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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

そんなこんなで入学式です。

次の日、朝ごはんを食べて、いよいよサーティアさんとクロエさんが戦う。

「ふっ、我はエルフなんぞには負けん、かかってこい!」

「私がそんな安い挑発にのるわけないじゃない。それに、残念魔族になんかに負けないわ。」

「な、残念だと?サーティアのような露出の多いエロフに言われたくない、この変態め。」

「こ、これは少しでも軽くするためにしかたないのよ。」

「ではその肉の塊を取ればよかろう、我がもいでやろうではないか。」

戦う前からバチバチだ、怪我しないといいけど、

「あたしが、号令するね。じゃあ、、はじめ!」


「ダークアロー!」

「このくらい、、っつぅ、はぁあ!」

先手でクロエさんの魔法が炸裂さくれつする。少し被弾するも、サーティアさんは距離を詰めて、剣を振る。

「ゴースティング」

「なっ!?」

「シャドウバインド」

「くっ、動け、ない、」

剣が確実に当たったと思ったらクロエさんをすり抜けて、その隙に、クロエさんがサーティアさんを拘束する。

「ふはは、残念なのはサーティアの方であったなぁ!」

「ぐぬぬ、、パワーガスト」

「きゃあ!!」

「油断したわね。」

サーティアさんの魔法で突然強風が起こる。風にあおられてクロエさんの魔法が解かれる。

「はあ!」

「パワードレイン」

「なっ!?力が抜けて」

「この程度なら我でも受け止めるのは容易い。」

「ならっ!」

「エアースラッシュ」
「ダークアロー」

「くっ、」
「うっ」

同時に魔法を撃ち合う、そしてお互い被弾する。

「だ、大丈夫ですか!」

「「ヒール」」

「「リカバー」」

私とルーナちゃんが同時に回復魔法を唱える。

「ありがとう、便利ね、回復魔法を使えるのが二人もいると。」

「なかなかやるではないか、首席は伊達ではないのだな。」

「そっちこそ、もっと楽に勝てると思ったのに、」

クロエさんとサーティアさんが握手を交わす。二人ともいい表情だ。

……………………………………………………………………


そんなこんなで入学式の日になる。

「サーティアさん、私変じゃないですか?」

「大丈夫よ、似合ってるわ。私はどう?」

「大丈夫です。」

私達は学校からもらった制服を着る。そう!制服があるのだ。女子のは結構かわいい感じになっている。しかもこれ、防具としてもそこそこ優秀で、買おうとしたら結構するらしい。でもこれ、私やサーティアとかの若い人ならいいけど、大人の人とかはどうなんだろう。お風呂で見かけたし、制服着るのかなぁ、なんかコスプレっぽくなりそう。

それにしても制服って久しぶりに着る、と言っても最後に着たのは中学の制服の試着の時だけだけど、、


生徒のみんながグラウンドに集められる。

前でいかにも強そうな人が立つ。

「まずは、入学おめでとう。私は学園長のアドベル・クーベルトだ。今は引退してこの学校の学長をしているが、元Sランク冒険者の一人だった。今は引退して、まだ若い君たちの活躍を手助けしている。諸君!この学校を卒業すればCランク冒険者になれる。だが、それだけ厳しいことがあるということだ。途中で退学ということになることもある。なので是非全力で頑張って欲しい。無事卒業できることを祈っているよ。以上だ」

ほえ〜すごいなぁ。私なら絶対あんな大勢の前に立ってなんか言うとか無理。

学園長の挨拶の後、次々に、先生が挨拶する。全校生徒は84人みたいだ、80人を試験でとってるはずだから、私とルーナちゃん以外にも推薦枠で来た人が二人いるってことだね。


入学式が終わって、剣士学科と魔法学科に別れる。
校舎に入って、教室に行く。

「よし、全員いるな!俺がこのクラスの担任のタイラスだ!よろしくな。じゃあ順番に自己紹介してってくれ。」

じ、自己紹介!?42人いる中で?え、いや、無理だって無理無理、私緊張で事故紹介になっちゃうんだけど。

幸い?やる順番は名前順だからあとの方だ。私の番が来る前に練習しないと、、ええとまずは名前、それから、それから何言うんだ?挨拶?あ、そうだ、サーティアさん、サーティアさんのを参考にしよう。

順番に自己紹介していく。正直緊張して名前とか覚えてらんない。あ、次サーティアさんだ。

「私の名前はサーティア、この中で一番強い一人よ。異議のある人はかかってきなさい。相手してあげるわ。」

「おぉ、あれが首席の」

「俺見たぞ、あの剣の速さは本物だ、勝てるわけがない。」

「それに魔法も使えるらしいぜ」

えぇ〜、全然参考になんなかったんだけど、でもサーティアさんってすごいんだなぁ、褒められるとなんだか私も嬉しいな。私がサーティアさんに勝ったからかな?

そして全然考えがまとまらないまま私の番になる。

「あ、えっと、あの、その、」

視線が集まる。

「り、リィアっていいます。よ、よろしく、お、お願いします。」

い、言えたぁ、よかったぁ、もういっぺんの悔いもないよ。

「小さい」

「かわいい」

「え?いくつなんだ、小さすぎないか?」

「あんなんで剣振れるのか?」

「んっんん」

いろいろささやかれる中、サーティアさんの咳払せきばらいで静かになる。

「一応言っておくけど、リィアは私よりも遥かに強いわよ?ここにいる全員リィアには勝てないと思うわ。」

ちょっ、サーティアさん?何言っちゃってるの、そんなこと言ったら

「本当か?」

「信じられない。」

「でも、首席が言うんだし。」

教室がざわつく。そして視線がさらに向けられる。ひえぇ、かんべんしてよぉ。

「次、」

先生も察して、次の人を促す。
助かったぁ、生きてるよね?ふぅ、なんとか乗り切った。下手すればゴブリンの時よりキツかったかもしれない。

先生が授業の説明やら、施設の説明やらいろいろする。授業は明日かららしい。

今日はとりあえず解散となる。

「さっきは怖かったです。」

「よしよし、実力を知らないとはいえ、この学校に入れてるんだからある程度は強いってわからないのかしら。リィアがああいうふうに言われると私まで腹立たしいわ。」

「でもありがとうございます。嬉しかったです。」

「当然よ、リィアは私のライバルなんだから、」

え、そうだったんだ。

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