自害したら転生して、異世界生活??~起きたら貴族になっていた~

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最終回 アナタノコトガスキダカラ



「よく、来てくれた。感謝する。」


 レオンは、リナの父親に呼ばれていた。大体は予想できるだろう。レオンの屋敷よりは小さいがそれでも立派なおうちである。その中でも来賓用の部屋へ呼ばれていた。


「いえいえ。こちらこそ」


 レオンの額に水滴が付く。


「君も分かっているとは思うが、うちの娘が告白をしたそうではないか。」


「そうですね。とても驚きましたが、よく理解はしております。」


「そうか。そうなら、娘は泣きながら家へ帰ってきたのだ?」


「そ……それは………………」


「私は、君―サントス公爵殿のレオン君でもいいとは思っている。」


「ただしな。君も娘もまだ若すぎる。学園を卒業したと言ってもまだ20歳にはなってはおらん
 だから早すぎるのではないかと思うこともある年上の貴族の方ならいくらでもおるから、その方と結婚という方法もあるのだ。
 でもな、政略結婚や私の地位のための結婚はして欲しくはない。
 だから、君が決意しているのなら私はいい。ただ、決意が無いなら、認めるわけにはいかぬ。」


「は……い。ありがとうございます。でも、考えさせていただきます。」


「即決では困るな。まだ、貴族のことなど学園で習ったことぐらいしか分からないだろう。
 実際に分かると思うがその百倍は難しい。家は伯爵だからまあまあ領民の人数は多い。仕切って行くは大変な苦労があるぞ。」


「領民は七千七百人ぐらいだろう。特に重税を課せられているとかひもじい暮らしをしているとかそのような領民は今のところ存在しない。今は安定した暮らしをしていると聞いている。」


「え?領地を視察はしていますか?」


「勿論するが。半年に一回もしくは一年に一回だな。あとは文官などに任すことが多いな。最初―成り立てのときは領地にある屋敷に泊まることが多かったが、その心配も今はない。」


「なるほどー。反乱などはどのように対処しますか?」


「反乱した場合は、死刑に決まっているだろう。おかしいことはない」


「死刑…………ですか…………。」


 レオンは、人を殺した経験がないため、死刑という言葉に聞きなれていなかった。盗賊などを殺すことがあれば、経験があるのだが慣れていないと難しい。
 死刑は、あまりよくないと指摘されることが多いが、領地ないでの反乱などをした者をほかっておくと再発することが高確率で起こり得る。そのため、死刑にした方がいいというこの国の意見となっている。


「まあ、そこらへんは何とかなるだろう。一応説明はしたからな。考えたまえ。」


「はい。もちろんです。ありがとうございます。」


「じゃあ、決まったらまた来ること。」


 そうして、家から出て行った。最後の笑顔はなんだろうなと言わないばかりの笑顔であった。屋敷へ戻り父親に説明をした。結局はレオンが自分自身で考えることで収まったらしい。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


