自害したら転生して、異世界生活??~起きたら貴族になっていた~

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第二十五話 彼女と洞窟で依頼でござる。後半

こちらは後半となります。
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 二人は、洞窟の中に来ていた。レオンが地図を開いて場所を確認している。洞窟の入口にシルシをつけているため、地図には赤色に表示されている。魔力量が多ければ、帰り道を表示してくれると便利な魔法である。少し進むと彼女からスライムがいると伝えられた。彼女は意外と遠くまで見えるらしい。


「レン君、この先にスライムが2体いるわよ」


「リナそんなに遠くまで見えるの?」


「うん。そうだよ。だいた1kmぐらいまではわかると思うよ」


「すごいね。そのまま矢を飛ばしてほしい。」


「ご、ごめん。まだ、そこまでは無理なの」


「ごめん。近づいてからでいいよ。一匹づつにしよう」


 スライムに近づき、二人は一撃で倒した。次に進んだ。2階層、3階層と進んでいった。すると、ケンタウロスがいた。


「リナ、あれはなんだろう?」


「うーん。なんだろうね?」


「索引魔法 サーチ」


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ケンタウロス


討伐ランク B


スキル
 素早さ A
 弓術  B
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「出た。ケンタウロスというんだって。ランクB指定の魔物だって」


「なるほど。まあ、レン君なら、余裕だね」


「う、うん」


 二人は先制攻撃をした。彼女が矢を足に向かって放つと、ケンタウロスは二人の存在に気づいて、猛突進してきた。矢を打たれたぐらいではどうってことないらしい。また、二人に向かってきた。
二人は避けながら、どうするか悩んでいた。


「レン君どうする?私の矢では効果がないよ」


「どうしようか。魔法の矢は使えるの?」


「まだ、やったことが無いの」


レオンは、今回は自分で倒してしまうことにした。


「リナは下がっていて。すぐに倒すから」


ケンタウロスの注意を自分にひきつけておいて、彼女を敵から遠ざけた。レオンは剣を構え、魔獣の方へ走っていくと向こうも突進してきた。相対すると、魔獣の方が強い。なので、同じ位置になる直前に少し右に逸れて、「芦沢式剣術 逸落斬」と叫びながら、首を刎ねて、敵を倒した。この技は敵と至近距離の場合にしか使えない。


「レン君は、強いね。私も強くなりたい。」


「そんなことはないよ。リナは火属性は使えた?」


「うん。火属性しか使えなえないの。」


「じゃあ、ファイヤーと矢の合わせ技を使うといいよ。」


「なにそれ?どう使うの?」


「弓を構えて、矢を放つ前に
  矢と合わせよ。ファイヤー
 と叫ぶとできるよ。」


「なるほど。次やってみるわ」


「頑張って」


 3階層はゴブリンとか、ランクDの魔物ばかりで余裕で二人は進んだ。4階層は、アユティが二体いたが、リナの炎の矢が活躍し、楽勝に倒すことができ、5階層へ進んだ。


 5階層に依頼の薬草があると書いてある。二人は、地図で確認しながら進んだ。この洞窟は10階層まであり、今回は依頼とは関係がないため、行かないことにした。少し進むと


「リナ、なんかいるぞ」


「どれ?どれ?どれ?」


「あまり騒ぐと魔獣が気づいてしまうよ」


「そうだね。ゴメン」


「索引魔法 サーチ」


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キメラ


討伐ランク C


スキル
 総合生物 B
 火属性 B
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「キメラというんだってさ、ケンタウロスよりも弱いよ。でも火属性らしい」


「私と相性が悪い相手なのね」


「そうだね。じゃあ先制攻撃をしよう」


 二人はいつも通りに先制攻撃をした。すると、キメラは二人を見て、ファイヤーボールを飛ばしてきたが、威力が弱かったので簡単に避けれていた。彼女は、魔法が打てなくなるように首にめがけて矢を放つとキメラは叫んで、動きが鈍くなった。その隙を狙って、レオンが剣を振った。水属性を掛け合わせた。「芦沢式剣術 氷貫斬」と叫びながら、頭に向かって貫いた。キメラは倒れた。


「レン君どうだった?」


「よかったよ。こんな感じで今後も戦っていこう」


「うん。これからもよろしく」


「こちらこそ」


少し歩くと、薬草を見つけた。薬草の周りだけ光っていた。とても幻想的な感じなった。


「この薬草はとてもきれいだね。」


「そうだね。これはどんな効果があるのかな?」


「さあ?薬師じゃないから分からないわよ」


「そうだね。取って帰ろうか」


「うん。」


依頼の分の薬草を取って、二人はギルドに帰っていった。





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