コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
卒業試験その1
卒業試験までの時間はあっという間に過ぎてしまった。日常は過ぎるのが早いね。もう明日には卒業試験が始まる。
「卒業前最後にパーティ会議をするわよ!」
サーティアさんがお部屋でそう叫ぶ。
「何を話し合うの?」
もちろん部屋にはルーナちゃんとクロエさんもいる。
「試験は試験官を倒せばいいのだろう?簡単なことではないか」
ざっくりまとめるとクロエさんの言う通りなんだけど。
えっと、試験の内容をもう一回整理すると、まず剣士学科、魔法学科に別れて試験を行う。まずは筆記試験があって(今までの授業の内容から)その後に実技試験がある。
筆記試験は先生曰く割と簡単らしい。まぁルーナちゃんより小さい子もいるからね。
そこはみんな大丈夫だろう。
次の実技試験はとっても大事だね。
実技試験では実戦形式で戦うらしい。相手は先生なのか、それとも外部から来るのかはわかんないけど、、
もしも試験に合格できなかったらCランク冒険者にすらなれないわけでもなく。試験には受けるだけでもいいらしい。
それじゃあなぜ試験をするのかって言うと、実技試験は一般の人も見ることができるのだ。試験でいい戦いを見せたら、高ランクの冒険者パーティからスカウトされたりすることがある。というのと、生徒達の実力を貴族、王族に見せることで学校に入るお金が変わってくるらしい。
「リィア?リィア〜、また固まってるよ」
「ふえ?あぁ、すみません、また考え事してました、なんですか?」
「明日は筆記試験だけだから、終わったらお互いに実力を確かめあおうってなったのよ」
「入学したての頃は決闘したが、その時は実力が均衡していたが、今となっては我がずば抜けているであろうな」
「あたしだって頑張ってるし、クロエにもサーティアにもリィアにも負けないんだから」
「私も負けるつもりはないわよ?リィアにはリベンジしたいし」
すっかりみんなやる気だね。私は正直全員と戦いたくないんだけど。
わざと負けたらすごい怒るだろうなぁ、、本気でやるけど、気が進まない。ここまで仲良くなった人が出来たのは初めてだしこんなに好きになったのも初めてだから、戦うことができるか不安だ。
こういう時私が戦闘狂とか精神が鍛えられてる系主人公だったらよかったんだけど、あいにく前世では平和そのものだったし、ゲームでは死なない、死んでも平気なところだから別に精神が鍛えられるかって言うとそうでもないし。
「ま、まぁとりあえずは筆記試験を突破しましょうか、これは学校の形式美を保つためだからあまり気にしなくてもいいんですけどね。せっかくなのでいい点とりましょう!」
あれ?みんなの反応が鈍いんだけど、、
「わ、私は大丈夫よ?ほら、リィアは見てるわよね?私が勉強してるとこ」
見たことはあるけど、あれは授業内容の復習じゃなくて魔法についてや、剣術についてのことだったような。サーティアさんが自慢げに私に説明してきたからよく覚えてる。
私はサーティアさんをジト目で見つめる。
「うぐっ」
「わ、我は抜かりないぞ、しっかり勉強してるからな」
「意外です、クロエさんはてっきりかっこいい魔法の詠唱とか名前を考えてるのかと思ってました。ポーズとかもふとした時にしてますよね」
「な、何故それを!?」
「もう明日なんだからいいじゃん今更やっても仕方ないって」
ルーナちゃんは開き直ってるし。
「もう!みなさん、今日は寝かせませんよ?」
「そ、そういうリィアはどうなの?どうせあたし達みたいに」
「ルーナ、無駄よ、リィアは真面目に授業を聞いてほぼ毎日復習しているわ、小テストとかでもいつも高得点だし」
「ふっ、リィアは剣士学科、魔法学科である我とルーナの勉強は見れないであろう?」
「確かに」
もちろん勉強しましたとも!私は魔法剣士だからね、ある程度はわかる。この前の遠征の時だって、魔法の組み合わせによっては強力なものになるって発想は学校の勉強の応用だし。
「まぁ、クロエさんとサーティアさんはなんだかんだ言っても首席入学ですからね、学力も問題ないでしょう。問題は、、」
私はルーナちゃんを見る。
「え?あたし?」
ということで、ルーナちゃんの勉強をみてみる。
「うぅ、これ、なんだったっけ?」
「あぁ、これはですね〜」
思ってたよりはできていたけど、ところどころでつっかかってるね。みておいてよかった。
「なぜリィアは魔法学科の問題もらくらく解いているのだ?」
「謎よね」
次の日、筆記試験が終わったあと、お昼を食べに集まる。
「案外拍子抜けだったわね」
「我にかかれば余裕だな」
「ふふん」
みんな満足気な顔をしてる。よくできたのかな?ルーナちゃんに至ってはドヤ顔になってるけど。
「よかったです、あとは実技試験だけですね」
「ここまで来れば余裕だよ、午後は負けないんだからね!」
そういえば勝負するんだったっけ?