「色々と面倒だぞ。まあ、いいのさ」


と言われたが返す言葉が見つからないようだ。


「…………。」


レオンは部屋へ戻った。


「あ、ギルドへドラゴンのやつを買い取ってもらうの忘れていた。」


急いで向かったようだ。屋敷からはそれほど遠くない場所にある。


「すいません。あのー。魔物を狩ってきたので買い取りをお願いします。」


「いらっしゃい。買い取りね。て、君はいつも大きなものを出してくる子ね。こちらの部屋へ来なさいどうせ今回も大きなものを狩って来てくれたのでしょう。」


「はい。そちらに行きます。」


「あ、どうぞ。うぇえええええええええええええええええええええ」


「ドラゴンって、弱いですね。」


「ドラゴンだぁ。ど、どこで狩ってきたの??」


「王都周辺ではないことはたしかだよー。何処かはいまいちわかっていないです。」


「まあ、いいっか。君が倒してくれればいいのだから。」


「了解です。これ買い取り価格はどれぐらいですかね??」


「急に言われても困るわね。三日後に買い取り代金払うから来てくれないかな?」


「わかりました。じゃあ、日が陰りそうなので帰ります。」


「そ、そういうところは子供なのね。」


今日のギルドは大騒ぎであった。ふん刷りがえっているギルドマスターさえ、表に出てきた。


「こりゃー。Sランクの登場かもしれないな。ギルドでは払うこと出来ないから、明日王城へいってくる。」


「わかりました。大忙しで結構。―いつもうざいし」


  ギルドで払えないほどの大物時は王城にて国が払うことになっている。貴族に兼ね合って払うという方法もいいが、とにかく時間がかかる。


「あれ?こんなお店あったけ?ギルドのとなりだよな。」


暑い日に最適!!氷を粉砕して、あまーいソースをかけることによりとても美味しい食べ物になる。暑い日に食べると体が冷えるためとてもいい。


―――――その名は、かき氷。




「でも今日、熱くないな。また、今後食べよう!!」




☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


3日後




「いらっしゃい。用意はできているわ。あちらの部屋でお金を受け取ってきて!」


「ども。ありがとうございます。」


ギルド近くにある扉にはマスターが待っていた。


「よう。よく来てくれた。白金貨五枚だ。国王様もびっくりしていたぞ。」


「白金貨は初めて聞きました。なんですか?」


「なんですかって、君そんなこともしら……まあ、普通は見ることのない硬貨だからな。金貨千枚に付き白金貨一枚となっているぞ。」


「ほうぅうううううううううううううううううう。…………金貨五千枚とはすごい。」


「そうだろうな。わしも滅多に見るもどではない。」


「とにかく、しまって帰れ。」


「はい。ありがとうございます。」


 白金貨は、平民や農民には死ぬまでに一度も見ない硬貨である。商人でも王城御用達でないとなかなか見ることはない。だから、個人で持っている者は指で数えれるぐらいであろう。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


二か月後


学園も卒業へまっしぐらだ。三日後には、卒業をする。


「俺たちも早いよな。」


「そうだね。城に籠りマンになるんだよね。」


「ちがう。仕事があるんだよ!!椅子に座ってふん刷りかえっているわけでない。」


「そうなんだ。」


「レオンこそ、どうなんだ。決まったのか」


「そうだよ。覚悟決めたもん!」


「そうか。そうすると、城で働くということはないな」


「その可能性が無くなって良かった。」


「なんだと。」


 二人は、和気あいあいと喋っていた。この光景をできるのも残り僅かなわけだ。ゼアンは城に籠るわけだ。というよりも、第一王子ということは言えば皇太子でもあるわけで、沢山の仕事が待っている。また、今後のこの国の未来がかかっているわけだ。


「父上、覚悟決めた。リナと結婚することにする。」


「そうか。漸く覚悟を決めたようだな。報告しに行くか。」


「そうしたい。」


「おーい。オリオール伯爵宛に手紙をだせ。明後日に家に向かう。と」


「了解いたしました。今すぐ送ります。」




☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


伯爵の家に来ているようだ。レオンは覚悟を決めてはいるが、冷やせが額に伝っている。


「よく、いらっしゃいました。公爵様。こちらどうぞ」


この前と同じ部屋に親子が机に向き合い、緊張した趣であった。


「私は、リナさんと結婚したいです。お願い申し上げます。」


「おー。覚悟を決めてくれたのか。これから大変だぞ~」


「存知上げております。」


「元々、私に異論はない。伯爵家に嫁いで貰おうと思ってはいたぞ。」


「レン君、私も結婚したいわ。」


「いいだろう。二人はとてもお似合いだ。オリオール伯爵、私の息子が迷惑を欠けると思うが、どうかよろしくお願いをする。レオンは公爵家を離れるが、いつまでも俺の子供だからなぁ。」


「了解いたします。」


「わかっています。」


「アハハハハ」


こうして、結婚がきまり、数日後には王都全部に広がっていた。


貴族の結婚式には異例だが、国王陛下と国王殿下が参加をした。


幸せな結婚生活を過ごしているようだ。







コメント

  • 遊び人

    面白かったです

    0
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