話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

一方その頃他のみんなは

リィアの魔法によって、それぞれ地龍から逃げる。みんなはリィアを見捨てる気はないが、リィアの決死の行動を無駄にしないため、必死で逃げる。クロエの魔法により、目は見えるが、他の人と相談する時間はない。

「みんな逃げて!」


ルーナはリィアの行動をいち早く察知して、森の方に逃げる。

リィアを置いていくのは心苦しいけど、、リィアなら平気、多分。魔法使いだから前衛と比べると、足が遅い。しかも身長も低いからなおさらだ。

あんまり奥に入らないようにしないと、、迷って魔物に囲まれたら厄介。まぁそこはブラウンドラゴンのおかげで魔物が逃げ出してるからないかな?

途中で疲れたら自分に回復魔法を使う。

「息が、切れてると、魔法が使えないね。ちょっと休憩しよう」

落ち着いたら回復魔法をして、探知魔法で、様子を確認する。ブラウンドラゴンはあんまり動いてないみたい。リィアももう逃げたみたいだね。よかったぁ。

あとは、近くに誰かいる?

「はぁ、はぁ、誰か、いませんか?」

あの人は確か、、

「イーナ?」

「ルーナさん、よかった、誰かいた」

イーナも無事に逃げられたみたいだね。他のみんなはまだわからないけど、とりあえずもっと離れた方がいいね。

「リカバー」

「あ、ありがとうございます。自分も回復魔法は使えるんですが、さすがに走ったあとだと」

回復魔法は結構集中しないとだからね。攻撃魔法とかだとすぐ出来たりするんだけど。

「みんなももう逃げてるだろうし、早く進もう」

探知魔法のおかげで進む方向がわかるのはよかったよ。


「みんな逃げて!」

サーティアはリィアの魔法とクロエの魔法の後、逃げようとしたら、クロエの様子がおかしいことに気づく。

早く逃げないと!あれ?クロエの様子がおかしい。逃げようとしてない?いや、もしかして、足がすくんでる?危ないけど、クロエを見捨てることはもっとできない。

「クロエ!」

私はクロエを抱っこして、ドラゴンからできるだけ早く距離をとる。強化魔法を使えて良かったわ。クロエは大人しくしてるけど、、気絶してる?でも力が抜けてるわけでもないのよね。硬直してる感じ?目は閉じてるみたいだけど。

しばらく走るとさすがに疲れたから、休憩する。私は探知魔法が出来ないけどみんなは逃げきれてるわよね?

クロエをおろす。起こした方がいいわよね。

「クロエ、クロエ!」

「ん、んぅ、サーティアか、我らは、助かったのか?」

「まだわからないわ、みんなはバラバラに逃げたし、大丈夫だとは思うけど」

「ここまでサーティアが運んでくれたみたいだな。ありがとう。我は足がすくんでしまって、動けなかったから」

「仲間なんだから当たり前でしょ?私だってリィアとクロエのおかげで助かったんだし」

大半はリィアのおかげだけど、クロエの魔法がなかったら私達まで目が見えなかったのよね。

「大丈夫そう?歩ける?」

「なんとかな、今から探知魔法で探ろう。ブラウンドラゴンがどうなってるかも気になる」

今思ったけど、森の中を通ったのに、魔物と遭遇しなかったわね。ドラゴンが現れたせいで逃げたのかしら。

「どうやらドラゴンはあの場から動いてないみたいだな、、他のみなもちりじりに逃げてるようだ。リィアやルーナも無事だな」

よかったぁ。みんな無事みたいで。とりあえず帰り道の方に進んでいけばいいわよね。

「道の方に戻った方がいいと思う?」

「ドラゴンの方に動きがないみたいだから戻った方がいいな。早めに合流した方がいいだろう」


「みんな逃げて!」

あたしは頭が混乱して、すぐに動けなかったけど、すぐさまファクトがあたしの手を引いて逃げることが出来た。急に暗闇に覆われて、そんなこと言われてもすぐに動けないよ〜。逃げる時にドン、ドンと大きな音がするし。

「リィアさんには感謝しないといけないな。アイディル、できるだけ遠くに逃げるぞ」

いつもよりもかっこよく見える。走ってるからなのか、なんなのかわからないけど、ドキドキが止まらない。

しばらく走って、一旦止まる。

「はぁ………はぁ……ここまで来れば、しばらくは大丈夫だろう。アイディルは平気?」

「う、うん。ありがと、あたし、すぐに動けなくて」

足引っ張んないようにしないと、、

「魔物が途中で現れなかったのがよかったよ」

すごい真剣な顔、目が離せないよ。こんな時なのに。まだ胸の鼓動はおさまらない。

「アイディル?大丈夫?辛そうだけど、どこか怪我でもしたの?」

ち、近い近い、顔が熱いし、鼓動も早く。

「あ、あたしは大丈夫。テレサとイザベルは大丈夫かな?って考えてだけ」

ファクトから離れないと、これじゃもたない。

「そうだね。ちょっと心配だけど、、今の私達にはどうすることもできない。とりあえずみんなと合流できた方がいいから道に戻るよ」

「わかった」

「アイディル、、大丈夫だよ、私達は最強だっていつも言ってるじゃないか」

あたしのことを誰よりも気づかってくれる。最初に出会った時も、、、


「私の名前はファクト、君はなんて名前 なのですか?」

またナンパ?多いんだよね。あたしの実力はまぁまぁあるつもりだけど、サーティアっていうエルフや、リィアっていうサーティアより強い人と比べるとどうしても劣る。どうせ男なんて、、

「自己紹介の時も話したけど、あたしはアイディル、ナンパならお断りだからね」

顔はまぁ、割と好みだけど、、顔で判断しちゃいけない。

「手厳しいね。授業でのペアを組みたかったんだけど」

やっぱり誘いだった。他のやつよりはすごい丁寧だけど、、

「授業で見た時に思ったんだ。私は君の剣がとても美しいって」

えぇ!?さすがにそんなこと言われたのは初めて。でも、嬉しいかも。自分で努力したものが認められるってことでしょ?


そして、だんだんファクトが気になり始めて、、むむむ、これじゃあたしがファクトに落とされたみたい。

「アイディル、そろそろ行こうか」

「ねぇ、ファクト、あたしのこと、どう思ってる?」

あぁ!!あたし何言ってるの?うぅ、昔のこと思い出したら。

「最高のパートナーかな?もうアイディルなしじゃ考えられないよ。こういうのは卒業してから言おうと思ってたんだけどなぁ」

え?それって。

「好きだよ、アイディル。よかったら私とずっと一緒にいてくれないか?」

「もちろん!あたしもファクトが好き!大好き」

二人で抱き合う。こんなに幸せなことはないよ。

「今は危険な状況だから、帰ったらイザベル達にも報告しようか」

「そ、そうね」

「その必要はありませんよ〜、ニマニマ」

「バッチリ見てましたから。姉さん姉さん。ついに兄さんがアイディルお姉ちゃんとくっついたね〜」

見られてたみたい。うぅ恥ずかしい。

「いたのか、まぁ、今は他の人との合流が先だろう。行くぞ」

照れてるのか顔が赤い。普段とのギャップを見て、アイディルはより一層ファクトのことが好きだと実感した。

「コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く