその血を受け継いでるんだ。
道理でわたしこんな力を持ってたんだね。師匠もすごい力を持っているとか言ってたっけ?
師匠もとってもすごいからわたしがこんな力を持っていても調子にのりすぎないでいられたから師匠には感謝してる。
リィア達もそう考えるとすごい??
「生まれてすぐ母親は霧散したと聞いているのじゃ。死を超越したとはいえ命を生み出すのはとても難しいことだったみたいなのじゃ。詳しくはルーミーに聞くといいのじゃ。父親はわらわが16の時に不治の病におかされてしまったのじゃ」
うぅ、お母さんはとてつもなく大変だったんだ。
「父親が、先代魔王がいなくなってからはわらわが魔王を務めることになった。もちろんそれをよく思わない者が多くいた。国は内乱、、それぞれが国のように独立しようとする始末。そんな時人間が勇者を送り込んできたのじゃ」
魔王が変わって国が混乱してる時に人間が攻めてきて土地を奪おうとしたんだね。
「混乱してるっていっても魔物は人間に負けないと思うけど、、どうして急に」
「あ奴らは少数精鋭を送り込んできたのじゃ。勇者に聖女、帝国の大魔女、王国の騎士長、、手も足も出なかったのじゃ。それにどうにもわらわ達アドレントが全ての魔物を操ってるだとか言ってきたのじゃ。わらわにそんな力はないし、なんなら悪い魔物が増えて困ってたくらいなのじゃ」
それは………いくらなんでも無理があるでしょ
「あとはさっきみんなの前で話してた通り勇者に出会ったんだね」
「そうなのじゃ〜あ奴は聖女と既に恋仲になっておったのじゃがわらわにも惚れていたのじゃ。勇者は人間を裏切ることに躊躇なくわらわを助けてくれたのじゃ。しばらく国の統治も手伝ってくれての。代わりにわらわは魔物が溢れてる原因であるダンジョン探索に付き合ったわけなのじゃ」
わ、わたしにもそんな素敵な人が現れてくれるのかな?
「結局魔物達はおさまったの?」
「うむ、勇者パーティと魔王の臨時最強パーティで数々のダンジョンを攻略していって、原因の魔物も討伐したのじゃ」
おぉ!すごい!
「人間の国ではおとぎ話になっておるのじゃ。魔族はいいやつもいるっていうイメージアップにもなったのじゃ」
「すごい!すごいよお母さん!こんなにすごかったなんて………わたしまで嬉しい」
「えへへ、娘に褒められるとちょっと照れくさいのじゃ。そうじゃよわらわはすごいのじゃ!!今なら勇者にも負けぬ。やろうと思えば世界征服もできるのじゃ!!したところで新たな問題が出てくるし忙しいことこの上ないからやる気は全くないがの」
お母さんが魔王で、しかもとんでもなくすごい人で、、わたしもお母さんみたいになれるのかなぁ。いや!わたしはわたしらしく頑張っていこう!そう!わたしは勇者であり魔王なのだ!魔王のお母さんとは半分同じで半分違うくらいでいい。
「お母さん、、その、、」
「まぁそうかしこまることはないのじゃ。クロエが戸惑うのは当然じゃからな」
わたしは優しく微笑む憧れていた魔王様が自分の親だってことが未だに信じられない。そりゃあ緊張もする。師匠からは魔王様はとても素晴らしいとか、数々の偉業を成し遂げてきたとかそういう話を聞いている。
「お母さん、わたしね、その、仲間ができたんだ」
「うむ、ルーミーから聞いてるのじゃクロエがわらわに呼ばれても一緒にここまで着いてくるなんてなかなかできるものではないのじゃ。とてもいい仲間を見つけたの」
仲間も褒められると嬉しい気持ちになる。
「うん!みんなわたしの為に、、わたしが探してる両親も一緒に探してくれるって言ってくれた。まぁお母さんが教えてくれたからそれはもうほとんど達成しちゃったんだけどね」
「クロエはこれからもその仲間達と一緒にいたいか?望むならわらわと一緒にいてもよいのじゃよ?今まで何もしてあげられなかった分なにかしてあげたいのじゃ。わらわのたった一人の家族じゃからな」
「わたしはみんなと一緒にいたい。もちろんお母さんに出会えたのは嬉しいと思うけど、みんなにお返ししたいから。今日は、、お母さんに甘えさせて」
「父親に似て素直な子じゃ!長らく抱きしめることもなかったからの。ほら、おいで、わらわのクロエ」
お母さんに抱きつく。お母さんもわたしのことを抱き返してくれる。身体の大きさはあんまり変わらないはずなのに、とても大きな感じ。それにとっても安心する。
「お母さん。仲間とはいつか別れちゃうかもしれないんだよね」
「そうじゃな、わらわの娘なら寿命も長いじゃろうな。人間や、、エルフよりも、それに素敵な人が現れるかもしれないのじゃ」
お母さんは勇者と運命的な出会いをしたんだっけ?
