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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

魔物の街

街の大きさはなかなかある。こんな荒野にどうしてって思うけど、、なにかあるのかな?

「わぁ、列にも魔物達が並んでますね」

「オークやゴブリンだけじゃない、ワーウルフ、オーガとかも。ほんとに大丈夫なんだよね?」

「あれはコボルト?スケルトンもいるの!?すごいわね」

「どうして違う種族が何種類も一緒にいるのか不思議なのだ」

そこは私達にとっては異様な光景だった。

「ちょっと怖い」

私も怖いよ。ニフィちゃんに危険があればすぐさま助けるからね!
強い魔物はいるけど数は多くない。ほとんどが序盤に出てくるような雑魚モンスターだ。

「これは珍しい組み合わせですね」

私達の後ろに並んできた魔族が話しかけてきた。行商人のようだ。キャリーさんも何も無いふうに対応する。

「これから魔王城まで行くんですよ。あ、警戒せずともちゃんと言ってあるので大丈夫ですよ」

「失礼、私はないですが知り合いが過去に人に襲われたことがありまして」

うん、、見た目じゃわかんないし、でもちゃんとした服着てたらなんとなくだけど分かる。

「まだまだ受け入れられないですからね〜、こればかりは時間が必要ですよ。きっと魔王様も気にしてくれてますよ」

魔王様ってどんな人なんだろうなぁ、極悪非道な感じではなさそう。どちらかと言うとちゃんと自分の中に正義がある感じ?侵略じゃなくて条約にしてるところとかは統治者って感じだよね。想像してるのとは絶対違うと思う。

今回もあっさり門を通される。
中に入るとこれまた人の街とは違った光景だった。色んな種族がいるとはいえ、人型が多いから大きく違う訳でもないけど、身体の大きさによって家の大きさも違ったりしてる。パッと見人間の街にはないお店があったり、、なるほど、食文化も違うよねそりゃあ。

「安心していいよ、ちゃんと人間用のお店もあるから。それに少ないけど他にもいるでしょ?」

ルーミーさんが指さす方には確かに人間がいたり、獣人、クロエさんと同じような魔族がいた。全くいないって訳でもないんだね。

「観光するなら明日にするので今日はひとまず宿に向かいましょう」

どさくさに紛れてニフィちゃんの手を握って一緒に歩く。こういう時は身長が低くてよかったなって思うよ。

「ん!」

けどすぐにルーナちゃんにバレてもう片方の手を握られる。

「また暴走しちゃうかもしれないからだから、仕方なくだからね」

何その新しいツンデレ、、かわいい。
両手に花で宿に着く。はたから見たらちっちゃい女の子が仲良く手つなぎしてるように見えるんだろうなぁ。私がまさか16歳だとは思わないんだろうなぁ。はぁ。

「こんばんは〜、お部屋空いてるかな?」

「いらっしゃいませ!はい!空いてます」

今度はどんな魔物かなって思ってたけど、ハーピィ?手が羽みたいになってる女の子だった。

ふむ、、ここの街は人型の魔物がひとまとめになってる感じなのかな?で、もっと人間に近いようなのはこの前の街なのかな?

「鳥獣人とはまた違うんですよね〜、不思議です」

「こら、リィアそういう話は失礼でしょ?私達はよく知らないけど怒られるかもしれないわよ」

うっ、確かに。気をつけよう。

宿の部屋でみんな集まる。明日について話し合うみたい。

「明日はどうしますか?すぐに出発してもいいですけど、観光しますか?」

「あたしはやっぱり色んな食べ物がありそうだから行ってみたい!まぁあたしが食べられそうにないやつは諦めるけど、いろんなの食べたいな」

ルーナちゃんはブレないね。

「私も気になるとこがあるから観光してみたいわ、統率出来る魔物なんて脅威でしかないもの。戦闘能力も上がるだろうし、、その辺がわかればいいわ」

魔物が軍隊みたいになったら脅威だね。

「姿は違えど同じ魔族。両親のヒントがあるかもしれないのだ。わたしも行く」

クロエさんは親を探してるんだっけ?見つかるといいなぁ。帰りの時にはまたじっくり探索出来るね。

「あたしはお姉ちゃん達に付いてくよ」

ここならニフィちゃんに似合う服もあるかもね!色んな種族がいるんだし、色んな服がありそう。私も単純に気になる。

「決まりだね。私はやることがあるから明日は別々ね」

あれ?これまではルーミーさんかキャリーさんが一緒って言ってたのに。

「一応私はみなさんの誰かと行動しますけど、この街は魔王様が直々に管理していて、治安もとてもいいんですよ!それに色んな種族がいて賑わってる。概ね私達の理想と言っていい程の自慢の街ですから」

それはすごい!人間は同じ種族なのに差別や偏見、差が激しくなるのに。

「わざわざ観光を勧めたってことはなにか名所でもあるんでしょ?」

サーティアさんさすが!私もちょっと気になってた。

「みなさんここの周りを見たからわかると思いますが、土地が荒れ果ててますよね」

うん、水も植物もあんまりなさそうだったね。

「ふふふ、実はですね!この街にはダンジョンがあるんですよ!そして地下には綺麗な水も流れててですね。資源は豊富なんです!」

ダンジョン!?そっか、ダンジョンがあれば資源に困ることはないし、中がどうなってるかによっては食料にも困らないね。

「それでここは荒地なのに発展してるんだね」

「ダンジョン、、気になるわ!さすがに行くことはないだろうけど」

「機会があったら潜ってみたいのだ」

ダンジョンって響きがもう懐かしいよね。今回はニフィちゃんもいるし、来るとしたらまた今度だね。そういえばシャトルのダンジョンも荒地だったっけ?妙な共通点だね。

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コメント

  • 澤丸

    頑張ってください

    1
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