「無論だ、我には本気モードがあるから……」
「それはなしだからね、というか隠そうとはしないの?」
「なぜ隠す必要がある。我が魔族である証の角や翼、しっぽが伸びるのだぞ?しかも浮遊も可能だ。我の力を見せつけるにはいいであろう?」
「魔族をまだよく思ってない人もいるんだし、、」
「返り討ちにすればいいだろう、サーティアが嫌なら我一人でも戦う」
「だから、そういうんじゃなくて、、もう」
この問題は早めに解決しないとだね。私も力の解放にはちょっと反対だ。サーティアが言うこともそうだし、これによってクロエさんがまた倒れることも考えられるってなると。
「クロエさん。私はクロエさんが大好きです」
「な、なに、急に」
「だからクロエさんのことを悪く言う人のことを見過ごせないんです。クロエさんが傷つくかどうかは別として。それに、倒れたこともあったじゃないですか。私はクロエさんが心配なんです。いえ、私のわがままですね」
「あたしはどっちでもいいよ、でも、リィアを困らせちゃダメだよクロエ」
「そこまで言われたら、、仕方ないなぁ、この力はピンチの時にしか使わないようにする。元々師匠にもやり過ぎないように言われてるし、、ふははは、奥の手というのはかっこいいな」
納得してくれたようだ。よかった。
「では行くぞ!我が本気モードにならなくても強いということを教えてやる」
「卒業前最後にパーティ会議をするわよ!」
サーティアさんがお部屋でそう叫ぶ。
「何を話し合うの?」
もちろん部屋にはルーナちゃんとクロエさんもいる。
「試験は試験官を倒せばいいのだろう?簡単なことではないか」
ざっくりまとめるとクロエさんの言う通りなんだけど。
えっと、試験の内容をもう一回整理すると、まず剣士学科、魔法学科に別れて試験を行う。まずは筆記試験があって(今までの授業の内容から)その後に実技試験がある。
筆記試験は先生曰く割と簡単らしい。まぁルーナちゃんより小さい子もいるからね。
そこはみんな大丈夫だろう。
次の実技試験はとっても大事だね。
実技試験では実戦形式で戦うらしい。相手は先生なのか、それとも外部から来るのかはわかんないけど、、
もしも試験に合格できなかったらCランク冒険者にすらなれないわけでもなく。試験には受けるだけでもいいらしい。
それじゃあなぜ試験をするのかって言うと、実技試験は一般の人も見ることができるのだ。試験でいい戦いを見せたら、高ランクの冒険者パーティからスカウトされたりすることがある。というのと、生徒達の実力を貴族、王族に見せることで学校に入るお金が変わってくるらしい。
「リィア?リィア〜、また固まってるよ」
「ふえ?あぁ、すみません、また考え事してました、なんですか?」
「明日は筆記試験だけだから、終わったらお互いに実力を確かめあおうってなったのよ」
「入学したての頃は決闘したが、その時は実力が均衡していたが、今となっては我がずば抜けているであろうな」
「あたしだって頑張ってるし、クロエにもサーティアにもリィアにも負けないんだから」
「私も負けるつもりはないわよ?リィアにはリベンジしたいし」
すっかりみんなやる気だね。私は正直全員と戦いたくないんだけど。
わざと負けたらすごい怒るだろうなぁ、、本気でやるけど、気が進まない。ここまで仲良くなった人が出来たのは初めてだしこんなに好きになったのも初めてだから、戦うことができるか不安だ。
こういう時私が戦闘狂とか精神が鍛えられてる系主人公だったらよかったんだけど、あいにく前世では平和そのものだったし、ゲームでは死なない、死んでも平気なところだから別に精神が鍛えられるかって言うとそうでもないし。
