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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

地龍(ブラウンドラゴン)との遭遇

すごい迫力。大きさはいわゆる恐竜なんだけど、、ってかさ、これ、完全に恐竜じゃん、ティラノサウルスだよね?いや、恐竜詳しくないから二本足で走る大きいトカゲは大体ティラノサウルスにしか見えないんだけど。魔力探知も万能じゃないんだね。全然気がつかなかった。まぁ気がついても逃げられないと思うけど。魔力隠ぺいかな?今後の課題だね。まぁ今後があればの話しだけど、、

こりゃあ逃げられないよ。形状からして早いだろうし。なんか魔法とか使って口から火をはいたりして?うわぁ、想像しただけで強そう。

「ここは私が食い止めよう、なぁに、将来有望なお前達が死ぬより、私のような引退したものが死んだ方がいいだろう。さあ!早く行け!!」

先生の一人が地龍の前に出る。

「せっかく出会えた地龍だ。戦ったってなったら自慢になるだろ。俺も残る」


「みなさん、どうしたら」

こういう時ってどうしたら、いいのかわかんないよ。

「あれ?なんか様子が変じゃない?ほら、全然襲ってこないし」

「どういうことよ」

確かに、こんなに喋る時間があるのはおかしいよね。

地龍は何かをじっと見つめてるみたい。視線の先を見ると、クロエさんだった。

「………ルーナ、わたし、すごい見られてるんだけど、どうしよう?え?わたしなにかした?」

すっごい涙目になってる。

考えろ、考えて〜、何かいい方法は〜、地龍は何が弱点だったっけ?えーっと、あ、起き上がるのが遅い、あ、でもどうやって倒すの?地属性魔法は見るからに向こうの得意分野だし。次は、泳ぐのがってこれは水がないから却下。あとは〜、目が悪い!あ、でも目が悪いってことは他の器官が優れてるよね。他の器官を機能停止しつつ、逃げる。これしかない。幸い動きはないし、、

そういえば人の言葉って理解出来るのかな?まぁこの際仕方ない。

「クロエさん、今から私が全力で光るので、闇属性魔法でみんなの目を守ってくれませんか?」

「わかった、やってみる」

私は、まず光魔法で全力で光らせる。

「みんな逃げて!!」

思いっきり叫んでから、バックから魔物の死骸や生物類、とにかく匂いのあるものを出す。もちろん全部じゃないけど。

最後に、

「アグレッシブボルト!!」

近くの木に向かって、何発もう魔法を放つ。

みんな逃げたと思うけど魔力探知で、あの場に残ってないかを確認する。クロエさんがちょっと心配だけど、、大丈夫、反応はない。あと、地龍の反応は確認出来た。逃げきれてるかどうかわからないけど少し距離は離せたみたい。


はぁ、、はぁ、、いつまで走ってたからわからないくらい走った。近くにルーナちゃん達はいない。森の中を進んでなければ、合流出来ると思うけど。

うかつに目立つ地龍に気づかれるかもしれないし、、う〜ん、、とりあえず。探知魔法で探すか。

お、近くに誰かいるね。勝利の星達のメンバーではないみたいだけど、、この感じは〜、、

「はぁ、はぁ、あ!リィア………」

叫ぼうとするアネラさんの口をふさぐ。

「静かにしてください、地龍に見つかりますよ」

こくこくとアネラさんがうなづく。

「よかったぁ、逃げる途中でみんなとはぐれて、、途方にくれてたんや。みんな森の中に入ったりして、ウチも入ったけど、迷いそうだったからすぐに道の方に戻ったで」

アネラさんは小声で話す。

「ということはみんな森の中に?」

この山はしっかりと緑が生い茂っている。シャトルの方に行くとまばらだけど、この辺りは森のように木々が多い。

「何人かは道に戻ってると思うんやけど、、一番遅れたリィアちゃんがここにいるってことは、先に行ってるかもな」

私はずっと道の通りに来たから割と早くあの場から離れられたけど、、どうなんだろ、魔法使い系の人は後ろにいるかも。

「とりあえず私達は進みましょうか、心配ですが、みんなの実力を考えるとすぐ魔物にやられるってことはなさそうですし」

「せやな」

探知魔法を続けようか。私は集中する。パーティメンバーの無事を確認したい。


あ!この反応はルーナちゃんかな?ちょっと遠くだけど、無事みたい。誰かと一緒みたいだね。サーティアさんとクロエさんも見つけた!二人は一緒にいるね。他にもちらほらと生徒や先生っぽい反応がある。

全員無事かどうかはわからないけど、、大半は無事みたいだね。

しばらく歩くと、反応が近づいてくる。ルーナちゃん達ではないけど、誰かな?

「リィアちゃん、あれ、先生ちゃう?」

ほんとだ、今回お世話になったナノン先生と、ピコラ先生だっけ?二人とも魔法学科の先生だから関わりが少ないんだよね。

「おお、お前ら無事だったか、他のやつは?」

「まだ会ったのは先生だけやな」

「そう、、とりあえずこのまま進むわよ、まさかドラゴンと出会うなんて、、とんだ災難ね。生き残ってるのが奇跡よ」

「あれをしたのはリィアだな、よく頑張った、お前のおかげで逃げることが出来た。本来なら先生が何とかしないといけないところなんだが」

「やっぱりリィアちゃんだったんか、ありがとう。ウチ助けられっぱなしやな」

あぅぅ、正面向かってほめられると照れる。


お、反応がだんだん集まってきてる。あと、みんな道に戻ってきてるね。あ、

私はまっすぐ目的の人に向かって走る。

「リィアちゃん?どしたの?」

ぎゅうううう!!

「うわぁ!リィア?急に抱きついてきたからびっくりした」

ルーナちゃんが無事だとわかっていても心配なのは変わりない。

「イーナ!無事だったんか、よかったぁ。エマとオーロラは?」

「あの二人なら、あっちに」

「ほんまや、これで蝶の舞は全員集合やな」

サーティアさんとクロエさんは、、まだ合流出来てないみたい。

「ねえ、リィア、そろそろ離してくれない?」

あ、つい気持ちよくて、、

「全くもう。ほら、これならいいでしょ」

そう言って手を繋いでくれる。

「えへへ。ルーナちゃんと一緒ならもう不安なんてありませんよ!」

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