魔法について

宿に戻る頃には五の鐘が鳴っていた。
夕飯までちょっと時間あるし自分の部屋で荷物の整理をしよう。

えっと食べ物類は出すと時間が動いちゃうからそれ以外を整理しようか。まずは衣服類。服屋の店員さんが選んでくれた服と靴下、下着数着、うん、ちゃんとあるね。
ちなみに下着はいわゆるドロワーズというやつで、半ズボンみたいな感じになってる。神様からもらった下着は普通のやつで、絵柄は、ってこれはいいか。
上の下着はないからめんどくさくなくていいね（泣き）。
次は雑貨屋さんで買ったもの。
髪をまとめるリボンと髪留め、雨具にランプ、敷物など、、よし、大丈夫。
次は魔導書だね。整理も終わったし、読んでみようか。
ふむふむ、どうやら呪文を唱えるだけではダメなようだ。
えっとまず魔力を感じてやりたい魔法を念じる。呪文は念じながらでも念じた後でもいいらしい。あと、魔法には属性が存在して基本的に無、火、水、地、天（風属性ともいう）、光、闇がある。
無属性魔法は基本的に誰もが使える魔法で実際に現象が起こせなくても魔道具を使う時には無属性魔法が使われると考えられている。
他の無属性魔法は浄化魔法、予測魔法、念話、時空魔法、創造魔法、その他自分で現象を創作できる。
カテゴライズできなかった魔法全般の事なのかな？

火属性魔法は攻撃手段の他、乾燥やものの温度を上げることに用いられる。

水属性魔法は派生されるものが多く、液体の生成、雨を降らす、水の性質を変えて強力な酸を作ったりと様々なことに用いられる。

地属性魔法は固体の生成、加工に用いられる。また、生成したものを操ることができる。この魔法で生成されるものは発動者の魔力、想像力によって変化する。

天属性魔法は気体の生成、流れを自在に操ることができ、他の属性との組み合わせに最も合う。

光属性魔法は光を発するもの、聖なるものを生成することができる。その他におまじないや回復もこの属性魔法である。

闇属性魔法は闇を発するもの、邪悪なものを生成することができる。その他に召喚、契約、毒、もこの属性魔法である。

また、属性魔法を組み合わせることによってできる魔法もある。

例、
火属性と風属性による強力な攻撃魔法。
水属性と光属性による聖水。
地属性と闇属性によるスクロール。

属性魔法は個人によってその威力や使える範囲が変わる。一般的に無属性は誰もが使えるとされている。その他は全ての人ではなく使えない人もいるが大体の人が一属性を使うことができる。（王都住民調査より）

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なるほどね、ゲームでは攻撃魔法とか状態異常とか戦闘で使えるような魔法しかなかったから意外だった。

無属性魔法は誰でも使えるらしいし、早速やってみよう。
無属性魔法の中で最も簡単なのは、浄化魔法だね。
まずは魔力を感じる、集中すると何かあるのを感じる。これが魔力？次に自分が浄化されていくイメージをする。汚れや菌、埃を除去するイメージで、魔法を使う。

「浄化！」

すると、少しくすぐったい感じの後、髪や服、靴など、私や私が身につけているものだけでなく、部屋の中もピカピカになる。
とりあえず成功？すごい！これがあれば服とか変える必要ないじゃん。ってことは今日買った服は無駄だった？いや、たまにはほかの服を着たくなるはずだし無駄じゃない。

外も暗いし、そろそろ夕ご飯を食べに行こう。

「あ、夕ご飯もらってもいいですか？」

「お、リィアさん、おかえりなさい。今用意するね」

「ありがとうございます」

今日の安らぎ亭はまぁまぁ混んでたのでミミさんとメアリーちゃんは来れないかな？
先に食べることにするか。
今日のメニューはシチューとパンとホットミルクだ。
シチューとパンっていうとパンをつける派と浸す派に分かれるけど私はつける派だ。シチューが付いた部分とそうでない部分が口の中で合わさっていく感じが好き。口に入れたら変わんないけどね。

ふぅ、、美味しかった。
あったかいものばかりだったから身体がポカポカして眠くなってくる。
ふあぁ……あくびも出るし、もう寝よっかな？

明日は何をしようか、ギルドに行く？それとも魔法の練習かな？間をとってギルドで依頼受けて魔法の練習かな？

食べ終わって明日の予定を考えてると、ミミさんとメアリーちゃんがご飯を持ってやってくる。