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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

閑話 それぞれの

ルーナ視点

リィアが部屋を出ていってからしばらくすると魔王エミリーが

「そろそろいいのじゃ、パル!ルーミー!」

急に何!?慌てて探知魔法を使ってすぐに対応出来るように魔法の準備もする。

「お母さん?なんで!」

「わらわの娘にふさわしいか試すのじゃもちろんクロエにも」

あっという間にあたしやサーティア、それにクロエまで拘束される。
抵抗出来ずに捉えられてしまった。
どういうつもりかまだわからないけどあたし達が危険な状況だってことは確かだね。

「ごめんね、魔王のわがままで、でも命令だから付き合ってもらうね」

ルーミーが申し訳なさそうに言って何かの魔法で私達の意識はなくなる。

「ん、んぅ……ここは?」

さっきまでの明るい雰囲気はない、薄暗い地下のようだけど。広いから牢屋とかじゃないし。どこだろう。

「目が覚めたみたいですね」

「!?誰」

暗くてよく見えないけど探知魔法ではものすごい反応を感じる。


サーティア視点

魔王がなにか言ったと思ったら
クロエとルーナと一緒に為す術なく気絶させられる。

「一体どうなってるのよ!?ここはどこ?ルーナ、クロエ、、リィア。それにニフィは?私達はともかくニフィが危ないんじゃ」

とりあえずここから出てみんなを探さないと。探知魔法が使えないから手探りになるけどまぁみんなが見つけてくれるでしょ。

「目覚めたようねサーティア」

「二ーティアおばさん?って、そういうことね」

「あら、理解が早くて助かるわ。私も気が進まないんだけど魔王様の命令だし、、」

再開したばかりの親戚が殺気をとばしてきてすぐに状況を理解出来た。
剣を構えて全力で戦闘準備をする。相手は人間を辞めた吸血鬼、、ただの魔物とも違う。

「こうなるならもっとみんなに甘えておけばよかったわ」


クロエ視点

さっきまで楽しく話していたお母さんが真剣な顔で仲間達を気絶させられていく。お母さんが言うにはわたしの仲間として試したいって言ってて、ついでにわたしの実力も見たいって言ってたけど。これはどう考えてもおかしい。

「お嬢様、御無礼をお許しください」

いつの間にか背後にまわっていたお母さんの部下に気絶させられる。

目が覚めたのは薄暗い地下。
魔王城の地下、、魔物を警戒しなくちゃ!
わたしは探知魔法をつかって警戒しつつ、魔力を高める。

「大きくなったなクロエ。私は嬉しい気持ちでいっぱいだよ」

どこからともなく現れたのは

「師匠」

師匠の様子はどうにもおかしい事に気づく。そうか、力を試すって師匠と戦うってことか。

「私はクロエを本当の娘のように扱えたかな。そもそも私に子供はいないんだけど、、魔王様にクロエを頼まれた時はすごい驚いたものだ」

「そうだね。わたしも師匠がずっとお母さんだと思ってたよ。本当じゃなくても、師匠はわたしの育て親だよ」

「ふふ、そう言ってくれると嬉しいものだな。それと、師匠としても色んなことを教えた。今ここでクロエの実力を確かめようと思う」

「ねぇ師匠。わたし、師匠のもとから離れて学校に行ってよかったって思ってるんだ。師匠はすごいけど、わたしの仲間もとってもすごいんだよ。わたしも成長したし、全てをぶつけるから見て欲しい」


???視点

最初に出会った女の子、アイリスは普通の人ではなかった。どうにも珍しいドラゴニュートという種族らしい。
最初こそ普通の人間と変わらなかったけど冒険していくうちに分かった。聖皇国で種族に詳しい人に出会って聞いてみたらドラゴニュートというのがわかったのだ。

孤児院を助けたり、襲ってくる魔物を倒したり、、冒険者の依頼を受けたら事が大きくなって結局その元凶である大きな組織やら悪い人を倒したり、、
どこのゲームの主人公だよってくらい色んなことがあった。


聖皇国と言うからには聖女というのがいるんだけど、、それはもうすごい神々しい少女に出会った。最初は確か孤児院が危ない目にあってる時だったかな?お金に権力を振りかざしてる神官に引導を渡してたっけ?あの時は痛快だったよ。

「金は払った。もうこの孤児院には手を出させないぞ」

「ふっどうせその金も私のものになるのだ」

「やっと見つけたわよ!!お前の悪事には悩まされてたんだから、覚悟しなさい!」

「なっ!?ジェシカ様どうしてここに」

褒美をもらったあとはそのまま別れたんだけど、今度は強力な魔物が聖皇国に現れた時ジェシカに出会ったんだっけ?

「あれ、あんた達どうしてここに」

「話聞いたら行かないといけないと思って。それに」

見つけられないけどもしかしたら愛理さんがいるかもしれないし、アイリスもいるから大丈夫だと思った。

「私1人じゃさすがに無理だし、てか私回復要因だから時間稼ぎくらいしか出来ないのよ。手伝ってくれない?」

「もとからそのつもりだ。行くぞ!アイリス」

「うん!」

相変わらず口数は少ないけど前よりも表情は豊だ。

倒したあと

「あなた達なかなかやるじゃない!助かったわ。うーん、そうね〜決めたわ!私あなた達について行く!どうせここじゃなくても人助けしてるんでしょ?私聖女なんだけど、まだまだ経験が足りてないのよ。世界の色々とか知りたいし、聖皇国だけじゃなくて他のところも助けてあげたい!」

拒否権はなく、半ば強引に仲間になる。アイリスは少し嫌そうにしてたが一緒に戦ってみて確かに回復役がいるととても戦いが楽になったと思ってたのもあって歓迎した。

「こんなに女の子が多いと愛理さんと再開した時なんて言われるか、、」

だからといってアイリスもジェシカも無下にはできなかった。

結局聖皇国には愛理さんはいないようだ。次は王国に行き、そのあとは帝国あたりがいいか。
ここまで見つからない、ヒントもない人探しというのは途方に暮れる。

「絶対見つけてみせるからね愛理さん」

ふとアイリスを見ると心配そうに服を掴まれる。

「はぁ……これは苦労しそうね」

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