天然少女のVRMMO

ム白の羽

2話 キャラクターメイキング

 6月1日、今日はフリーファンタジーオンライン、FFOのサービス開始日だ。土曜日なので、午前中からログインできる。

 誘われてから、2週間経っている。設定とかは全部舞花ちゃんがやってくれた。VRMMOをやる上での注意とかも教えてもらったし、準備はバッチリだ。

 お?開始時刻の9時になった。じゃあ、行きますか。私はVRマシーンを頭にかぶり、ベットに横になって電源を入れた。

 目を開けると私は、真っ白な空間に立っていた。それで目の前にはお姉さんがいる。

『フリーファンタジーオンラインへようこそ。プレイヤーの皆さんは、ここでキャラクターメイキングをしてもらいます。まずはお名前を教えてください』

 名前、プレイヤーネームってことだよね。まぁカタカナにすればいいかな。ヒナっと。

『ヒナ・・・・・・重複確認されず。使用できます。よろしいですか?』

 よかったー。まだ使われてなかったね。じゃあそれで。

『次に種族を選んでいただきます。種族によってレベルが上がった時、上がりやすいステータス、上がりにくいステータスがあります。』

 すると種族一覧がでてきた。

 人間・・・平均的な種族。

 獣人・・・狼、兎、熊、狐、犬、猫があります。それぞれの種族で上がりやすいステータスが存在します。

 エルフ・・・器用、知力に上補正。HPに下補正。

 ドワーフ・・・器用、筋力に上補正。俊敏に下補正。

 巨人・・・HPに大きな上補正、筋力に上補正。俊敏に大きな下補正。身長が高くなります。

 機械・・・魔力、MP以外に上補正。魔力、MPが0になる。空腹ゲージがありません。
また、ポーションの使用が出来ません。

 不死者・・・それぞれの種族で上がりやすいステータスがあります。ほかの種族よりもステータスが高めです。ただし、太陽が出ている時は、日照ダメージを受けます。空腹ゲージがありません。また、ポーションの使用が出来ません。
ゾンビ、スケルトン、リビングアーマー、レイス、吸血鬼があります。

 ランダム・・・種族がランダムで決まります。上記以外の種族も選ばれます。やり直しはできません。

 んー、いっぱいあってよくわかんないなー。特にやりたいこととかないし、ランダムにしようかな。それで決まったのに合わせたプレイスタイルにしよう。

「ランダムでお願いします」
『ランダムは、やり直しができません。本当によろしいですか?』

 いいですよー。何が出るかな?

 吸血鬼(真祖)(固)・・・不死者の王族。全てのステータスに上補正。日照ダメージ無効。夜及び暗い場所でステータス上補正。日が出ている場所でステータス減少。
 取得可能種族スキル・・・夜目、飛行(羽)、吸血、眷属化、血魔法
 属性相性・・・光、聖2倍、闇系半減

 んにゅ?これ強いのかな?(固)ってなんだろ。

『ッ!?こ、これは・・・・・・少々お待ちください』

 え?何?と、私が混乱しているとAIのお姉さんの隣にもう1人お姉さんが現れた。

「初めまして、ヒナ様。運営の佐藤です。今回はヒナ様がかなり特殊な種族を引いたので対応にまいりました」
「は、はぁ。あ、あの、当てたらまずい種族でしたか?」
「いえ、そんなことはありません。そもそも当てられたらまずい種族は、入れませんからね。まぁ、こんなに早く当てられるとは思いませんでしたが。」

 確率が低い種族だったのかな?

「ヒナ様が当てられた種族は、キャラクターメイキングが終わったあと、ちょっとしたイベントがあります。そのあと始まりの街に飛ばされます。その際混乱されるのでは、と思い来ました」
「わざわざありがとうございます」
「いえ。では、残りのキャラクターメイキングは私が案内いたします。次は容姿ですね。種族の影響で目は強制的に赤になります」

 これはもう決めてある。亮太が読んでた小説の表紙に載ってた銀髪青眼の女の子。あれをモチーフにしようと思ってた。目が赤固定みたいだけどまぁしょうがない。

 えーっと、髪を銀色にして、長さも膝辺りまで伸ばしてっと。こんな感じでいいかな?

「終わりました」
「了解しました。これでキャラクターメイキングは終了です。キャラクターメイキング完了の報酬で、SP10がプレゼントされます。さて、ヒナ様先ほど説明した通り、始まるのが始まりの街ではありませんのでご注意を。何かわからなければ、メニュー欄にある、GMコールをしてください」
「いろいろお世話になりました」
「それではヒナ様、フリーファンタジーオンラインの世界を楽しんでください」

 そして私はものすごい光に包まれた。

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