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コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!

soltier

ルーナちゃんの実家に挨拶します。

ミルフィさんたちと別れて、孤児院に向かう。

「着いたよ、ここがあたしの育った場所。」

孤児院は少しボロがきてる教会みたいだ。この街には教会が二つあるのかな?

「ここは昔教会だったんだけど、孤児院の運営と教会の運営が忙しくて、ふたつに分けたんだよ。領主様から援助金をもらってるけど、孤児の人数が多くて、建物の修繕までまわってないんだ。」

なるほど。

「た、ただいま〜」

「お邪魔します。」

「あ!ルーナお姉ちゃんだ!ルーナお姉ちゃんが帰ってきた!」

「そっちのお姉ちゃんは誰?」

「きれい」

うわぁお、子供だ、ちっちゃ、結構人数いるね。

「先生呼んできてくれる?」

「はーい」

コミュ障にとってはたとえ相手がちっちゃな子供であろうと関係なく緊張する。そんなことは知らない子供達がぐいぐいくる。

「お姉ちゃんはルーナお姉ちゃんのお友達?」

「どこから来たの?」

「ねぇ!一緒に遊ぼ!」

「る、ルーナちゃん、、助けて。」

「もう、こら、みんな、リィアをいじめないの。」

「「「はーい。」」」

た、助かった。子供って怖い。すごいぐいぐいくる。

「ごめんね?悪い子達じゃないんだけど、新しいものには目がないから。」

「ルーナお姉ちゃん、連れてきたよ。」

「ルーナ、おかえりなさい。あら?そちらはお友達?よかった、ちゃんとやれてるのね。」

「うん、こっちはリィア、一緒に冒険者でパーティを組んでるの。」

「えっと、その、あの、リィアです。ルーナちゃんにはお世話になってます。」

「あらあら、ご丁寧に、ルーナをよろしくね。」

「先生。実はあたし達すごいお金を稼いだの。だから、この孤児院に寄付したくて。」

「そんなの、気にしなくていいのに、自分のために使いなさい。」

「うん、だから、あたしがここまで生きてこれたのはこの孤児院のおかげ、だから恩は返したいの。あの子達にも楽してほしい。あたしはあたしのためにお金を寄付するんだよ。」

「でも、」

孤児院の先生はルーナちゃんの言葉を聞いてもまだ申し訳なさそうに渋る。お金をあげるって言うのにこんなに渋るなんて、すごいいい人なんだなぁ、普通ならお礼を言ってもらうでしょ。

「私からもお願いします。このお金は私達二人で稼ぎました。孤児院に寄付するのは私の提案です。実はもうすぐこの街を出るんです。なのでその前にルーナちゃんがお世話になった孤児院にお礼を言わないとなって思いまして。それに、関係ないと思うかもしれないですけど、私はルーナちゃんが大好きです。なので私もルーナちゃんを育ててくれたこの孤児院に感謝してるんです。お願いします。」

「そこまで言われたら。まぁ。」

私達はお金を渡す。

「え、こんなに!?いいの?」

「ふふふ、先生、あたしはもう貧乏じゃないんだよ。リィアのおかげだけど。えっへん。」

「ありがとう。立派になったわね。」

「うん!」

よかった、喜んでもらえて、ルーナちゃんも嬉しそうだ。

「ルーナちゃん、ついでにこの建物も直していきましょうか。」

「できるの?」

「多分ですけど。」

ということで、ところどころひびのある壁を直したり、ガタがきてるドアを直したり、汚れた窓などを浄化魔法できれいにする。

「ふぅ、こんなものですね。」

「リィア、ありがとう。」

「お姉ちゃんすごい!」

「リィアさん、ありがとうございます。ほら、みんな、このお姉ちゃんにありがとうって言って。」

「「「「「「ありがとうございます!」」」」」」

なんかむず痒いね、これ。



孤児院に恩返しできたところでお昼になったからお昼を食べにいく。

「今日は宿で食べよ、その時に私達のこととミルフィに誘われたこと言えばいいし。」

「分かりました。」

ということで安らぎ亭に戻る。

「あ、リィアさん、ルーナさん、おかえりなさい。お昼ですか?」

「うん!お願いできる?あと、時間空いたら来てくれる?ゆっくり話したいことがあるから。」

「わかりました。お姉ちゃんにも伝えときますね。」

「ありがとう。メアリー。」

私達がいなくなるって聞いたらどんな反応をされるんだろう。寂しい?悲しい?メアリーちゃんに泣かれたらだいぶこころゆらぐなぁ。王都に行きたくなくなっちゃうかも。

お昼を食べ終わったところで、ミミさんとメアリーちゃんがやってくる。

「話って?」

「あ、えっと、私達、1週間後にはこの街を出ることになったんです。王都にある冒険者学校に通うことになって。

「そう、ちょっと寂しくなるね。でもそういう仕事だから。またビクトレアに来た時はうちに泊まってくれればいいよ。」

「うぅ、ぐす、、リィアさん、ルーナさん、行っちゃうんですね。」

「メアリー、泣かないの。しょうがないことでしょ。」

メアリーちゃんが泣いてるのを見て私も悲しくなってくる。

「そう、だよね、わだしも、さみしいです。ミミさんとメアリーちゃんはこの街に来て初めてできた友達だもん。うぅ〜、ミミさん、メアリーちゃん、私が王都に行っても絶対手紙書きますから。」

「リィア、、まぁそういうことだから、1週間後にまた言うけど、ありがとう。あと伝えたいことはまだあるんだけど。」

「まだあるの?」

「うん、実は、、」

ルーナちゃんはミルフィさんについてと、お茶会に誘われたことを話す。

「え、えぇぇぇぇ!?私達がミルフィ様のお茶会にさそわれたぁ?嘘でしょ、嘘って言って、無理だって、無理無理、緊張で喋れたもんじゃないよ。」

ちょっと落ち着いたメアリーちゃんも驚く。

「なんでわたしたちが?」

「私がミミさんとメアリーちゃんについて言ったからだと思います。それで流れで、、」

「「リィアさん!」」

声をそろえて私の名前を呼ぶ。やっぱり仲いいね、この姉妹。

「それに、貴族の家に行くような服なんて持ってないよ。」

「それは大丈夫だと思いますよ。貴族としてじゃなくて友達として接するので。ミルフィさんはそこのところはしっかりしてます。お二人なら悪いようにはなりませんって」

「それなら、まぁ、」

「お母さんに言っとかないと」

「じゃあ、決まりだね。招待状が来るって言ってたから、一緒に行こう。」

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