天然少女のVRMMO
8話 初戦闘(刀)
私たちは街を西門から出て、草原にきました。途中、またリョウが余計なことを書いてたので焼き鳥50本買わせたけど、私は何も悪くない。リョウが全面的に悪いので気にしない。
「はぁ。じゃあ、実際に戦う前に少し説明するな。武器スキルにはアーツというものが存在する。MPを消費して放つ必殺技みたいなもんだな」
「威力が上がったり、連撃を放てたりするの。でも、放ったあとは硬直するからそこは注意が必要ね」
私はステータスの刀スキルを見る。詳細って所に〈抜刀〉と書いてある。
「〈抜刀〉か。刀スキル特有のアーツだろうな。スキルのレベルが上がれば他にも覚えていくぞ」
と、話していると、狼が1匹現れました。
「あら、ちょうど敵が来たわね」
「この西の草原に出現するのは狼とスライムだけだ。狼は夜になると群れで行動するから注意な。まぁとりあえず、1人で戦ってみろ。危なくなったら助けるから」
「わ、分かった」
「ヒナ、がんばって」
き、緊張する。ま、まぁでも実際に死ぬわけじゃないし、このゲームは痛みが八割カットされるらしいので痛みもそれほどじゃないはず。リョウ達も助けてくれるし、気楽に行こう。
私は狼と向き合う。せっかくだしさっき教えてもらったアーツというのを使ってみよう。刀に手を添えて、
「“抜刀”」
すると、持ちやすいように添えていた手が、場所を変えて鞘を握る。そのまま刀を振り抜く。刀の性能がいいのか、狼は倒したけど、私に合わない持ち方をさせられたせいで刀を落としてしまった。何これ?気持ち悪い。
「おお、一撃か」
「ヒナ、すごいわ」
2人は褒めてくれたけど、このアーツとかいうの、私には合わないな。多分自分でやった方がいい。
「もう一体、1人でやってもいい?」
「ああ、構わねぇよ」
すぐ近くに狼がわいたので、私は急いで刀を拾って、鞘に収める。
今度はアーツを使わずに、鞘を握ってふり抜く。
ザシュッ
うん。また一撃で倒せた。しかも今度は刀をはなしてない。やっぱりアーツ無しの方がいいかな。
そう自分で納得して、2人の方に振り向くと、二人とも呆れた顔をしていた。
「え?なに?」
「なぁ、ヒナ。今、アーツ使わずに抜刀したのか?」
「うん。アーツはなんか、体が勝手に動かされる感覚が気持ち悪かったから、それなら自分でやろーって思って」
「・・・・・・ねぇ、リョウ」
「ああ、分かってる。あのな、ヒナ。普通アーツの再現なんて無理なんだぞ。ましてや1回でなんて、絶対に無理だ」
「そうなの?」
「そうなの!いいか、お前は非常識なことをしたと、自覚しろよ!」
「はーい」
「絶対分かってないだろ」
「まぁ、ヒナだもんね」
「はぁ。じゃあ、実際に戦う前に少し説明するな。武器スキルにはアーツというものが存在する。MPを消費して放つ必殺技みたいなもんだな」
「威力が上がったり、連撃を放てたりするの。でも、放ったあとは硬直するからそこは注意が必要ね」
私はステータスの刀スキルを見る。詳細って所に〈抜刀〉と書いてある。
「〈抜刀〉か。刀スキル特有のアーツだろうな。スキルのレベルが上がれば他にも覚えていくぞ」
と、話していると、狼が1匹現れました。
「あら、ちょうど敵が来たわね」
「この西の草原に出現するのは狼とスライムだけだ。狼は夜になると群れで行動するから注意な。まぁとりあえず、1人で戦ってみろ。危なくなったら助けるから」
「わ、分かった」
「ヒナ、がんばって」
き、緊張する。ま、まぁでも実際に死ぬわけじゃないし、このゲームは痛みが八割カットされるらしいので痛みもそれほどじゃないはず。リョウ達も助けてくれるし、気楽に行こう。
私は狼と向き合う。せっかくだしさっき教えてもらったアーツというのを使ってみよう。刀に手を添えて、
「“抜刀”」
すると、持ちやすいように添えていた手が、場所を変えて鞘を握る。そのまま刀を振り抜く。刀の性能がいいのか、狼は倒したけど、私に合わない持ち方をさせられたせいで刀を落としてしまった。何これ?気持ち悪い。
「おお、一撃か」
「ヒナ、すごいわ」
2人は褒めてくれたけど、このアーツとかいうの、私には合わないな。多分自分でやった方がいい。
「もう一体、1人でやってもいい?」
「ああ、構わねぇよ」
すぐ近くに狼がわいたので、私は急いで刀を拾って、鞘に収める。
今度はアーツを使わずに、鞘を握ってふり抜く。
ザシュッ
うん。また一撃で倒せた。しかも今度は刀をはなしてない。やっぱりアーツ無しの方がいいかな。
そう自分で納得して、2人の方に振り向くと、二人とも呆れた顔をしていた。
「え?なに?」
「なぁ、ヒナ。今、アーツ使わずに抜刀したのか?」
「うん。アーツはなんか、体が勝手に動かされる感覚が気持ち悪かったから、それなら自分でやろーって思って」
「・・・・・・ねぇ、リョウ」
「ああ、分かってる。あのな、ヒナ。普通アーツの再現なんて無理なんだぞ。ましてや1回でなんて、絶対に無理だ」
「そうなの?」
「そうなの!いいか、お前は非常識なことをしたと、自覚しろよ!」
「はーい」
「絶対分かってないだろ」
「まぁ、ヒナだもんね」
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