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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

打ち上げしましょう打ち上げ、え?お城でやるんですか?

次の日、私達が食堂でごはんを食べていると、先生に

「勝利の星達、来客だ。出迎えてくれ」

なんの用だろう。っていうか誰だ?ミルフィさんかな?

私達は食べ終わってから学校の門まで行く。

「やっと、やっっっと帰ってきましたわね?遅いですわ!予定よりも遅いからわたくし、とっても心配したのですのよ?」

あ、やっぱりミルフィさんだった。

「お久しぶりです。この通り私達は無事です、遠征途中でトラブルがありまして、、ってなんで予定を知ってるんですか」

「わたくし、リィア様達のおかげでユーリ様と仲良くなることができましたわ。それでパーティーとかでもお話するようになって、リィア様達の予定とかがわかるようになったんですわ」

いや、なんでユーリちゃんと話すようになって私達の予定がわかるの?

「色々おかしくない?まるでユーリがあたし達の予定を把握してるみたいに聞こえるんだけど」

「まさか、ここは王立、つまり王族が管理してるのではないか?それならばユーリが学校の予定を知っていても不思議はない」

「まぁ、それはもうわかったからいいわ。で?ミルフィは何か用事があって私達のところに来たのよね?」

「そうでしたわ!わたくし、ユーリ様と計画してたことがあったのでした。リィア様達が帰ってきたら打ち上げしようってなったのですが、、みなさんの予定がズレて、なので、その、メイド服を着てくださいまし!」

あぁ、そういうことね。つまり、前もって予定に私達がお城に行くってのがあったけど、予定がズレて、普通じゃ行けなくなったってこと。それでメイド服がいるってことか。

「私は別にいいけど、、」

「あたしもいいよ、美味しいものが食べたいしこの際メイド服は仕方ない」

「私ももちろんいいですけど、、」

みんなクロエさんの方を向く。

「わ、我もやぶさかではないぞ?なぜこっちを見つめる」

「えぇ!!クロエ様なら意地でも着ないと言うかと思っていたのですが、何が起きたのですか?」

あぁ、これはおそらく、目覚めちゃったのかな?

「ということなので気が変わる前に行きましょうか、ここで着替えるのはあれなのでミルフィさんの家に行ってもいいですか?」

「それは構いませんわ、それでは行きましょうか」

私達はミルフィさんの家に行く。といっても王都の別荘だけど。

「あれ?着方あってます?これ」

後ろで結ぶ系の服って着づらいよね。

「あたしがやってあげる」

結局ルーナちゃんもグダったのでメイドさんに手伝ってもらった。

クロエさんのメイド服がボロボロになってたのを見たメイドさんが、ぱぱっとなおしてくれた。
え、すごい。こんなに早くキレイになおるなんて。


「皆様メイドには見えませんわね、かわいすぎますわ!」

「メイドさんはかわいいものなんじゃないの?」

「か、かわっ、うぅ」

「私は、あまりメイドっぽくないわね」

「えへへ、私かわいいですか?ありがとうございます」

「全然わかっていませんわね、そもそもメイド服はかわいさで出来てる訳ではないのですわ。それに、あくまで使用人、主人より目立ってはいけないのですわ」

なるほど確かに。私達かわいいから目立つってことか。いやでもこれどうしようもなくない?

「まぁこればっかりは仕方ありませんわねあまり目立たないようにしてくれれば問題ないと思いますわ」

この格好で街中は目立つので、馬車でお城まで行く。
相変わらずお城は異世界感がすごい。デ◯ズニーのお城か和風のお城しか見た事ないから迫力というかなんというか、私語彙力がなさすぎる。

ミルフィさんは正面から入るけど私達は裏口から入る。簡単には行かないみたいだね。

「皆様お待ちしておりました。こちらからですみません」

ユーリちゃん担当のメイドさんのサナさんが迎えてくれる。

そのままついて行ってユーリちゃんの部屋に行く。

「あら?サナ、どうしたのです?リィアさん達は、、ってリィアさん!?わぁ!リィアさん達がメイド服を着てくれたです!かわいいです!」

「ありがとうございます」

「久しぶりね、ユーリ」

「今日はありがとねみんな喜んでるし、助かるわ」

「当然であろう!我は能力だけでなく容姿も優れているからな!」

なぜか自信満々のクロエさん。この前のこさ出来事のおかげで自信がついたのかな?


「今日は打ち上げということで、パーッとやるです!パーッと、みなさんが無事でよかったです。予定よりも遅れた時はとっても心配したですよ」

「色々ありまして、順を追って説明しますよ」

「その前に、ねぇねぇ、食べてもいい?どれも美味しそうなんだけど」

目をキラキラさせながらルーナちゃんが聞いてくる。目の前にはお菓子やジュースが並べられてあり、自分で用意する感じになってる。バイキング?というかセルフサービス?

「みなさんひどいですわ!わたくしを忘れないでくださいまし!」

あ、そういえばミルフィさんまだきてなかった。挨拶でもしてたのかな?悪いことしちゃったね。

「ごめんなさいです、テンションが上がってたです」

「ミルフィごめんね?じゃあ気を取り直して」

私達はジュースの入ったグラスを手に取ってかかげる。

「「「「「「かんぱーい!!」」」」」」

ルーナちゃんはもくもく、ではなくいちいち感想を言いつつお菓子を食べている。
クロエさんは今まであったことを自慢げにミルフィさんに言っている。
私はユーリちゃんにダンジョンについて説明しつつ、物語のような感じに話す。
サーティアさんはみんなを微笑ましそうに見ている。


「そんな!高いところから落ちたら死んじゃうです!え、すごい、そんな魔法でどうにかなったんですね」

反応がいいから話してて楽しいね。

「え?みんながいる前でクロエさんの服が破けちゃったのです?なるほど、そこでユーリが渡したメイド服が役に立ったですね、よかったです。擦り切れちゃったみたいなので替えも用意させるです」

Bランク冒険者に助けられた話をする。

「冒険者がいなかったら危なかったですね。冒険者への評価が上がったです」

落ちた大穴が近道になったことを話す。

「確かに、ダンジョンの攻略速度が上がれば国の利益にもなるです。お父様に相談ですね」

おしゃべり楽しい!ところどころでユーリちゃんが難しいこと言ってるけど、、


みんなでおしゃべりしたり、美味しいごはんを食べたり、打ち上げを楽しんだ。

「そういえば皆さんあと一月くらいで卒業ですね。卒業したらどうするんです?」

先生も言ってたね。もうすぐ異世界に来て一年になるってことでしょ、はぁ〜もう一年経つんだね。

「卒業したら王都を出ることにするわ、今日みたいに気軽に集まれなくなるわね」

「確かクロエの実家?師匠のところに挨拶しに行くんだったよね」

「そうだな、我がパーティに入れるかどうかは師匠次第だな」

クロエさんは師匠さんが許可を出さなかったら一緒に来てくれないのかな?まだ怖くてきけない。

「そうなんですの、さみしくなりますわね」

「また会いに行きますよ、私この国に思い入れがあるので」

「拠点をおくなら協力するです!他にも力になることがあったらいつでも言うです」

「わたくしもできることがあるならなんでもしますわ」

しばらくは会えなくなるだろうけど、必ずまた来るよ。

「私達は卒業してもずっと一緒ですよ!」

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