魔王の息子がデスゲームに参加するそうですよ?

リュー

神の資料整理



コツコツコツコツ
薄暗い路地裏を、子供が歩いている。
鼻歌にスキップなにかいいことがあったようだ。

子供の前に白い円が表れる。
「なんだ……あれ……」
子供の姿が化け物になる。
今すぐ、ここから逃げないと……
殺される。
男はそう確信した。


どれぐらい逃げただろうか。
「ハァハァ…なんだ、あれは…」
「今見た事、ギルドに話さいとな。」
バサッ
「あぁ……う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「誰だよ!お前は誰なんだァァァ!」
「僕は、遊戯の神。ちょめ、いいや、×××××××だよ!」
最後の部分は聞こえなかった。しかし、神だと!
なんだ、こいつは!冗談を言ってるのか?
いいや、違う。
こいつの目は、嘘の目ではない。
というか、読み取れない。
雑魚を見る目で、その中に楽しい目がある。
「君、さっきの見たよねェ?」
「………」
「ミタヨネエ?!」
ズバッ
「こちょばいなァ?!どんだけお前があがいても無駄なんだよォォォォォ!?」
「う、、うわぁァァァァ!」
ズバッ
ドシャァァァァァァ
「あーぁ、もっと楽しませてくれると思ったんだけどなー。つまんないなぁー」
化け物はいつの間にか子供の姿に戻っていた。




「たっだいまー!」
「遅いぞ、ちょめ。」
「まぁまあ、いいじゃないの?モーツ?」
「わ、私も、い、、いいと思います……」
「やー、ごめんごめん人間を殺しててさー」
「か、返り血が、、、つ、ついてますよ?ちょめさん………」
「せんきゅ、らるど」
「ちょめー、ちょっと資料整理手伝ってくれない?」
「おけおけ、ルードちゃん♪」
「その呼び方は、やめてって言ったよね?」
「あ……すんませんでしたーー!」



「よーし、資料みとくかー。」
「そうね、見ときましょう」


リーグA

資料1
《名前》
アルティ・レジェ
《特徴》
高身長
黒髪
魔王の息子
碧眼赤眼
《担当》
遊戯神・ちょめ
《種族》
魔王族


資料B
《名前》
エレナ・ビース
《特徴》
茶髪
茶色の目
中身長 
《担当》
美神・ルード
《種族》
フェアリーとビーストのハーフ


資料C
《名前》
闇音  弥子(やみね   みこ)
《特徴》
高身長
黒髪
黒目 
元殺し屋
精神障害者
《担当》
武神・モーツ
《種族》
人間

資料D
《名前》
アレックス・ヤード
《特徴》
金髪
低身長
天才
眼鏡
小学生
《担当》
知神・ラルド  
《種族》
人間


資料E
《名前》
モール・ラスク
《特徴》
白髪

高身長
碧眼
ドS
《担当》
武神・モーツ
《種族》
悪魔



「うーし、資料みるのおわったよー」
「いやー、なかなかね。楽しくなりそうだわ。」
「そ、そーいえば、ちょめさん?あ、あの……アルティ・レジェ、さんにつ、ついてですが、なんで魔王の息子にしたんで、ですか?」
「あー、それね、うーん、面白そうだからかな?」
「な…なるほど。」
「よーし、そろそろ開会式といきますかー」
「モーツ、ラルド、ルード、行くよ!」

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