「クロエに恋人が出来たらまずはわらわに言うのじゃぞ?この魔王の娘に釣り合うか見てやるのじゃ!」
「それはやめて、、」
さすがに可哀想すぎる。
「いや、わらわが許せん!それに、これからクロエの仲間に対してもわらわが見定めるのじゃ」
!?
「何をするつもりなの!?」
「ちょっとした試験じゃ。クロエが危険な目に遭うくらいならこの城に閉じ込めた方がいいとも考えたのじゃが、、さすがにそれはやりすぎじゃからの。せめて強い仲間を付けないと、、クロエ自身も強くないといけないのじゃ」
うっ、、これは多分わたしが頼んでもダメそう。
ならせめて
「獣人の子はわたしの仲間が借りてるの。キャリーが仕事を頼むことになってるし、手は出さないで」
「うむ、それじゃあ安全なところに行かせるのじゃ」
よかった。ニフィはこれに関係ないもんね。
でもわたしやルーナ達はどうしようもない。お母さんのことはわからないけどさすがに命までは……ってお母さんは魔王だからそんなぬるいことはしない?わたしは無事でも他のみんなは危険かも。
どうしよう。わたしがここに残ることにしたらみんなは危険な目にあわなくてもよくなる。
いや、わたしは何を言っているんだ!?こんなので諦めようとしてどうする!みんなの強さは一番知ってる。わたしだって強くなったんだ。
「お母さん、わたし強くなったんだよ!」
「ほう?それは楽しみなのじゃ。学校にいかせたのは正解なようじゃな」
学校にいかせてくれたのってお母さんだったの!?あ、そっか、師匠とお母さんって繋がりがあるっていうか師匠はお母さんの部下だもんね。
「見えないところでわたしのために……お母さんありがとう」
「当然じゃ。クロエには実質父親はいないからの。両親をすぐに亡くしたわらわにとっては大事な大事な家族なのじゃ」
そうだったんだ。わたしは亡くすというより元からいなかったから……
「わらわの母親は死を超越したリッチーじゃった。父親はドラゴン。さすがに種族までは知らぬが死ぬその時まで最強の魔王じゃった」
さすがは魔王だけあってすごい組み合わせの種族。わ、わたしもその血を受け継いでるんだ。
道理でわたしこんな力を持ってたんだね。師匠もすごい力を持っているとか言ってたっけ?
師匠もとってもすごいからわたしがこんな力を持っていても調子にのりすぎないでいられたから師匠には感謝してる。
リィア達もそう考えるとすごい??
「生まれてすぐ母親は霧散したと聞いているのじゃ。死を超越したとはいえ命を生み出すのはとても難しいことだったみたいなのじゃ。詳しくはルーミーに聞くといいのじゃ。父親はわらわが16の時に不治の病におかされてしまったのじゃ」
うぅ、お母さんはとてつもなく大変だったんだ。
「父親が、先代魔王がいなくなってからはわらわが魔王を務めることになった。もちろんそれをよく思わない者が多くいた。国は内乱、、それぞれが国のように独立しようとする始末。そんな時人間が勇者を送り込んできたのじゃ」
魔王が変わって国が混乱してる時に人間が攻めてきて土地を奪おうとしたんだね。
「混乱してるっていっても魔物は人間に負けないと思うけど、、どうして急に」
「あ奴らは少数精鋭を送り込んできたのじゃ。勇者に聖女、帝国の大魔女、王国の騎士長、、手も足も出なかったのじゃ。それにどうにもわらわ達アドレントが全ての魔物を操ってるだとか言ってきたのじゃ。わらわにそんな力はないし、なんなら悪い魔物が増えて困ってたくらいなのじゃ」
それは………いくらなんでも無理があるでしょ
「あとはさっきみんなの前で話してた通り勇者に出会ったんだね」
「そうなのじゃ〜あ奴は聖女と既に恋仲になっておったのじゃがわらわにも惚れていたのじゃ。勇者は人間を裏切ることに躊躇なくわらわを助けてくれたのじゃ。しばらく国の統治も手伝ってくれての。代わりにわらわは魔物が溢れてる原因であるダンジョン探索に付き合ったわけなのじゃ」
わ、わたしにもそんな素敵な人が現れてくれるのかな?
「結局魔物達はおさまったの?」
「うむ、勇者パーティと魔王の臨時最強パーティで数々のダンジョンを攻略していって、原因の魔物も討伐したのじゃ」
おぉ!すごい!
「人間の国ではおとぎ話になっておるのじゃ。魔族はいいやつもいるっていうイメージアップにもなったのじゃ」
「すごい!すごいよお母さん!こんなにすごかったなんて………わたしまで嬉しい」
「えへへ、娘に褒められるとちょっと照れくさいのじゃ。そうじゃよわらわはすごいのじゃ!!今なら勇者にも負けぬ。やろうと思えば世界征服もできるのじゃ!!したところで新たな問題が出てくるし忙しいことこの上ないからやる気は全くないがの」
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