話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

暗躍

お昼のあとすぐにセーハさんと二人きりで話すようにお願いする。ルーナちゃん達は不思議そうにしてたけどせっかく出会えたんだし、、私頑張った。

「ん?私と話?何となく察したけど、、あんまり期待しないでね?」

なんて話をきりだしたらいいのかな?うーん、、



「どうやら行ったようなのじゃ、ルーミー、準備はよいな?」

「ほんとにやるんですか?最悪嫌われますよ?」

「わらわの娘を預けるのじゃぞ!?クロエになにかあったらどうするのじゃ!」

「はぁ〜、親バカってやつですかね?」

「キャリーと二ーティアにはまだ伝えておらぬがあやつらは最近なまってそうじゃからな。もちろんルーミーとパルにも戦ってもらうつもりじゃ」

「相手は本気でくると思うので一応そのあたりは」

「心配しなくてもいいのじゃ危ないようならわらわが回収する」

「召喚魔法はそんな気軽に使えるものではないんですけどね」

「わらわは日々成長してるのじゃ!」



召使いさん達も退いてもらって2人きりになる。

「で?話したいことって?」

まずは名乗らないとだね。自己紹介は慣れてきてるから大丈夫。

「あ、私はリィアって言います。えっと、さっきの話なんですけど」

「異世界に興味があるのね?といってもあんまり想像出来ないと思うよ?」

あ、私が異世界から来たとは思ってないみたい。

「そこは大丈夫です私も異世界から来たので」

「え?ええええええ!??」

この反応は、、もしかしてセーハさんも異世界から来た人と出会うのは初めて??

「あなたも異世界から来たのね?私の他にもいたんだね、、もう大変だったよね、あ、でも人間みたいだしそうでもない?」

「あぁ、セーハさんはドリヤードですもんね。しかも特殊な力がある」

さぞ苦労しただろうね。

「もうほんっとに苦労したよ。さっきだって迷惑かけちゃったし、今も大変。って異世界の話だったね。リィアちゃんは、、日本から来たんだよね?いつ頃来たの?」

「あ、はい、日本です。こっちに来てからは1年と数ヶ月くらいになりますね。セーハさんは?」

「どのくらいだろ、今の魔王が生まれるよりも数年くらい前だから、、40年くらいかな?人間じゃないから全く老いは感じないよ。精霊だけあって植物に必要なものさえあればいいし、生きる条件は楽よ」

ドリヤードって植物人間みたいなもの?基本的に水と光と空気があれば生きられるのも楽でいいね。

「あ、そうでした。セーハさんはどうやってこっちの世界に来たんですか?」

私みたいにVRMMOゲームやってたらなのかな?

「私は元は植物が好きな女子高生やってたんだけどね。ある日車に引かれそうになってた小学生を助けようとしてそのまま、、ね。あ、神様に会った気がする。確か植物になりたいって言ったんだっけ、、ドン引きされたから覚えてる。リィアちゃんも日本で死んじゃったから?辛かったら言わなくてもいいからね?」

よくある異世界ものの冒頭みたいだけど、、そこまで植物が好きだったんだね。

「あ、いえ、私の場合は死ぬと言うより転移に近いですね。姿は変わったのでどちらかというと転生ですけどえっと、VRMMOやってたらなんか神託?みたいなのがあって気がついたらこっちの世界にいました」

こうして考えてみると割と私って騙されてこの世界に来たよね??神様には感謝してるけどなんか素直に喜べないというか。

「ぶいあーる?え?なんだって?」

え?あぁそっか、VRが出る前の日本から来たんだね。

「あ、すみません、多分セーハさんが死んで何年も経ってから私が来たみたいなので、、」

「てことは私からしたらリィアちゃんは未来を知ってるってことだね。まぁ今更日本のことなんてどうでもいいけど、、リィアちゃんに出会えてよかった。同じ異世界から来たもの同士仲良くしましょう!」

「はい!!」

やったぁ!友達??でいいんだよね?ができたーーー!!

「さぁ、戻りましょう?それと、これ!」

セーハさんはひとつの小瓶をくれる。

「大事な人ができた時に使ってね」

そう言って部屋を出ていく。
なんだろうこれ、、ピンク色の粉が入ってるけど………ってもしかしてこれ!!
多分使う機会ないと思うんだけどなぁ。捨てるのもあげるのも出来ないし、、まぁしまっておけばいいか。

「私も戻ろう」

大広間に戻るとエミリーさんしかいなかった。

「ようやく戻ったようじゃなセーハには特に何も教えてなかったのじゃが、、なぜか上手くいったのじゃ」

「あの、みんなは?どういうことですか?」

何を言ってるの?探知魔法を使ってみても近くにはエミリーさんしかいない。

「おぬしの仲間はわらわが預かったのじゃ今頃は……」

そういうことか、、魔王を舐めていたのかもしれない。私の大事な仲間に危険があるってことは間違いないみたい。
クロエさんについては気にしなくても大丈夫だとは思う。
私は剣を抜いて魔王を睨む。強化魔法もかけて戦闘準備をする。

「みんなを返してもらいます!!」

真っ直ぐ魔王の元に走る。

「まぁそう焦るでない。おぬしと戦うのはわらわではないのじゃ。それに、わらわと戦ってる暇はないと思うぞ?」

軽く動きで避けられる。

「仲間はどこにいるんですか?」

「望み通り連れてってやるのじゃ。おぬしの力を試させてもらうのじゃ!!」

そう言って私の足元の床が抜け落ちる。
嘘!?

「きゃあああぁぁぁぁぁああ!!」

落ちた先にいるのだろうか?多分みんなは誰かと戦ってる。私にも相手がいるのかな?さっさと倒してみんなをたすけよう。

絶対許さないんだからね。容赦はしない。

「コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く