「ま、まぁとりあえずは筆記試験を突破しましょうか、これは学校の形式美を保つためだからあまり気にしなくてもいいんですけどね。せっかくなのでいい点とりましょう!」
あれ?みんなの反応が鈍いんだけど、、
「わ、私は大丈夫よ?ほら、リィアは見てるわよね?私が勉強してるとこ」
見たことはあるけど、あれは授業内容の復習じゃなくて魔法についてや、剣術についてのことだったような。サーティアさんが自慢げに私に説明してきたからよく覚えてる。
私はサーティアさんをジト目で見つめる。
「うぐっ」
「わ、我は抜かりないぞ、しっかり勉強してるからな」
「意外です、クロエさんはてっきりかっこいい魔法の詠唱とか名前を考えてるのかと思ってました。ポーズとかもふとした時にしてますよね」
「な、何故それを!?」
「もう明日なんだからいいじゃん今更やっても仕方ないって」
ルーナちゃんは開き直ってるし。
「もう!みなさん、今日は寝かせませんよ?」
「そ、そういうリィアはどうなの?どうせあたし達みたいに」
「ルーナ、無駄よ、リィアは真面目に授業を聞いてほぼ毎日復習しているわ、小テストとかでもいつも高得点だし」
「ふっ、リィアは剣士学科、魔法学科である我とルーナの勉強は見れないであろう?」
「確かに」
もちろん勉強しましたとも!私は魔法剣士だからね、ある程度はわかる。この前の遠征の時だって、魔法の組み合わせによっては強力なものになるって発想は学校の勉強の応用だし。
「まぁ、クロエさんとサーティアさんはなんだかんだ言っても首席入学ですからね、学力も問題ないでしょう。問題は、、」
私はルーナちゃんを見る。
「え?あたし?」
ということで、ルーナちゃんの勉強をみてみる。
「うぅ、これ、なんだったっけ?」
「あぁ、これはですね〜」
思ってたよりはできていたけど、ところどころでつっかかってるね。みておいてよかった。
「なぜリィアは魔法学科の問題もらくらく解いているのだ?」
「謎よね」
次の日、筆記試験が終わったあと、お昼を食べに集まる。
「案外拍子抜けだったわね」
「我にかかれば余裕だな」
「ふふん」
みんな満足気な顔をしてる。よくできたのかな?ルーナちゃんに至ってはドヤ顔になってるけど。
「よかったです、あとは実技試験だけですね」
「ここまで来れば余裕だよ、午後は負けないんだからね!」
そういえば勝負するんだったっけ?
「無論だ、我には本気モードがあるから……」
「それはなしだからね、というか隠そうとはしないの?」
「なぜ隠す必要がある。我が魔族である証の角や翼、しっぽが伸びるのだぞ?しかも浮遊も可能だ。我の力を見せつけるにはいいであろう?」
「魔族をまだよく思ってない人もいるんだし、、」
「返り討ちにすればいいだろう、サーティアが嫌なら我一人でも戦う」
「だから、そういうんじゃなくて、、もう」
この問題は早めに解決しないとだね。私も力の解放にはちょっと反対だ。サーティアが言うこともそうだし、これによってクロエさんがまた倒れることも考えられるってなると。
「クロエさん。私はクロエさんが大好きです」
「な、なに、急に」
「だからクロエさんのことを悪く言う人のことを見過ごせないんです。クロエさんが傷つくかどうかは別として。それに、倒れたこともあったじゃないですか。私はクロエさんが心配なんです。いえ、私のわがままですね」
「あたしはどっちでもいいよ、でも、リィアを困らせちゃダメだよクロエ」
「そこまで言われたら、、仕方ないなぁ、この力はピンチの時にしか使わないようにする。元々師匠にもやり過ぎないように言われてるし、、ふははは、奥の手というのはかっこいいな」
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