コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!
第2回優雅なお茶会
お茶会当日。貴族の学校と冒険者学校の休日が同じらしく、すぐに予定が合った。
服装は制服でいいみたい。というかむしろ制服姿が見たいって言ってたし。
「リィア、起きなさい、今日はお茶会行くんでしょ」
「ん、ん〜、はっ」
最近サーティアさんは私よりも早く起きるようになっている。おそらくその理由は、、
「リィアの寝顔ってなんでこんなにかわいいのよ」
自分じゃ自分の寝顔が見れないからちょっと気になる。
起き上がって制服に着替える。そうだ、せっかくだしカチューシャ付けていこう。髪型はどうしようかなぁ、お茶会だし、ゆるふわにしようかな。
「リィアってぱっと見貴族に見えるわよね」
それよく言われる。まぁ貴族の女性は美女か美少女って感じあるよね。それに私の見た目って結構お人形さんみたいな感じだし、みんなの固定観念のイメージと一致しやすいのだろうね。
食堂に行くといつもの二人がいる。
「この前やった授業の応用でもっと精度を上げて」
「ふむ、なるほどな、範囲を広げられるのか」
「そう!」
魔法についての話かな?
「おはようございます」
「あ、おはよう。リィア、きまってるね、かわいいよ。あたしにもやって?」
「いいですよ」
私はルーナちゃんにも同じように可愛く髪をセットしてあげる。
うん!今日もかわいい!
「おはよう、サーティア」
「おふぁよ、ふぁあ〜」
サーティアさんがあくびをする。昨日はちゃんと眠れてたのかな?
「あ、じゃあみんなふわふわにしますか」
どうせならサーティアさんとクロエさんも貴族っぽい髪型にしちゃおう!
「変形」
「ありがと、うわぁ、前よりもふわふわね」
やってるうちにうまくなってるんだよね。
慣れって言うのかな?私美容師のセンスがあるのかもしれない。
「な、なんだこれは?」
クロエさんも貴族っぽくなるね。見た目てきにはわがままなお嬢様って感じ?
「わ、私も?」
サーティアさんはもともとちょっとくせっ毛だから逆に直してみた。
「やっぱり雰囲気変わりますね」
「なんか私だけ仲間はずれみたいになってるんだけど」
いいと思うんだけどなぁ、仕方ない。
「じゃあ戻しますね」
「いや、いい、今日はせっかくだしこれがいい」
清楚な感じがして私の好み。大人しいサーティアさんとかいうギャップが最高にかわいい。
準備が終わって、ミルフィさんの別荘まで歩いていく。王都には貴族の別荘がよくあるエリアがあって、王都の中心に行けばいい。ミルフィさんが通う学校も中心部にある。ちなみに冒険者ギルドが外側にあるからなのか、私達が通ってる冒険者学校は外側にある。
別荘に着くと、たくさんのメイドさんにお出迎えされる。
わぁ、ほんとにお嬢様になったみたい。
中に入ると、ミルフィさんが待っていた。
「リィアさま!ルーナさま!」
とびついて抱きしめてくる。
「ミルフィさん!」
「久しぶり」
私は抱き返して、ルーナちゃんはちょっと照れくさそうにしてる。
「あら?そちらは新しいお友達ですの?はじめまして、わたくしの名前はミルフィ・ビクトレアですわ来てくれてありがとうございますわ」
「私はサーティア・オーヴェル、リィア達と同じパーティになったわ。よろしく」
「本当にエルフですの?わたくし、エルフは初めて見ましたわ」
ミルフィさんは感動してる。わかる。私も最初すっごい感動したよ。なんか、有名人に会った気分になるよね。
「我が名はクロエ・シャドウター、魔族の末裔である。勉強のため、冒険者学校に入った。我もルーナと同じパーティなのだ」
クロエさんが私達に初めて挨拶をした時と同じように、つばさを広げて、尻尾をくねくねさせる。
「ま、魔族ですの?手紙のことは本当だったのですのね」
引かれちゃうかな?魔族って聞くとあんまりいいイメージないもんね。
「す、すごいですわ!わたくし、今とても貴重な体験をしてますわ。その、よかったら握手してくれませんか?」
「か、構わんが」
なんか感動してる。
そしてもう一人、さっきっから黙っててミルフィさんの後ろに隠れてる人が。ミルフィさんの言ってたお友達かな?
「ほら、カレン、挨拶」
「む、むりだよ〜ミルフィちゃん」
こ、これはすごい親近感がわくんだけど。頑張れー!
「え、えっと、み、みなさま、ご、ごきげんよう。カレン・レイフルです。あ、あのよ、よろしくお願いしましゅ」
「よく頑張ばりましたわ」
お疲れ様です。ほんっと自己紹介って嫌だよね。
カレンさんは名の通りかわいらしくて私と同じく相当な引っ込み思案なようだ。
ただ違うのは身長とそれに比例するかのように大きい胸。やっぱり育ちがいいと育ちがいいの!?
「それではそろそろ始めましょうか」
みんなで席につく。すると、美味しそうなお菓子がたくさん運ばれてくる。
「わぁ〜!すごい。どれも美味しそう!」
前のお茶会であったお菓子の他に、カステラや、アップルパイ、あれはシュークリームかな?スコーンもある。うわぁ、これは女の子の夢だよ。一回お菓子でおなかいっぱいになりたかった。
「はぐっもぐもぐ、はむっ、もぐもぐ、んっ……」
ルーナちゃんは夢中で食べている。
「ん〜、おいしっ」
サーティアさんは味わって食べている。
「我はこんなに甘いものは食べたことないのだ。もぐもぐ、これはくせになりそう。はぁ〜」
ルーナちゃんは最後キャラ崩壊してる。
「やはり我が家のお菓子は格別ですわ〜」
ミルフィさんはゆっくり食べている。
「あ、美味しい」
カレンさんは静かに食べている。
みんなそれぞれ個性豊かだね。私もなくなる前に食べよう。
ひとしきり食べたあとは学校であったことをお互いに話し合う。
「わたくしがカレンと出会ったのは入学式でしたわね」
「そう、でしたね」
「たまたま隣の席になって、わたくしがぜひ!わたくしとお友達になってくださいって言ったんですわ」
「あの時はすごいびっくりしました」
すごいコミュ力だ……私なら絶対出来ない。
でもミルフィさんみたいな人がいるとコミュ障側としてはとても助かる。
「その後からちゃんと仲良くしてもらってますわ」
「仲良くしてもらってるのは私のほうですよ」
あ、いいね、そういうのも。確か私とルーナちゃんの出会いも、あ、私とルーナちゃんは依頼を一緒に受けたからだったね。
会話もはずみ、みんな楽しく過ごすことができた。カレンさんともだいぶ仲良くなれたと思う。
そして楽しい時間はすぐにすぎて……
「そろそろ、お開きですわね」
「そうだね……少し残念だけど、でもすごい美味しかったよ。またやろうよ!」
「ほんとに、持ち帰りたいくらいだわ」
「我も気が向いたらまたこようではないか」
「なんかこういうの、夢みたいでした。幸せすぎていいのかな?って思っちゃいます」
「私もすごく楽しかったです!ミルフィちゃん、誘ってくれてありがとう」
「ではまたよかったらお茶会しましょう!」
今日は楽しかった。新しいお友達もできたし。お菓子も美味しかった。
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